女優の中丸シオンさん(1983~2022)がお亡くなりになった。まだ38歳という若さでの訃報に衝撃を受けた。年齢関係なく人が亡くなるのは悲しい事だが、若い人が亡くなるのは本当に悲しい。心よりご冥福をお祈りいたします。シオンさんの父は同じく俳優の中丸新将さん。愛娘に先立たれた悲しみは想像を絶する。お力落としの事と思うがシオンさんの分までこれからも演じ続けて欲しい。

 

シオンさんはウルトラとは縁浅からぬ女優だった。代表作は「ウルトラマンネクサス」(2004)の斎田リコ役だろう。ウルトラヒロイン史上これほど悲惨で薄幸の女性も珍しいのではないだろうか。

登場したばかりの頃はぶりっ子的なキャラに感じてあまり印象が良くなかったが、その後の展開には大変驚かされた。

仕方がない事なのかも知れないが、今回の訃報に際して斎田リコ役についてネタバレな紹介をされていたが、「ネクサス」を未見でこれから見る人もいるのだからネタバレは避けて欲しかったな。放送が打ち切られたり何かと不遇な扱いを受けている「ネクサス」だが、是非たくさんの人に見て頂きたい作品だ。

「ULTRASEVEN X」(2007)第10話ではサキ役で出演。リコとは違い大人っぽい役でした。

「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」(2009)ではペダン星人のハーラン司令官役。タイトルテロップを見るまでリコと同じ役者さんとは気がつかなかったくらい見事な演技でした。女優さんってスゴイ。

映画「ウルトラマンサーガ」(2012)ではタケルの母親役で出演。「あのリコがもう母親役なんだあ」と感慨深かった。

 

シオンさんは38歳の若さでこれから益々の活躍が期待され、今後も公開予定の海外映画も控えていたようだ。またウルトラシリーズにも戻ってきて欲しかったが本当に残念だ。

 

繰り返しになるが是非ひとりでも多くの人に「ウルトラマンネクサス」を見て欲しい。それが何よりの供養になると思います。再評価に繋がって打ち切られる前の本来のクライマックスが何らかの形で発表されると嬉しいのですが。