道徳の時間には、参考資料があります。

先日行った道徳は、
「みかんの木の寺」
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主題は、心で感じるすっぱさあまさ。ねらいは、誠実・明朗ということで、

「うそをついたりごまかしたりしないで、他人に対しても自分に対しても常に正直に行動することによって、明るい心で生活しようとする心情を高める」

教材文の全文を載せたいところですが、転載不可だし、出版者に問い合わせるまでもないので、やめておきますが、内容はざっと、こんな感じです。
本
通学路にある、お寺のみかんの木。
子どもたちは、お寺のみかんをとろうとしますが、おしょうさんにおこられます。
それでも、ねらい続ける子どもたち。おしょうさんは、
「みかんをとるな。すっぱいぞ。」
「あと4・5日だ」
「あと1日、あすまでおまち」と木のえだに札。
ところが、次の日まで待ったら、木のみかんが、1つもありません。

これで、ちゃんちゃんとならないのが、小学校の道徳の資料です。

帰りかけた子どもたちは、かごの中いっぱいに大きな金色のみかんを見つけました。紙には、

「おいしくなったよ。ぬすんで食べたら、すっぱいすっぱい。みかんの木の寺のおしょう」

子どもたちは、こっそりとろうとしていたことを考えはじめた。という内容です。本

みかんの花を始めて見た時から、甘くなるまでの子どもたちの気持ちを考えさせました。

いつか盗ってしまおうと、気持ちが高まっていく子どもたち。

おしょうさんの札を信じているところが、いかにも小学生っぽい。ラブラブ

もし、おしょうさんが、みかんをあげなかったら、子どもたちの悪意は高まり、おしょうさんへの信頼も崩れたことでしょう。ダウン

おしょうさんは、子どもたちに、人のものを盗るという悪いことをさせませんでした。それどころか、惜しみなくあげて、子どもたちの気持ちに寄り添います。

物欲から逃れられない、若年層。
その世代に正しさを教える教材でした。


終わりは、身近な逸話を話します。

「日本1になった時着ていた、大切なバドミントンのユニフォームをとられた人がいたんだよ。」
「特別なユニフォームで、とっても着心地もよかったんだって。」
「その人は、どうしたと思う?」
「着ないで、隠したままにするのは、やめてください、いいウェアですから、たくさん着て、バドミントンを強くなってください。って伝えようとしたんだ。」

その気持ちを考えて、目頭を熱くしていた女の子もいました。

盗んではなりませぬ!爆弾
でも、盗んでしまった時も、周りの応待でその人の人生を大きく変えることがあります。アップ

それが、裁くことより大事な教育活動かな。

勤労感謝の日お疲れ様です。
明日に向かって、またがんばっていきましょう。