60代女性
予診票に記載された疾患名は
高血圧
ですが
お薬手帳を見ると
乳がんの抗ホルモン剤を内服されていました。
この人、「乳癌」の治療中であることを
触れて欲しくないのだ
そう思いました。
お薬手帳に記載された医師の名前は
私が大学病院で受診している医師と同じ名前でした。
「このS先生、私も一番長く、大学病院で
診ていただいています。いい先生ですよ」
と言うと
「この日だけたまたまこの先生だったの」
と。
「私もこのお薬を以前飲んでいました。
薬剤アレルギーを発症して
違う薬になりました」
「えっ? ということは、、、、」
やはり、「乳癌」という言葉を出すことを躊躇っているようでした。
「はい。」
同じ病気ということで
親近感を持って戴いたのか
「お薬代が高くてね。
大学病院の前にあった調剤薬局は少し安かったのに
地元の総合病院の前の調剤薬局に変えたら
高くなっちゃって、、、」
調剤薬局で値段が違うんだ
確か
アロマターゼ阻害剤
3か月で6000円
1年間で24000円
1年に2回の定期検査(超音波とマンモグラフィー)で4000円?
3か月ごとの採血2000円
年金生活者にはきつい医療費負担ですよね。
ご本人が嫌がっているので
予診票の病気の欄に
「乳癌」の文とは記載しませんでした。
内服のところに
薬剤名だけ
書きました。
口から病名を出したくない人も
いらっしゃると思います。
でも、一人で抱え込み
悩むより
誰かにお話したほうが
気が楽になると思います。
話すことができるようになったらですけれど。
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