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ウルトラセブン「V3から来た男」より、アイロス星人。翼を広げた巨大な鳥のような、その名も宇宙鳥人。口から光弾を吐いたり、光線を弾き返したり、見かけによらず手強いです。


正体不明の宇宙船から攻撃を受け壊滅状態の宇宙ステーションV3から、たったひとり地球へ生還したクラタ隊長。ウルトラ警備隊キリヤマ隊長とは士官学校以来の親友です。
しかしウルトラホークでパトロール中に出迎えたフルハシ、アマギ両隊員が、宇宙人に捕らえられてしまいます。

人質に取られたふたりの生命を最優先に考え、アイロス星人と取引交渉しようとするキリヤマ隊長ですが、クラタ隊長はV3で全滅させられた部下たちを思い、アイロス星人を信用せず復讐を主張。つい先ほどまで無事の再会を喜び合った2人が、指揮官として一歩も引かずに互いの主張をぶつけ合う…この対比が素晴らしいですね!
キリヤマ隊長は規律を重んじる優等生、クラタ隊長はちょいワルで組織には馴染まないタイプ…といった感じでしょうか。正反対なようですが、どちらも部下思いのカッコいい上司として描かれています。
クラタ隊長が宇宙ステーション勤務のことをまるで左遷のように言う場面がありますが…過去に何かあったんでしょうか?上層部とは相性が悪そうです(・・;)

結局、主張を通してひとり出撃したキリヤマ隊長。意見が対立したとはいえ、親友が心配でうろうろと落ち着きなく司令室を歩き回るクラタ隊長に、ソガ隊員が「我慢は身体に悪いそうですよ」とさりげなく背中を押します。このソガ隊員、スマートですね〜✨こんなに気が効く人でしたっけ?
「それもそうだな」と、すぐに出動するクラタ隊長ですが、発着場には鍵が。しかしこれまた先ほどまでは険悪ムードだった参謀が「キリヤマを守ってもらいたい」と、鍵を手渡すのでした。皆やり方は違っていても、地球を、仲間を守りたい気持ちはひとつ!地球防衛に命をかける男たち!カッコいい!イェーイ!\(^o^)/

結局アイロス星人は取引きの最中に裏切り、キリヤマ隊長のホーク3号を攻撃してきます。そこへホーク1号で駆けつけたクラタ隊長。
「久しぶりに組んでやるか」
2人で見事なコンビネーションを見せ、宇宙船を攻撃!非常時なのに嬉しそうなおふたり(^^;

地上ではダンとソガ隊員が宇宙船に近づき、人質を救出。
そして宇宙船が地上に置いたカプセルから、巨大なアイロス星人が登場です!

着ぐるみの形状から、あまり大きな動きは出来ませんが、それでも翼を閉じてエメリウム光線を防いだり、くるくると回転してアイスラッガーを跳ね返したり、なかなか見応えのある特撮シーンを演じてくれました。
奥の手ワイドショットで勝利。
一方、宇宙船はおじさん達が華麗に撃破。
「部下たちに見せてやりたかった…」とクラタ隊長…。

ワイドショットはこの回が初披露で、あっセブンがあのポーズを!と、何とも言えないうれしい驚きのシーンです。後々のウルトラ兄弟の設定を考えると、名前もそのまま「スペシウム光線」で良かったかもね(^^)

アイロス星人との闘いは終わり、クラタ隊長は再び宇宙へと旅立ちます。
「もう会えそうもないな」
「気をつけてな」
男の友情に多くの言葉は要らないのです(T-T)


それにしても、アイロス星人?これが?
交渉してた相手はもっと知的なイメージですよね。これは突き出した牙とか、細かい作業は苦手そうな翼状の手?とか、かなり獣っぽい印象ですが…と思って調べてみたら、多くのファンの皆さんの間でも、これはアイロス星人が連れてきた生物兵器みたいなやつで本当のアイロス星人は姿を見せていないのでは?というご意見が多いようですね。カプセル状のものから宇宙船の攻撃によって出現するシーンからも、そう考えるのが自然だと思います。でも怪獣図鑑ではこれがアイロス星人とされている…。まぁ頭部がかなり発達しているようですから、見た目の粗暴さだけではない、高い知性を兼ね備えた種なのかもしれません。
…いや、図鑑の監修ミスかなぁ(ー ー;)?


タイトル、思わせぶりですね。てっきりV3から来た男が怪しいのかと疑いながら見ちゃいませんでしたか?私だけ?
シブい中年男性の友情物語でした。今回のキリヤマ隊長、素敵ですね。このシブいオジさん達が、いつの間にか私よりずっと年下だなんて(T_T)
色んな意味で泣ける一話でした。






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