記憶に残る面白罰ゲーム | 今だから話せるウルトラクイズ裏話

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17年にわたって放送された「アメリカ横断ウルトラクイズ」。構成作家として最初から最後まで関わってきました。放送出来なかったエピソードや裏話を思い出すままに綴っていこうと思います。

メリカ横断ウルトラクイズで、放送翌日、話題になる第1位は「罰ゲーム」の面白さだったと記憶しています。
極端に言えば番組の売り物だったと言っても良かったでしょうね。
我々スタッフも、それだけにアイディアには苦心しました。

ゲームを分類すると

帰国する時の方法の中で。
②基本精神は敗者が、「怖い」「恥ずかしい」「体力的に苦しい」などの体験をさせる。
③ドッキリカメラを意識した騙しで、笑いを誘う。

これ等の事を意識してアイディアが出されました。
但し、敗者が危険にさらされる事は避けるのは当然です。
だから、バンジー・ジャンプの頃でも触れましたが、最初にスタッフが体験して安全を確認するのは、番組制作の基本です。
間違っても、事故に繋がるような危険な罰ゲームは無かったので、敗者も視聴者も、最後は笑って終るように作られていたはずです。

の中でも記憶に残った笑える罰ゲームがいくつかあります。
第5回ラスベガスへ行った時のことです。
当時のラスベガスは、結婚離婚も1日で出来ると言う話が話題になっていました。
これを罰ゲームに利用しない手はありません。

ラスベガス


者が未婚の男性だったために、急遽ラスベガスの教会で結婚式を挙げなければならない、と言うのが敗者に与えられた罰でした。
結婚には相手が必要ですよね。
そこで現地の女性とお見合いをして、その相手と結ばれるのです。
お見合いでは、敗者は否でも、断る権利がないという罰です。
相手の女性が敗者を気に入れば、即結婚式を挙げなければなりません。
そんな中で出てきた女性は、大富豪の未亡人という設定でした。(勿論アメリカの年配の女優さんですが)
彼女はメークでシワクチャの老け役を見事に演じて、敗者の新夫に熱い口づけをする場面が、視聴者に爆笑を与えた面白い罰ゲームでした。
紹介された彼女の名前が、我々が命名したバーサー・シンデルさん。
日本語に訳さずとも解る「婆さん、死んでる」と言うものでした。

者は若干18歳だったために、収録の後も、これが戸籍に残ってしまうのか、と本気で悩んだようですが……。

(モチロン、そんな罰を与えるはずがありませんので、彼が心配したバツ一になるような事はありませんでしたので、ご安心ください)