優れた技術を持った職人を指す言葉。

工匠。伝統的な職人の究極的な技術を保持し、なおかつ、後進の技術者に対して自分の持っている技術を披露し、指導するなど人間的にも尊敬される立場の人を言う。

この匠と言われる人たちには、職能的な技術(漆塗り職人・瓦職人・硝子職人・木地師・金銀細工師・指物師・摺り師・染色職人・畳職人・陶芸職人・研ぎ師・鳶職人・機織り職人・仏師・彫師・宮大工・和紙職人など多数の分野に発展)と共に、この道何十年という一つの道を突き詰めて来た、極めて稀有な存在として世間にも認められる存在である。

扱う素材は普通、紙・硝子・木・金属・草・繊維・土など、自然のものより調達した天然素材から、道具を使って加工・調整する等を基本に、長期的な視野に立ち、自分の作るもので納得のいかないものは外には出さないなど、独自の価値観に裏打ちされた強靭な精神性を持つ人たちを指す。

匠と言われる職人の中には、遊び心を持ち自由な発想を持ち味にしている匠も多い。更に、探究心が豊富で、些細な事にでも突き詰めて行こうとする意欲が溢れている。
近年、伝統的な素材の他にも、現代の匠というべき『IT』や『人工素材』を扱っている匠も存在する。