アメリカ横断ウルトラ・クイズの思い出を書いていますが、今週は世の中オリンピックの話題で持ちきりのようです。
そこで、このブログでも、今ウルトラクイズがあったなら、という視点でオリンピック関連の出来事を調べてみました。
そこで、思いついたのが以下のクイズ問題です。
問・オリンピックを日本では「五輪」と表記しています。この表記を考案したのは?
1、大学教授
2、著名な作家
3、新聞記者
答・3
解説・読売新聞の運動部記者だった川本信正氏(1,907~96)が、その人でした。
川本氏は運動部記者として32年のロス五輪を取材。男子100mで活躍した吉岡隆徳選手を「暁の超特急」と名付けた事でも知られています。
戦後はスポーツ評論家としても活躍し、後にJOCの委員も務められた方だそうです。
「五輪」という表記のきっかけは、新聞社特有の事情があったのですね。
オリンピックという言葉は、6文字になってしまいます。
これは新聞の見出しには長すぎるので、編集を担当する整理部から何とか略せないかと相談を受けたのだそうです。
普通に考えれば「世界運動会」とか「国際運動会」とか、案は出るでしょうね。
でも、これらも文字が多いという点では、50歩100歩です。
そこで、あれこれ思案したところ、5つの輪がシンボルマークなので、「五輪」ではどうか、と答えたところ、それが即採用になったのだそうです。
オリンピックの「オリン」と五輪も語呂が合うところから、これで文句なしとなったのでしょうね。
「五輪」にしても「暁の超特急」にしても、今的に言えば、コピーライターとしても、素晴らしい才能の持ち主だった事が解ります。
今では、誰でもが口にする「五輪」という言葉にも、この様な誕生秘話があったのでした。
この様な事が解るという意味でも、結構楽しめる要素を含んでいるのが、クイズ番組と言えるでしょう。