メルセデスに限らず、自動車で最も重要な部分は「タイヤ」です。
どんなに最新型のモデルでもどんなに買ったばかりの新品タイヤでも、空気圧チェックをこまめに行っていても不意に異物を踏んでしまったためにおこる「パンク」は避けられません。
最近はパンク修理剤を使って修理することで対応するモデルもありますが、まだまだ多くは緊急用スペアタイヤを装着することで自走可能にするものです。
昨日某高速道路でパンクしたと思われるメルセデスを発見。 一応声をおかけしました。
車はジャッキアップされ、スペアタイヤも用意されていましたがオーナーさんは途方に暮れています。
その原因はボルトにありました。
そのお車は某社のかっこいいアルミホイルを履いていましたが、純正でなく専用ボルトで取り付けるタイプのものでした。 スペアタイヤにあてがってみると、そのディスク面の厚みのせいでボルトが裏側に出てきません!
全然ハブに届かない、短いボルトだったのです。 またホイルとの接触面は球面でなくテーパーです。
球面とテーパーではホイルとの接触面が均一にならないばかりか、「線」でしか密着せず危険です。
せっかく積んでいたスペアタイヤが装着できず、途方に暮れていたのです!
ホイルと接触する部分の形状が曲線と直線で全く異なることが分かります。 この2つのボルトは太さこそ同じですが、全く互換性はありません。 (右のボルトはホイルデザイン優先のために頭の形状がちょっと特殊なものになっています)
よくあるチューナーデザインのホイルはテーパーの、しかも短いボルトを使うものが多いです。
AMGおよびメルセデス純正はほぼ100%球面デザインです。
もし現在履いているホイルのボルトが短い場合は、必ず純正のボルトを5本ご用意ください。
私の異動する車には工具や小規模の交換パーツが積んであるので、ちょうどあったボルトをお分けしました。 大変喜んでいただけてよかったです。
同じ球面純正ボルトでも太さが違うと互換性はありません。
M14(R230、W140など)のホイルボルトを使う用に設計されている純正ホイルなどを M12(R129 W124 W201など)装着車に流用する方がいますが、これは大変危険です。
左 W140 AMG用(頭が長い) M14
右 純正R129用 M12
M14とM12 とでは球面のカーブが異なる。
そのためにボルトとホイルがあったものを使わないとしっかり密着せず、線でのみ接触しボルトが緩みやすい。
こちらをご覧ください。実際にM14のホイルボルト装着が前提のお車に、M12で取り付けていた場合のボルト球面です。(写真右) 白くついているのがホイルとの接触面の証です。
球面全体で支えるボルトが、線でしか接触していないことがはっきり見てわかります。
M12をM12ホイルに使った場合は、左のように全面でしっかりホイルを支えます。
たとえばR129にR230のホイルをどうしても取り付けたい! というお客様には、UBTではM12ボルト(車体ハブ側に対応)の球面部分をM14と同じカーブに加工(ホイル側球面に密着)したスペシャルボルトを製作しております。
これでデザイン的な希望をかなえつつ、純正ホイルを履いた時のような強度と耐久性を両立できます。
純正ホイルも様々な長さ、形状があります。(頭が長いのはAMGホイル用)
夏の行楽にお出かけの前に
1)タイヤの空気圧
2)スペアタイヤの空気圧
3)スペアタイヤ取り付け用ボルトの確認(純正ホイル以外装着車両)
をお忘れなく!
それでも万が一なにかありましたらすぐにお電話ください。
どうぞよろしくおねがいいたします。


