稲葉敦志オフィシャルブログ -稲葉式不眠症改善ブログ- -23ページ目
人間の睡眠の基本パターンとして、
まず眠りに入ると、浅い「ノンレム睡眠」が現れ、
そこから徐々に深い「ノンレム睡眠」へと
移行していきます。

深いノンレム睡眠に入ると、血圧や体温が下がって
脳や体が休息状態へと切り替わり、この間に、
老廃物の除去や細胞の修復が行われます。

それが済むと今度はレム睡眠へと切り替わり、
ここで記憶の固定が行われます。

この繰り返しが、睡眠サイクルの基本パターンです。


「正睡眠(レム睡眠)は大脳の眠りで、
逆説睡眠(ノンレム睡眠)は身体の眠り」と
いわれていました。

しかしこの表現は正しくありません。 

正しくは、
「ノンレム睡眠は大脳を休ませ回復させる眠り,
レム睡眠は大脳を活性化させノンレム睡眠の状態から
目覚めさせる眠り」です。

これら2種類の睡眠は脳が脳自身を休ませるために
開発した高度の生存戦略です。

両者の性質は対比的であり、相互補完的です。

レム睡眠の“レム”とは、
Rapid Eye Movement (急速な眼球の動作)の略であり、
クレイトマン博士という人が発見しました。

眼球が高速運動しても身体はほとんど動きません。

しかし 脳はさかんに活動している状態です。

深い睡眠ではなく、夢をみるのはこの睡眠段階です。

夢について補足しますが、
実際にはノンレム睡眠中も夢を見ています。

レム睡眠の夢は鮮 やかな感覚心像を持っており、
構成度の高い内容で、いわゆる「夢らしい夢」が多いです。

これに対し、ノンレム睡眠の夢は明晰性に欠け、
断片的で構成度も低いものです。

ノンレム睡 眠では夢を見ていないと言い切ってしまえば、
これは誤りになりますが、私たちが普通に夢と
呼んでいるものは、レム睡眠の夢と考えて良いと思います。

また、レム睡眠は記憶のメカニズムに
大きな役割を果たしていると考えられ、
DNAを発見 しノーベル賞を受賞した
フランシズ・クリック博士も

「脳はレム睡眠の間にいらない記憶を捨て、
新しい情報を入れる空きスペースを作っている」と
考えているようです。


稲葉敦志