ウルトラマンレオ 感想


語ってゆきます。

●見始め
5月に夫が好きだというウルトラマンがU-NEXTに数話入ってたので見たら、と勧め別に興味はなかったが一緒に何話か鑑賞。
ジャミラの回なんかを見てただ倒すだけのヒーローものでは無いことに気が付き、一話から鑑賞。途中でシンの公開が近いことも知りそれまでに完走。私はアラシが好きです。
Qもちょびちょび手をつける。
その後セブンに手をつけたが、科学特捜隊推しとしては、ウルトラ警備隊の存在感がやや薄いのでなんとなくボヤッと見ていた。
そんな中、夫が面白シーンとしてレオの滝修行のシーンを見せてきたのでそのままレオに手をつけ始めたところ思いの外の熱血ぶりに引きながらもいつのまにか引き込まれてしまった!大変だ!とりあえず全部見ることにした。


●本編
前半
語り草になるようなしんどい修行シーンが続き、レオもなんだか弱いんだけど最後は根性で必殺技習得、勝利というスポ根もの!
最初は怖かったダン隊長もレオが勝つと静かに微笑む、その笑顔にズキュンバキュンでやられてしまい推しになってしまう。
この二人の何がいいかというと、ゲンにめちゃめちゃしんどい裏側、誰よりもゲンを思い最後は責任を取ることを心に決めている隊長の様子が最高。
4話のゲンの体のことは私俺が一番わかってる!には色んな意味で震え上がった。隊長がくる!て杖の音だけで気がつくゲンも犬みたいでかわいいな、私も隊長の杖の音が好きになったぜ。
兎にも角にも無責任にやらせるのではなく、隊長も全力なのが分かるからゲンもめげずに(たまにめげるけど)食らいついていく。

しかもゲンの
なぜですか!どうしてですか!隊長!
のしっつこい引き留めにもうるさいと怒るのではなく、引き留めた分だけヒントをくれるところがほったらかしにしてる上司とは訳が違くて大好き。
ゲンは徐々に強くなっていくし、隊長も宇宙人同士としてだけでなく、ゲンに信頼を置くように。


中盤
途中から視聴率の関係なのか怪奇シリーズや民話シリーズなどほんわか系?が増えてくる。とはいえたまにエグい倒し方するのは笑った。
この辺り私は実はそんなに嫌いじゃなかった、なぜならあれだけ厳しかった隊長が笑顔のシーンが増えるのよ。
ボックの回なんかたまらない。隊長は地球人でありながらもやはり話のできる外星人達には優しいのもよかったな。
それから弟のアストラの登場。アストラはたまーに飛んでくるだけなので…普段どこにいるのだろうか、普通ならお前もここで暮らそうとなりそうだけど、私の中では
地球は故郷のL77星とあまりににていて逆に辛い。僕にとっての第二の故郷を探す旅をしてる
という設定なんだろう、ということにした。

それからダンとアンヌの再会シーン。
セブン20話くらいまでの人なのでこれ見てよかったのかアレだけど、私としてはやっぱりあの人はアンヌなんだと思う。でもアンヌはもう女じゃなく母だったんだ、だからダンは振られてしまったのだ。
うう、切ないよ。誰か隊長を幸せにしてあげて欲しかった。
あの人がアンヌじゃなかったとしても、ダンが地球に戻った後アンヌを散々探し回ったのは事実なんよ。切ない。あぅぅ切ない〜!
でも…そうなると噂のゼロは誰との子供なんだろう。これは後々のテーマですね、うう。

