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ウルトラマンガイア「あざ笑う眼」より、ガンQ(コードNo.01)。山中に現れた「眼」がエネルギーを吸収、周囲の岩石などの物質を集め、動き回れる身体を形成したと考えられています。生命反応のない謎の存在。

ウルトラマンガイアはそれまでのウルトラマンとはかなり違います。そして私が知っている、最後のウルトラマン。これ以降、コスモスから先はほとんど見ていません。息子が成長して興味が離れてしまったことが一番ですが、このウルトラマンガイア、かなり小難しい設定で単純に楽しめなかったことも一因かなと思っています。
子どもに迎合しない、大人が見ても楽しめるSF作品、そんな初期ウルトラマンシリーズは素晴らしかったと思います。しかしまずは子どもが見て単純に心から楽しめるわかりやすさ、ガイアにはそういう部分が少し欠けてしまったように感じます。

面白いし、カッコいいです。ウルトラマンガイアの世界観。
根源的破滅招来体と呼ばれる怪獣群と、その出現を予測した天才集団、アルケミースターズ。主人公の高山我夢はその天才科学者のひとり。同じく天才科学者でもう一人のウルトラマン、アグルに変身する藤宮博也。
防衛組織XIGは様々な専門チームを有し、ファルコンとかライトニングとかハーキュリーズとか…コマンダーとかリーダーとか参謀とかチーフとか…ヒロインどれなんだ?とか。
よく練られていて面白いんですが、ちょっと複雑なんですよね(^^;
他にも土煙の上がる特撮シーン、六角形のコンテナから変形する飛行機、上部が回転しながら飛ぶピースキャリー、空に浮かぶ基地エリアルベース等々、いろんなところに強いこだわりが感じられ、本当にどれもかっこいい設定なんです!しかし30分の枠の中では生かしきれなかった印象があります。
多すぎる登場人物や、専門的な用語とか、ちょっとごちゃごちゃしすぎたところが残念です。ぜひ老後にじっくり見直してみたいと思います。

前置きがすごーく長くなっちゃいました!ここから「あざ笑う眼」のお話。
これまでの主人公と違い、精鋭チームの戦闘員ではなく、分析担当の頭脳派、高山我夢。
山中で発見された眼(ガンQコードNo.00)の、自分の理解を超えた存在に苦しみ、先走った判断でケガ人を出してしまいます。
人類ではなく地球を守るという信念を持って闘う藤宮に対し、迷いながら闘う自分。少年時代、天才児ゆえにいじめられた経験。そしてガンQを分析しきれないことに混乱し、XIG隊員としてもウルトラマンとしても未熟な自分の劣等感から、その視線、眼に恐怖を感じ翻弄される我夢。
しかし友人との会話の中でガンQの存在理由のみにとらわれていた自分に気づき、行動から目的を推測し被害を少なく留めることに成功。XIG隊員として少しずつ信頼を得ていく…というお話でした。

ガンQというネーミングといい、大胆なデザインといい、すっごくインパクトある名怪獣ですね!この中央の眼がニタ~ッと笑うシーン、すごく怖いです。高い声も合っているし、謎の存在って所も良いです…が、後々の再登場回で正体が明らかになり、それはちょっとイメージが違いました(^^; 長くなるので詳しくは省略。ガンQの怖さは、無数の眼に見られている恐怖だと思うので、我夢が抱えている心の弱さこそが敵なんですよね。この回では。そのまま、謎の存在のままが良かったかなぁ。


何枚かスケッチした結果、ガンQを描くならこの正面からの構図しかあり得ない!と行き着いた、納得の1枚です。…が、ちょっと「ヤッホー」と言っているようにも見えますね(・・;)