アメリカ横断ウルトラクイズでは、数々のキツイ罰ゲームをやってきました。
その中で、最初から候補に上がっていながら、実現出来なかった罰ゲーム案がありました。
それはニューヨークの摩天楼を象徴するエンパイアーステートビルを一気に駆け上ると言う罰ゲームです。
実は我々のウルトラクイズが始まった年を第1回とする「エンパイアーステートビル駆け上りレース」と言うイベントがあります。
このビルはニューヨークの象徴であり、高さ381メートル、地上102階で世界一高いビルとして有名でした。
そのような知名度を利用した、このレースは毎年ニュースになるくらい過酷な競争だったのです。
ニューヨークの罰ゲームとしては、格好な候補と言えるでしょうね。
しかし、ニューヨークの敗者は決勝戦の敗者で、そのような頑張った人にこんなキツイ罰はそぐないと言う理由で、罰ゲームは省略していました。
また、視聴者の興味も勝者インタビューや賞品の方に向いているので、罰ゲームは無し、という作りになっていたのです。
ところでこのエンパイアーステートビル、階段駆け上りレースですが毎年世界中から参加者が集まり、開催されています。
当時の最高タイムは12分19秒でしたが、今年は600人が参加し、記録も2分以上更新して、10分12秒というものでした。
1階のロビーから86階の展望台まで、1,576段の階段を1気に駆け上るのですから、こんなキツイ罰は無いでしょうね。
尤も調べてみたら第9回にこれに近い罰ゲームがありました。
その時は決勝の地がパリだったので、ニューヨークの敗者にも罰ゲームが与えられたのです。
敗者は山登りを趣味とするYさんでしたが、彼の趣味に合わせて、重いリックを背に、高層ビルの階段を1時間かけて上るというものでした。
しかし、上り詰めた屋上が悪かったのです。
そこはアスレチッククラブで、1周100メートルのトラックがあったのです。
そこで、スペシャル罰ゲームという理由をつけて、なんとこのトラックでフルマラソンに挑戦して頂こうと言う事になりました。
と、いうことはトラックを422周回るというわけで、これは限界に近い罰ゲームでした。
やっぱり、摩天楼の街は油断大敵ですね。