灰 | ネバーランドが呼んでいる

もやしというよりしらす
鉛筆で描いた絵みたいだった
白い灰が不自然でおもしろかった
意思があるみたいに見えた
枯葉と一緒に火に投げた
今まで、を、捨てようと思った

できなかったこととか
悔しかったこととか
悲しかったこと辛かったこと
幸せだったことや楽しかったこと
好きだったことや夢も
過ぎたこと

ずっと大事に持っていて隠していて
それが支えになっていたけど
気がついたら、今を見ていなかった
気がした
これからのことやこれまでのことで
頭がいっぱいになってた
分からなくなっていた
知らない間に重くなっていた
重くて動けなくなっていた


進むために
気づくために、
捨てることにした。
縁があればまた巡り会うだろうし、
無ければ無いでもういい。
誰のことももういい
私は私を取り戻さないといけない


白い灰にいろんなものを投げた

とてもおいしかった。