手術、無事終わった。

 

手術自体は10分。

手術は10人程度が次々に受けていくので、ずらりと上から手術着を着た患者さんが並び、全員に注意事項の説明がなされ、順番が来るのをじっと待つ。

 

11時15分集合、手術後の診察と会計が終わったのが14時半過ぎ。

 

車椅子介助、検査時に身体を支えたり(骨粗しょう症ですっかり腰が曲がっていて、検査台にぴったりと頭をつけてのせているのが一苦労。自力ではできないので、腰の部分を両手でグッと押し上げるようにして、頭は看護師さんに抑えて頂く。)脚を車椅子の足台から降ろす介助などもすっかり慣れたし、眼科の看護師さんとも連携プレーで。

 

何と言っても往復4時間の施設へ行き、介助タクシーを頼んで車椅子ごと眼科に連れて行き、また施設へ戻り、更に施設から一番近い駅(徒歩25分かバス)へ行き・・・いや、それがほんと大変。介助タクシーは片道3700円~4400円(道が空いていると安くなる。)

 

七月末の手術前検査からこれだけ通う予定に恐れおののいた。

 

診察時間が9時の場合は8時半に介助タクシーのお迎えを頼み、8時15分位には施設へ。同居の義父の朝食は主人に頼み、昼食は簡単なものを電気釜のご飯と一緒にクッキングシートに包んで入れておき、お盆とお箸とお皿をセットして6時台に出ていく。手術の日は翌日の9時に診察なので、近くのホテルに宿泊。

 

たまたま介助タクシーの運転手さんとお話していたら、やはり同じように遠方住まいの息子さんがお母様の白内障手術の送迎を頼んでいらして、始発に乗って付き添いをなさっていた方が・・!!お聞きすると私の自宅よりも遠方。すごい‥。皆様ほんと頑張ってらっしゃる・・・!!私だけじゃない・・・!!(始発じゃないだけ全然マシだった。)

 

一番大変だったのは、手術翌日の診察。なんと台風で道路冠水や土砂崩れが合った日で、ホテルに宿泊中に土砂崩れ警報で二回起こされ、施設に受かう途中でも警報が。介助タクシーさんのお話では迎えに行く途中、道路が冠水していて、咄嗟の機転でうまくわたってこれた、と。え、そんな中、私達眼科に向かっているの?!どうしよう、帰れるのか・・・。

 

診察は会計終わるまで30分。無事帰りの介助タクシーに母を乗せられた時は心底ホッとした。雨も小降りに。

 

すると運転手さんが「このまま施設にお母様だけお連れしますから、途中の駅で下ろしますよ、通り道なので。施設から駅までが大変じゃないですか・・💦」と申し出てくださった・・・!!神・・・!!!!

 

そうなのだ、施設から駅が遠い・・!!!バスも一時間に二本だし、バス停までちょっと歩かねばならないし、タクシーも絶対つかまらないし。わかってらっしゃるぅ~~~(´;ω;`)ウゥゥ

 

もう何回もお会いしている方なので事情もわかっていて申し出て下さったのだろうと思う。あまりにありがたくて、施設に連絡して、途中で降りて帰らせて頂いた。母も無事に施設に着き、ありがたいしかない。

 

他にも、手術とは関係ないことをぺらぺらと何回も繰り返す母に、「そうなんだぁ~、よかったねぇ」と笑顔で相手してくださる看護師さんや施設の職員さんの私へのちょっとした言葉や態度のあたたかさが沁みた。仕事なんだろうけれども、そこには労りや優しさが滲み出ていて。そういうものに敏感になったと思う。

 

そして、がんばらない、任せられるところは任せて甘えてしまう。それが長く続くコツかもしれない。

 

初めての手術の時、母は泊りかと思い込み、自分で紙おむつや寝間着を袋に入れて準備していた。手術が終わると、「で、手術はいつするの?」「うん、さっきのがね、手術だったんだよ~」「あら、そうなの?知らなかった!」という会話を6,7回繰り返したぐらい。さすがに二回目になると、手術したんだな、とわかったみたいで、聞かれなかった。

 

術後にゴーグルをはずさずにいることが大変だったようだ。目をこすらないようにゴーグルをかけっぱなしにするのだが、どうしても外してしまい、施設の職員さんが巡回に行く度にかけ直してくださったそうだ。

それから点眼薬。3種類もあり、両目手術の為、術後の眼と術前の眼は違う点眼薬だったり・・。全部施設にお願いしたのでありがたかった。自宅介護だったら、泊まり込みとかあとは点眼のみヘルパーさんに来ていただくとかするしかなかった。

 

 

手術は両目ともに経過良好。視力はなんと術後翌日には0.7になり、一週間後の診察では1.0。眼鏡もいらないという。もし新聞が読みにくいようなら、100均の老眼鏡でいいそう!!!安いので無くしてもいいし、皆さん、各部屋に置いておいたりなさっているとか!!

 

本日、二回目の左目手術から一週間後の診察。怒涛の通院付き添いはひとまず終了。次回は10月初め。

 

解放感と達成感といったらなかったが、ヨレヨレのヨレヨレ。なんと何度も電車を乗り間違え、逆方向に行って帰って、また乗り換え時に間違えてしまい、途中栄養補給をしながら自宅にたどり着いた。

 

ジムやスイミングや、色々な自分の予定は全部休んだ。出かける余裕がないな、と思ったからで、予想通り。翌日は一日寝ていてずっと続けていたトレーニングも出来ないくらいだった。やっと終わったので、身体を整えながら、元の生活のリズムも取り戻していきたいところ。

 

こういうことが今後あったとしても、合間に自分の予定をこなしていけるようなタフさを持ちたい。今回は、往復四時間の施設にこんな短期間に沢山通わねばならぬのか?!と気持ちが萎えてしまったのと、予想外の夏の暑さに身体もついていかなかった。還暦間近の老体には中々厳しいものがある。老々介護ってこ~ゆ~ことになっていくんじゃな。自立度が高いうちに白内障の手術ができていたら楽だった。皆さんわかったら早めに・・!手術はほんとすぐ終わるので。

 

手術前日に東京會館ツアーに行ったり、長い移動時間&待ち時間には東京會館にまつわる本を3冊も読破。それなりに充実!(本は移動時間が長い方があっという間に読めるものだから(⋈◍>◡<◍)。✧♡本好きでよかった!)

 

2割負担までは両目でも自己負担は18000円!安っ!(※高額療養費制度適用)

 

 

 

遠方の施設に入居させた為、手術する病院を決めるにも二転三転した顛末はこちらで(^_-)-☆(今読むと笑っちゃうけれども・・。)

結局タクシーの運転手さんに教えて頂いた眼科に。介護タクシーの運転手さんのお一人がいつもかかっている眼科だと今回わかり、中々評判のいい眼科の裏付けがとれた。教えて下さった運転手さんに感謝✨