今朝アップした『変身ヒーロー超百科』と同時期に、同じく講談社のテレビマガジンデラックスシリーズ8巻として発売されたのが、今回取り上げる

 

決定版 スーパーヒーロー超百科

 

です。

 

【概要】

『変身ヒーロー超百科』が、東映制作の特撮ヒーロー作品を取り上げたのに対し、こちらはそれ以外の特撮ヒーロー作品を取り上げたもの。

古くは『マグマ大使』、新しくは当時ビデオリリース中の『ウルトラマンG』までを取り上げているが、『G』以外のすべての作品が昭和作品で、かつウルトラシリーズ以外で一番最新の作品も1988~89年に放送された『電脳警察サイバーコップ』なためか、これまた対象年齢が未就学〜小学生男児向けとは思えない渋い構成である。

『変身~』のライダー・戦隊作品同様、すでにシリーズ全体の超百科が発売されたウルトラシリーズは軽めの紹介となっている(概要はヒーロー、変身前、仲間ヒーローのみの紹介)。

一応、初代マン・セブン・グレートの3人のウルトラ戦士の共演特写が表紙のメインを飾っているものの、こちらも実際のページのトップを飾るのは、なんとミラーマンである(ちなみに背表紙もミラーマン)。

紹介作品およびカテゴリー分けに関しては以下の通りに分類されている(ヒーロー名の表記は原文まま)。

 

巨大ヒーロー

ミラーマン、ファイヤーマン、マグマ大使、レッドマン、ゴッドマン、グリーンマン、ゾーンファイター、メガロマン

 

超能力戦士

アンドロメロス、ヒューマン、レインボーマン、白獅子仮面、ダイヤモンド=アイ、バトルホーク、アステカイザー、タイガーセブン、トリプルファイター、レッドタイガー

 

サイボーグヒーロー

スペクトルマン、シルバー仮面/シルバー仮面ジャイアント、アイアンキング、サンダーマスク、アイゼンボー

 

ロボットヒーロー

レッドバロン、マッハバロン、ガンバロン、ビッグダイX、ザボーガー/ストロングザボーガー、ジャンボーグA/ジャンボーグ9

 

忍者ヒーロー

快傑ライオン丸、風雲ライオン丸、牛若小太郎、ミツルギ

 

強化服戦士

バンキッド、コセイダー、サイバーコップ

 

ウルトラ戦士

初代マン~レオ、80、グレート

 

【評価点】

『変身~』同様に、テレマガ未掲載ヒーローも堂々紹介(特に小太郎はかなり貴重)

シルバー仮面は等身大・ジャイアント合わせて合計4P

ジャンボーグ2体も各2Pずつ、合計4Pの高待遇

・ウルトラ以外の各ヒーローは最低でも1Pで紹介

一部の作品は防衛チームの隊員の紹介もあり

ゾーンのページにはしっかりゴジラのスチール写真も掲載

 

【不満点(ツッコミどころ)】

・快傑ライオン丸の変身前の獅子丸のスチールが未掲載(風雲ライオン丸の弾獅子丸はスチール掲載あり)

・同じくタイガージョー(Jr.含む)&ブラックジャガーも一切未紹介(ゴースン&マントル帝国の紹介すらなし)

・ヒューマンも変身前(岩城淳一郎)のスチールなし(ヒューマン2号は文字のみで紹介)

・ダイヤモンド=アイ関連のスチールはアイ単体とアイ&雷甲太郎(ライコウ)のツーショットのたった2枚のみ、前世魔人の紹介は一切なし

・トリプルファイターの項目の3ファイター集合スチールでレッドファイターオレンジファイターの紹介が逆

・アンドロ戦士が巨大ヒーローとしては扱われず、超能力戦士扱い

・サンダーマスクがサイボーグ扱い

・逆にロボットヒーローのグリーンマンは普通に巨大ヒーローの扱い

・グリーンマンが2P扱いなのに、レッドマンとゴッドマンは1P扱いでの紹介

・光速エスパー、怪獣王子、魔神バンダーが未掲載

 

【個人的感想】

東映以外のヒーローを扱っただけでも、かなり濃すぎるマニアックな構成がまた魅力的な一冊です。

テレマガ掲載作品の扱いはそれなりに優遇される一方、不満点でも述べたように、大人の事情で不遇な扱いを受けた作品が多数あります。

とはいえ、『変身~』と2冊合わせることで、当時までのほとんどのヒーローを網羅したのは偉業だと思います。