それと中盤の最後、ウルトラキーをめぐるストーリー、これ実質最終話として捉えてもいいのかもしれないな。すんごくヒーローものとして完成されたストーリーに感じた。
ウルトラキーを盗んだアストラを、本当はウルトラ兄弟達と倒さなきゃだけど、実の弟を見捨てられるはずもなく一旦はアストラを助けてしまうレオ(アストラにせもんだったけど)。
そんなゲンにバカ!て言ってた隊長が今度は逆の立場に!
Macの隊長としてウルトラの星を爆破するしか無いけど、そこは間違いなく隊長の故郷であり、らしくもなく上官に私にはできませんと目に涙を浮かべて訴える、でもそんな隊長を決して責められない…
隊長は結局はウルトラの星を爆破する道を選ぶしかなく自分はもうセブンじゃ無いとゲンに言うんだけど、ゲンはそんなの許せない!と立ち上がり、最後は地球もウルトラの星も救ったこのシーン、胸が熱くなったし、身動きの取れなかったダンの希望を叶え、この時師匠超えのようなニュアンスを感じたなぁ!
地球爆破の危機でもあったしここが一つ目の最終話とも言えるだろう…(個人的感想ですよ)
一人称が僕、になった時、私これまで〈隊長〉として見てたけど、彼は〈ダン〉だ…て思った。当たり前のことなんだけど、なんか、わかる?笑 
セブンの時とのリンクがあって良かったな


終盤 円盤シリーズ
なんということだろう、40話前半でキャスト総入れ替え…わーお…
カオルちゃんが死んだことを人形で伝えてくるシーンはホラー的怖さと悲しさがあった…
隊長も最後の鉄拳を食らわせ炎の中に消えた…私マック全滅は知ってたけど隊長もここでさよならとは思ってなくて唖然とした。しかしひどいネタバレタイトルだな、城之内死す、とかヤムチャ死す、に匹敵する。
髭姿の森次晃嗣さんはすでに次の役の姿になってるのもまた悲しみです。髭はやしてきたら真っ先に注意してきそうな隊長なのになぁ、まぁ仕方ない。
で、何が怖いって後半15分は新たなキャストと共に日常風景が出てくるというところ。なんだろう…降板した俳優さん達は別のテレビに出てるだろうから無闇に顔出しできないのかもしれないけど?その辺の事情には明るくないので分からないけど…やっぱり気になる点はこの3つ。

①亡くなった人たちへの回想がまるでねぇ。ももこさんなんかマジで最後まで思い出されることがない。それに隊長のことももう少し思い出しても良く無いか、俺は隊長の意志を継いでるんだ的なものはあんまり無かったんだ…隊長押しとしては残念
②Macが無かったことになってんのか…?こんな状況なら、ラジオでその話持ちきりになったり、警察や市民がMacがいないことを不安がってても仕方ないと思うがそういう描写はゼロ。
③市民の危機感のなさ
そもそもゲンはMacの生き残りなのに警察に入ったりとかもなく、もはやニート笑
円盤に対しても信じてくれなかったりと危機感がゼロ。

上記3点は、やはり子供向け番組なので鬱々とさせたくない理由からなのかもしれないが…ぶっちゃけ今更じゃねぇか笑

円盤生物の中では、最初のシルバーブルーメが一番怖かった、最後の最強のやつはいつだかお花の回の使い回しっぽくて別に強そうには見えんかった。まぁ、怪獣には興味ないから別にいいがどう考えてもシルバーブルーメがラスボス級だったな。
倒した時内臓引っ張り出したのかと思ったけどあれ、飲み込まれたマッキーだったぽくて怖すぎる、マスタードしばらく食べられないわ。
印象深いのは赤いてるてる坊主、普通に怖いわよ。あと目にくっつく貝殻も結構怖かったww
とりあえず円盤シリーズ、ここからがメインと思ったけど実は蛇足でもあったのかもしれない、なんか異質だった。いや、序盤から考えたらこのシリーズは最初から決めてあったのかもしれないけど一回低年齢向けの話を結構やった後にこのぶちのめし方、大人的には落差があるとそれはそれで楽しめるが、子供的には普通にトラウマかと思われ…
それにメインキャスト入れ替えやMac全滅で話の幅が狭まったのかもしれん、若干退屈さはあった。ただ2日くらいで一気に見たのでリアタイ週一で見てたらどうだったのかはわからないなぁ。

