人生の3分の1を占めるといわれる睡眠ですが、
そのメカニズムが解明されてきたのは、
意外にも最近のことです。
徹夜をしたり長時間眠らないでいたりすると、
自然に眠たくなってきて、そのうち激しい睡魔が
襲われます。
これは眠らないでいると、体に「睡眠物質(睡眠促進物質)」が
たまっていくからです。
この睡眠物質は、眠ることで分解されます。
10~15分の昼寝でも、眠気が取れるのはこのためです。
夕方など、遅い時間に昼寝をしてしまうと、
夜までに睡眠物質が蓄積されずに眠れなくなってしまいます。
休日に昼寝をたっぷりしてしまって、
その日の夜に、深夜まで目が冴えて
全く眠気が起こらない。
次の日に大事な仕事や用意があるのに困ったな…
なんて経験は誰にでもあると思います。
睡眠物質は、起きている時間に比例してたまりますので、
昼寝をするのであれば、遅くても午後2時までに、
30分以内の短時間だけ行うようにしてください。
私たち人間には、1日25時間の
体内時計(サーカディアンリズム)が備わっています。
夜になると眠くなり、朝になると目が覚める。
昼には体温や血圧が上がり、夜には下がる。
こうした規則正しいリズムを作るのが
「体内時計」の役割です。
この体内時計にしたがって、体温や血圧、
心拍などの自律神経機能やホルモンの
分泌などを自動的に調節しています。
特に、体温の体内時計は睡眠に
深く影響をもたらします。
一般的に、人間の体温は日中の午後3頃が
もっとも高く、その後は夜になるにつれて
徐々に下がっていきます。
一番低くなるのは朝方の午前3時頃で
この体温の変化は眠っても眠らなくても
同じように変化します。
稲葉敦志