福島で麹と暮らすSatomeです。

一週間の甘酒生活を終えてすぐ、栃木県那須烏山市で開催されたほ一泊二日の『春の健康合宿〜発酵食品祭り』 に参加してきました。

この合宿、自然派医師の本間真二郎先生の講座が聴けるとあって、募集してから予約で即定員となった人気の合宿。

本間真二郎先生は、農的暮らしを実践される自然派医師、ずっとお話しを聞きたくてようやくタイミングが合い、今回参加することができました(о´∀`о)

本間先生は、こちらの本を出版されてます。我が家のバイブルで東城百合子先生の自然療法と併用して愛読中。
今は二冊目の本も執筆中で、取材の方もきてました。



さて、車でのんびり4時間かけて、栃木に到着。

今回の春の健康合宿は、こんな感じの古民家リノベーションをした宿泊施設おおぎすにて開催。

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受付を済ませると、資料と飲み物、ロートリュフまでいただきました
めちゃウマでした

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さて、初日の講義は『アトピーとアレルギーとの付き合い方』

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先生の講義、ご自分でマシンガントークと言ってたけれど、初めての人にもわかるような表現をしてくださってたのが印象的でした◎情報量が半端ないんで、一部をまとめてみると。

現代のアレルギー性疾患の患者数は、4600万人、国民の2人に1人は、アレルギー持ちという異常な事態。

現代病は、産業革命の時から登場、増加している。つまり、農業従事者が工場で働き、微生物との接触が減った結果、免疫の異常による病気が増加した、という。
250年前の一大変化が現代社会に深刻な影響を及ぼしている。つまり今の私達も同様後の世代に課題を突きつけているということ。

また病気の原因は、本来の自然の摂理、法則から大きくかけはなれて生きていることにより起こっている。

自然から離れれば離れるほど発生し、病気というサインを出す。遺伝でも、体質でも、加齢でも、運でも、偶然でもない。

西洋医学【対処療法】は、原因にアプローチせず、原因が引き起こす病気に伴う症状に働きかけるだけ。

アレルギーの原因
本間先生は、現代病であるアレルギーは下の3つの仮説が有力であるとのこと。

◉衛生仮説 微生物の排除
◉食事 必須脂肪酸
◉自立神経のアンバランス
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◉衛生仮説の対策
根本的な原因にアプローチするには、本来の自然な状態に戻ること。
除菌、滅菌やらと、微生物を排除する現代の流れとは真逆で、微生物と仲良く付き合うことが重要。

そして、腸内細菌の状態は、人の健康に最も重要、と話してくださいました。

以下、腸内細菌の役割。
なんとアレルギー抑制の仕事も担っていたのです。
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そして、人間は一個の独立した生物でなく、寄生虫、常在菌と共生する超個体である。

この世に存在する全てのものに意味があり、微生物は、不自然なものを分解、分解により様々なものを浄化している。地球の大きな循環の要であり、なくてはならない存在。

主に3歳までに確立される腸内細菌が生涯にわたり、健康状態、病気になったときの体の反応などの基本パターンが決定

人は、自分達だけでは免疫をうまくコントロールできず、腸内細菌などの常在菌や常在ウィルス、寄生虫などと共生することにより、正常な免疫反応を獲得できる。

◉食事 必須脂肪酸 対策
トランス脂肪酸は、狂った油
アレルギーを引き起こす要因のひとつなので、摂らないようにする。

一価不飽和脂肪酸であるオメガ9系のオリーブ、なたね油は加熱用に少量使用する。

多価不飽和脂肪酸は、積極的に抗アレルギー効果のあるオメガ3系のしそ、えごま、亜麻仁油などの油をとるようにする。
この際、アレルギー反応の起こりうるオメガ6系のはなるべく摂らないようにする。
オメガ6:オメガ3は互いに抑制し合う関係、3対1の割合で摂るようにする

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アトピー性皮膚炎の実践的対策として、
脱ステロイド
脱保湿
をあげていました。

『掻くのをやめさせない』
というのは驚きました。
掻くのをやめさせるのは、本人のストレスにもなる、そして掻いた汁も不要なものを排出をしていることだし、強いてはそれが皮膚を正常に戻すことになるとのことでした。
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また子どものアトピー、アレルギーの場合、特にお母さんのストレスも深くかかわってくる。なぜなら、人はみな無意識下で繋がっているから。
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次に繋がりの深いお父さんも含め、家族の協力体制も必要。

◉自立神経のバランス対策
ストレス過剰でも、過少でもいけない。

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思考は体に表現される。
心は体の上位中枢。表現されない感情は、体のどこかに不調をきたす。
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病気にならない心、治る心は=感謝する心

自分に、家族に、親戚に、先祖に
自分を支えてくれた人に、
すべての人、人以外の全ての生き物、生き物以外のすべて、そして地球に。


本間先生、理論的であるけれど、この言葉を見たときに、医師としての枠にとらわれず、1人の地球人としての優しさが伝わって涙でそうになりました。

全てに感謝する

シンプルだけど、やはり人間にとって大事なことなんですよね。



そして、講座が終わってから、参加者で自己紹介。開催地にほど近い那須町から関東、大阪、山梨から来てる参加者の方も。
皆さんとの交流もこの合宿の醍醐味のひとつ。40人以上いらしたので、全員とはお話しできなかったけど、場を共有できてとても有意義な時間となりました。

夕食は、本間家お手製調味料を使い、小鮒農園の小鮒千文さんの作る発酵プレート(*゜▽゜ノノ゛☆
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こちらは、自家製調味料。
どれも美味しくて、感動笑い泣き
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丁寧なお品書きと調味料レシピ
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そして、夜は甘酒ワークショップ
本間先生自ら、レクチャーしてくれました。エプロン姿も素敵ですね
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圧力鍋で炊いたもち米2カップに米麹2カップ、お湯2カップ。70度に温度を下げ、自作保温ボックスに湯たんぽを入れ保温。翌朝できあがっていた甘酒。

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夜の懇親会は、夕飯の残り、酒粕クラッカー、雑穀入りクッキーなどの持ち寄り、有機ビールやお酒などもあり、大人の晩餐会となりました。

初日の講義の後も途中の空いた時間も、本間先生は気さくに参加者からの質問に答えてくださいました。

アレルギーのことから病気のメカニズム、微生物が私たちの生活にとても重要な役割を果たしていることがわかり、土の中の微生物と触れ合う農的暮らしを実践することにより、健康的な生活を送れることがわかりました。私の農的暮らしに気持ちがまた一歩近づく。

そして、二日目へと続く。