「あれから32年経って、世間のヤツらも感付いてきたよな。」
「うん、そろそろヤバいかもね。」
「なら、いっその事、一回訂正記事出そうか?」
「そうだね、指摘されるよりも先にこっちが気付いた事にした方がいいんじゃない。」
「でも、謝ったらダメだよな。 訂正はするけど、それを正当化しないとな。」
「そりゃあそうでしょう。 下手に謝ったら大変なことになってしまうよ。」
「よし。 これから会議だ。 言い訳を考えるぞ!」
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「この記事なんですが、A記者が1日に講演を聞いて、
うっかりそれを裏取りしないで2日の記事にしてしまった、
とするのがいいんじゃないでしょうか?」
「ああ、そうだな。 それでいい。 そうしてくれ。」
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「おいおい、前に出した訂正記事なんだけど、マズいぞ、あれ。」
「どうしたの?」
「A記者がうっかり裏取りしなかったことにしたヤツがあっただろ。」
「うん、それなら覚えてるけど...」
「週刊誌のヤツが、A記者はその頃海外に居たから、
1日の講演を聞けるはずが無いって言ってるんだ。」
「え!? 何それ。 本当なの?」
「ああ、どうやら間違いないらしい。」
「ふ~ん。 週刊誌の方がウチよりも取材力たかいな。」
「バカ! そんな呑気な事言ってる場合じゃないだろ!」
「うん、そうだったね。 じゃあ、どうする?」
「う~ん。 訂正記事の訂正記事を週刊誌よりも先に出すしか。。。」
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これより上の部分は、完全なるフィクションであり
事実とは異なる可能性があります。