私が小学生の時、隣の家に住んでいた高校生の女の子のJちゃんとは歳は離れていたがとても仲良くしていた。ある日ふたりで近所に買い物に行った時、レコード店でこのレコードを見つけた私は欲しくてたまらなくなり、ずっと眺めていた。するとJちゃんは「なつきちゃんにはいつもマンガを貸してもらっているから、プレゼントしてあげるよ!」と思いもかけないお言葉が!当時のひと月分のこづかいと同額の500円もするレコードを買ってもらい、感謝感激であった。そうしてこのレコードは50年近く経った今も私のお宝のひとつである。

 

映画にも出演しているベルベラ・リーンの歌う「ゴジラ対メカゴジラ」(1974)の主題歌「ミヤラビの祈り」は映画内でも挿入歌として使用されている。一方、カップリング曲「メカゴジラをやっつけろ!」(ジャケットでは”!”がついているが、裏面の歌詞の掲載部分には”!”がついていない)はイントロ部分は劇中BGMにも使用されているが、歌の部分のメロディはこのシングルレコードでしか(当時は)聞く事が出来なかった。

今でもフシギなのはタイトルは「メカゴジラをやっつけろ!」なのに、歌詞の内容は「メカゴジラがやって来た」なんですよねえ。これは何故なんでしょうか?ベルベラ・リーンの英語訛りというか、中国語訛りというかの独特のイントネーションがクセになる、キッチュではあるが、頭から離れなくなるゴジラソングの名曲のひとつ。カラオケにあったら是非歌いたいものです!

数々の驚愕ネタで特撮マニアを唸らせた伝説の特撮雑誌「特撮秘宝」の第1号で、「ゴジラ対メカゴジラ」公開から40年以上を経てなんとベルベラ・リーンのインタビューに成功している。この熱意、ホントに頭が下がる思いである。この雑誌、毎号楽しみにしていたので、休刊は残念すぎます・・・・・!

さて、2021年7月現在公開中のアノ特撮映画にメカゴジラが登場しているという。せっかくだから登場シーンには是非「メカゴジラをやっつけろ!」を使って欲しかったなあ。(って見てないから知らないけど、絶対使ってないでしょ!笑)そうしたらコアな特撮ファンが劇場で絶対合唱しましたよ、”メカゴジラーがーやてきたー”って!(笑)