地球を始めとする天体を構成する固体が、その内部で溶融しているものである。地球のマントルや地殻は、主にケイ酸塩鉱物で出来ている為、その溶融物であるマグマも一般にケイ酸塩主体の組成を持つが、稀に「炭酸塩」鉱物を主体とするマグマも存在する。岩漿とも言う。
地球以外の天体で存在は推定のみで確認されていない為、本項では地球に於けるモノについて記載する。

特殊な例を除き、ケイ酸塩鉱物が主な成分である。一般的に液体成分だけでなく鉱物結晶を含む。その主成分であるケイ酸(二酸化ケイ素)の含有量(重量%)によって大きく4種類に分類される。
最も少ないものが玄武岩質マグマ(45 - 52%)、続いて安山岩質マグマ(52 - 63%)、デイサイト質マグマ(63 - 70%)、最も多いのが流紋岩質マグマ(70 - 77%)である。二酸化ケイ素が少ないモノほど温度が高く粘度が低く流動性がある。
玄武岩質マグマは温度が1000 - 1200℃で、粘度は100から数100ポアズだが、流紋岩質マグマの温度は600 - 900℃で、粘度は数千万から数億ポアズである。

マグマが冷却固化すると火成岩になるが、固化する際には元々マグマに数%含まれていた揮発性成分が抜けてしまっている。地下で高温高圧のまま存在しているものをマグマと呼び、火山噴火等で地表に流出すると溶岩と呼ばれるが、明確な線引きは無いため呼称は混在することがある。
しかし学術的には、区別されるので注意が必要である。