俺には見える・・・
いつかまた、あの烈車に会える・・・
時間の都合で長くは書けないが・・・
烈車戦隊トッキュウジャー、感想。
(´;ω;`)ブワッ
もう・・・始終涙腺緩みっぱなしだったわ。
少々急ぎ足だった最終回だが、ものすごく綺麗に終わってくれて、大満足。
実を言うと俺は最初はこの作品、言うほど面白く感じてなかった。
なんかやっぱりキョウリュウジャーと同じく、いつもの戦隊のノリだなー、と。
強いて言えばギャグが面白いくらい。
が、32駅「決意」でめきめきとその物語の頭角を現してきたね。
『明除くメンバーの5人は実はシャドータウンと化してしまった「昴ヶ浜」の特にイマジネーションの強かった「少年少女達」が、レインボーラインの総裁の力で大人になった姿だった。』
この32話から最終回までは、この設定に纏わる物語が中心になっていくが、その物語がなんとも素晴らしい。
このまま戦い続ければ、たとえシャドーラインを倒したとしても、2度と子供の姿に戻れなくなる。
2度と家族に認識してもらえなくなる。
2度と昴ヶ浜に帰れなくなる。
そんな境遇や、子供の頃の自分の姿と決別し、背負って行きながらも戦う「子供」。
トッキュウジャーはそんな設定を最後までフルに生かせた良作なのではないかと思うのだ。
45話の闇に飲まれてしまったライトと4人の別れのシーンは、ライトの「もう子供に戻れない」という悲しみと、「4人だけでも助かってほしい」という優しさ、「闇の力を使ってでもシャドーラインを止めてみせる」という孤独な決意が良く表れていて、個人的には戦隊屈指の名シーンなのではないかと感じる。
「絶対5人で助け合うこと!」という子供の頃の5人のセリフとシーンが対照的でまた涙を誘うんだよなぁ・・・
また、敵側の物語もなかなか。
闇の象徴のような存在なのにライトのイマジネーションに惹かれて「キラキラ」を求め続けたゼット。
自分とは逆に周りの幹部達がキラキラを手に入れていき、最後はトッキュウジャー達の架けた虹にキラキラを見るけどやっぱり手に入らなかったというのがなんとも・・・
ライトが闇堕ちした時は本気で悲しそうだったし、ライトが闇を拭い払ったときは本気で嬉しそうだったのも彼の純粋なキラキラを求める心がよく表れていていいよなぁ。
最初は自分自身の為に活動していたが、グリッタに命を救ってもらってからはグリッタをゼットから助け出す為に戦い、最後には「愛」というキラキラを手に入れたシュバルツ将軍もいいキャラだった。
28話で本当に仲間になってくれればもっと面白かったんじゃないかなぁとも感じるが。
こういったストーリーもさることながら、終盤はギャグも半端じゃなかったよ・・・
遠慮のないホモネタを朝から見せつけた34話やガッツリ中の人ネタを入れ込んだ「ジャスタウェイがファーラウェーイ」の37話。この回だけは腹が痛くなるほど笑ってしまった。
それらも含めて、トッキュウジャーは最近見た作品の中ではかなり面白く感じ、思い入れも深くなった。
だから最終回の「乗り継いでレインボー」や、大人の姿を受け入れてくれた5人の家族たちには本当に涙が出そうになったのだよ・・・。
まぁ、トッキュウジャーそのものや巨大ロボのデザインが非常にダサいという欠点も存在するのだが。
あと明くんの扱いが最後までいろいろとひどかったように感じるのは俺だけなんだろうか。もう5人だけでよかった気がするよ。
最近の作品はだいたいネタが出尽くしていることもあって、素直に「名作だコレ」と言えるようなものが無くなってきているように感じるが、トッキュウジャーだけは俺の心の中ではいつまでも「名作」であり続けると思う。
それくらいこの作品は面白かった。ギンガマンといい、小林靖子さんはいい仕事するなぁ・・・。