こんにちは
3月22日２日目は朝8時にアテネを出発しました
デルポイ神託についての細かい話は↑をご覧下さい。
途中ティーバ（テーバイ）を遠くに見ながらバスは高速を走ります
高速を降りると里山が広がり、次第に山に近づきます
パルナッソス山の南麓の街道は
標高1000mの峠を超えればデルポイです
アテネから3時間近くかかります
途中、スキステ近くにあるオイティプスの三叉路、旧道沿いにありますが、ちょうどその辺りが見えました。
デルポイからの帰路、ライアス王を実父と知らずに殺したオイディプスでした。
パルナッソス山の麓に見える道、フォト中央がそれです
デルポイにつきました。
世界の中心オンファロス（臍）です。これはレプリカでオリジナルは博物館にあります。
アテナイの宝庫です
参道には様々な奉納品が並んでいます
石灰岩のドリス式柱が出迎えてくれます
まだ金曜日ですがかなりの人出です
アポロン神殿を中心に広がるデルポイの神域です
アポロン神殿はアルカイック期の紀元前7世紀後半に建てられ、前548年に焼失、510年頃に再建されました（古典期神殿）。
アテナイのパルテノン神殿を遡ること70年昔のことです。38柱で一回り小さいですが、この山の中、堂々たる構ですね。
神殿を見守るように高い柱上にスピンクスがいます。（ちょうど白い光斑がうつってるところのすぐ左です。）
アポロン神殿の全体、劇場から眺めます
古典期神殿の西側破風、つまり入り口側に鎮座していたのが女神姿のディオニソス神です。
髪を伸ばして、竪琴持って、チュニック着ています。何とアフロディテの帯をつけています。
アテネの宝庫が発掘されています
遠くにアテナ・プロナイアの神域が見えます
巨大な円形神殿です。
神域は絶壁に囲まれます
パルナッソス山の南壁が迫ります
デルポイで4年毎に開催されたピューティア祭
紀元前586年から始まりました
祭りは音楽コンクールとスポーツ競技会で構成されました
キタラ琴の弾き語りとかアウロス笛の演奏とか、音楽は古くからの楽しみでした。
伝承ではホメロスやヘシオドスもエントリーしたとかです、
ちょっと年代が合いませんけど。
参道を下ります
踊る少女の像が高さ13mの円柱上に飾られています
紀元前330年頃の作品です。
柱台です
門柱として佇むカリアディス女性像です
髪飾りや耳飾りをたくさんつけていたらしい
紀元前6世紀末の製作とのことです。
シフノス島にはギリシアで珍しい金鉱山があって、
生産の1割を奉納していたそうです
他にも、コルキュラの奉納など、採れたマグロの1割相当だそうで
これらは平和な話です。
しかし、ほとんどの奉納は戦勝記念、流れた血の穢れを払うためでしょうか。
暗黒の時代だったのですねぇ
有名な戦車行者の青銅像です。
作成年代は紀元前460年から480年にかけてとのことで、
そんなに古いのが良く残っていたもの。
紀元前373年の大地震で神殿が倒壊し、それらの残骸の中から出てきたものらしいです。
膝までの長いドレープのドレス姿で帯締めていますから、女神さながらですね。
キャプションを撮り忘れたのですが、たいへん美しい絵皿に目が釘づけ
デルフィー博物館です。年代は紀元前です。
竪琴を持って月桂樹の髪飾りはアポロ神ですが、ワインを注いでいます。
くるぶしまでの長いドレスに華奢なサンダルですから女性に見えます、(男子は膝丈でした)
ディオニソス神かもしれません。髪を伸ばして、紅つけて、良い香りを漂わせていることでしょう。
神殿の雰囲気にあわせて山姥もギリシア柄のシルクを纏いました。
このドレスシャツ、ギリシアで何度も褒められました
デルポイの神託は 巫女から与えられました。神域には女性が沢山いて、男も女性化していました。
デルポイはキリスト教の普及で廃れ、2000年以上経過して、数々の美も朽ちていきました。
人が野獣だった頃、美を崇めた古代人の心は何となくわかります。
でも儚いものです
今も輝きを保っているのは黄金くらい、口紅なんて半日もすれば落ちてしまいます
せめて元気なうちは美を求めるのが良いのでしょうか？
カリスペーラ