「戒斗!悲しみや絶望の他に手に入れたものは無かったのか!?その怒りがお前の全てだったのか!?」
 
「そうだ!弱さに痛みしか与えない世界、強くなるしか他になかった世界を俺は憎んだ!」
 
 
 
 
「今、その全てを滅ぼす力に手が届く!貴様を超えた先に!!」
 
 
「超えさせない・・・超えちゃならない!!戒斗、それがお前にとっての俺だ!!」
 
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仮面ライダー鎧武、感想。
 
 
 
 
 
 
うん・・・まぁいろいろと突っ込みたいところはあったんだが、一年間楽しませてもらいました。
個人的に鎧武を総評すると、「面白いっちゃ面白いけど脚本に粗が多すぎる」という結論が出ました。
つまり良い所もあるけど悪い所がはっきり目立っている、今まで見てきた特撮だと仮面ライダーカブトや電王レベルの立ち位置、駄作では無かったけど良作かと言われるとうーん・・・なレベル。
 
まず良いと思った部分を挙げていこう。
・曲がらない戒斗さん
・悪実の存在
・カチドキアームズがかっこいい
・Raise Up Your Flagが名曲
・ザックがイケメン
・戦極とかいうネタの塊
・毎回変身ポーズをとってくれる戦極
・ロシュオ退場の回の王妃のセリフにウルッと
・ラストバトルはそこそこ熱い
 
うーん・・・あんま思いつかない。
 
悪かった所は
・何とも言えない熱くもなく名セリフも無く微妙な主人公
・メインライダー4人以外のサブライダーの扱いの酷さ、欠点その1
・戒斗さんがただのキチガイ(上記の発言をもっと早くしていれば多少は感情移入できたのに・・・)
・悪実やシドや戦極などの悪役の纏め方、欠点その2
・初瀬の死とはなんだったのか
・お前ら変身ポーズもっと取れよ
・極アームズがダサい上に地味な能力
・湊さんの忘れ去られた本気設定
・ライダー戦国時代・・・?
・あいまいなアーマードライダーの変身基準(なんで戒斗がレモンエナジー使うとバロンレモンになって光実がメロンエナジー使うと斬月真に・・・などなど)
・無駄なコラボ回が多すぎ
 
あちゃー。結構思いついてしまった。
だって鎧武ってそんなに名シーンと言える場面も多くなかったしなぁ・・・一つでもあれば書くんだが
あのカブトでさえガタック初変身やトリプルライダーキックあったのに・・・
あ、最終章はカブトほど酷く感じなかったけどね。今回の最終回もまぁ悪くはなかったし。
一応紘汰vsシドも最終決戦も盛り上がったけど、五代vsダグバどころか剣崎vs始にすらほど遠い・・・
 
というかホントなんなんだよあのグリドンとかブラーボとかの扱いは。あんなんになるなら最初から出すなよと。数だけ多ければいいってもんじゃないんだぞ仮面ライダーは・・・
湊さんほんと哀れ。始終いらない子だったもん。
 
シドはシドでカタルシスの無い死にざまだったし、戦極は良いキャラしてたのになんかいまいちそのキャラを出し切れずに死んだ感あったし、光実は「せめて舞さんを守って紘汰さんには許されてやるよ」までは良かったのにあのザマ・・・もやっもやするなぁ。
 
最初に倒したインベスが裕也だったって展開には驚いたが、すでに虚淵さんの脚本を知っていた先輩には味気ない展開だったらしい。
 
それと戒斗さんは本当に惜しい存在だった。最初から「弱さに痛みしか与えない世界、強くなるしか他になかった世界を俺は憎んだ」って言ってればすげぇ良いキャラだったのにただの感情移入しにくいキチガイに・・・
 
メロン兄さんはもっと目立つところで頑張ってくれてもよかったのではないか。(裏ではすごい頑張ってたけど。)これからミッチの更生に頑張るのであろう・・・と思ったらそうもいかないみたいだし。
 
はぁ、最終回で城乃内が「グリドンマツボックリアームズ」になればかっこよかったんだろうがなぁ。いろいろ魅せ方に甘さもあったかなぁ。
 
 
・・・まぁね、いろいろ愚痴ったけど。
ユグドラシル絶対許さないマンの紘汰さんとか、だんだん黒くなっていってついには「仲間ってのはね、僕の思い通りになる人のことさ」とか「希望ってのは病原菌なんだ」とか言い出したり幻覚に悩まされたりいきなり強くなったりするミッチとか、唯一の良心であり汚い手段を使う部分は変わらなくても超かっこいいザックとか、ネオ城乃内とか、何から何まで面白い戦極さんとかホントいろいろあったし鎧武という作品自体は個人的に楽しめたと思ってるよ。楽しめたんならそれでよし。
 
面白かったよ鎧武。次のドライブは科学特捜隊みたいなのが出てくると聞いて期待してる。