隊長がいないのが苦しかったけど、ゲンとトオル二人の間柄はこれまで以上に見せ場があったな。でも回を重ねるとトオルの目がどんどん憎しみや諦めの顔になってくの。当然よ、病んで無いのが不思議すぎる。
で最終話、トオルはどうせレオがきてやっつけてくれる、と自分で倒すという意志を失いかけてしまう。(その前の回でレオはバラバラにされてるんでトオルお前、レオのバラバラの身体目の前で見て拾い集めてるくせによくそんなこと言えるな…)
ゲンはこれじゃダメだとあえて変身せずにトオルを海まで走らせて、逃げ切ったトオルに最高の笑顔で褒めて、そして自分の正体を明かす。最後の勇姿を目に焼き付けておけと言わんばかりに立ち向かっていく。
子供達がブラック辞令に立ち向かっていく姿に、レオの意思が子供達にも引き継がれたんだと感涙です。


これは余談だが実は昨日、平成サイボーグ009を完走した後でもあったのでこんなことを思い出した。
戦うことを知らなかった弱い宇宙人に、002が己は己で守るんだ!と教えるエピソードがある。その時003が確か、これでよかったのかしら…て疑問を浮かべるシーンがある。自分達を守る力は他者を傷つける力でもあるんだと。サイボーグ009は力を持つことと、持たないことへの問いかけ、善と悪の問いかけのストーリーでもあるのでそんなシーンがあった訳なのだが、ちょっとそれがよぎったりもした。

でも、ウルトラマンとしてはこれでいいんだと思う、初代の最後も人間達がこれからは地球を守るんだ!てところで終わる。ヒーローは無条件に守ってくれるだけの存在じゃなく、人類が自立していくべきだとみんなに教えてくれる存在でもある。

ウルトラマンのような圧倒的な神様みたいなヒーローが存在しない現実世界の私たち市民も、一人一人が勇気を持たなきゃいけないんだというメッセージのように感じる。

政治は政治家に任せればいいんじゃ無い
戦争は軍隊に任せればいいんじゃ無い

一人一人が意志を持って立ち向かい故郷を守らなきゃならない、そんな意味すら感じた、私はね。

最後はレオリングを外し、旅に出るというゲン。どこを旅するのかわからないけれど、その先に素敵な出会いが、人とのつながりが広がっていくことを祈る


●全体の感想
ウルトラシリーズでは異色らしいこの作品だが私には大変ぶちささった。
なぜかというと、これは男のための物語なんだと思うから。前半はダンとゲン、後半はゲンとトオルの物語、男が一人で立ち上がれるようになるまでの成長ストーリーなのよ。令和のこの時代、受け入れられないんじゃないかってくらい、男の物語なのよ。
普通のヒーローものを求めるなら、もしかしてあえて50年近く前のものを選ぶ必要はないのかもしれないけど、この時代だから作ることのできた暑苦しさがたまんない。こういうの大好きなんだよ。何かを否定するつもりはないんだけど、やっぱり私はせめて画面の中には男らしさとか見ていたい。

あと、他のシリーズは初代とセブンしか見てないけど、あれから何作もさかねてるだけありサントラも各シーンにあってて見やすかった。人間ドラマも豊富で、ゲンもダンも本当に表情が良かった。ドアップ多かったね笑

この作品のなんか暗い感じがする理由は、星人が地球に来る理由がぜんっぜん語られないところかと思う。オープニングにもあるように、突然嵐が巻き起こり、なんよ。
レオの変身時間が短めなのは人間ドラマに時間を使いたかったからって何かで読んだけど、それもあるんだろうな。星人について深掘りする時間はないけどゲンと周りの人たちとの関係を描いていく、みたいな。
予算の関係もあるかもしれないけど星人達も大きくなった姿はみんな同じような感じで、得体の知れない何かに地球が狙われている、みたいな危機感が感じれたな。
ブラック指令ですらなんで地球が欲しいのか
分からなかったな。10回くらい円盤きてたしそこは少し深掘りして欲しかったな笑


あと…最後に、私、ずっと、隊長のこと40歳近いと思ってたけど実は31歳の頃に演じられてるそうで…ごめんなさいっ‼︎
貫禄ありすぎて、40歳なんだけどその中では若い方、みたいな人と思ってた、ほんとスミマセェン‼︎ でもそういう貫禄のある男性が好きです、ゴチソウサマァ‼︎‼︎
水戸黄門見ればいいですか?森次晃嗣さん自身をもっと追いたい。ジョリーシャポーは定期的に行きます。