
ユーラシア大陸と北アメリカに生息する大型のイヌ属の哺乳動物で、灰色狼とも呼ばれている。30以上の亜種が認識されており、口語的に理解されているモノは、家畜化されていない野生の亜種で構成されている。現存するイヌ科の動物の中で最大の動物である。また、他のイヌ科の動物とは、耳やマズルがあまり尖っていないこと、胴体が短く、尾が長いことで区別される。しかし、コヨーテやゴールデンジャッカル等の小型のイヌ科動物と近縁であり、それらの動物との間に生殖能力のある交配種を生み出している。帯状の毛皮は通常、白色・茶色・灰色・黒色が混ざっているが、北極圏の亜種はほとんど白であることもある。
イヌ属の中で最も協力的な狩猟に特化しており、大きな獲物に挑む為の身体的適応や、より社会的な性質、高度な表現行動などがそれを示している。交尾したペアとその子供からなる核家族で移動する。子は性的に成熟すると、また群れの中での餌の奪い合いに応じて、それぞれの群れを形成する為に離れることがある。また、縄張り意識があり、縄張りをめぐる争いが主な死亡原因となっている。主に肉食性で、角を持つ大型哺乳類の他、小動物・家畜・腐肉・生ゴミなどを食べる。つがいや単独の狼は、一般的に大きな群れよりも狩りの成功率が高くなる。狂犬病ウイルスを始めとする病原体や寄生虫が感染する可能性がある。
世界の野生狼の個体数は、2003年には30万頭と推定され、国際自然保護連合(IUCN)では「軽度懸念」とされている。
人間との交流の歴史が長く、ほとんどの牧畜社会では家畜を襲うことから軽蔑され狩られてきたが、逆に一部の農耕社会や狩猟採集社会では尊敬されてきた。また、家畜やペットである犬の祖先とも言われている。狼に対する恐怖心は多くの人間社会に存在しているが、記録されている人間への襲撃の大半は狂犬病にかかった個体によるものとされている。狼は比較的数が少なく、人から離れた場所に住み、ハンターや牧場主、羊飼いとの経験から人間を恐れるようになっている為、人間を襲うことは稀である。
無駄に格好良く聞こえる【wolf】の響き・・・