血液のほとんどは心臓のポンプ機能で動脈血として体の隅々まで送られた後、静脈血として心臓に戻りますが、一部は組織に浸み出し、リンパ液としてリンパ管内を通って心臓に戻ります。このリンパ液の流れが阻害された結果、むくみ等の症状が出現することを【リンパ浮腫】といいます。

発症原因は主に、原発性(元々リンパ管の機能が弱くて生じるもの)と、続発性(乳癌・子宮癌・卵巣癌・前立腺癌等の悪性腫瘍でリンパ節を切除したり、放射線治療でリンパの通り道がダメージを受けて生じるもの)に分けられます。
9割以上が続発性ですが、発症時期には個人差があり、施術直後の場合から、十数年経過してからのものもあります。

症状としては、主に片側の腕や脚がむくんで周径が増える・だるさや重さが出るといったものや、皮膚が硬くなったり張る、圧痕(押すと皮膚がへこむ)が付いたり多毛になる、といったものがあります。また、蜂窩織炎(リンパ管炎)という発熱を伴う強い炎症を起こすこともあります。

リンパ管の傷みが進行していく変性疾患であり、放置すれば以下のように病期が進行します。早期から適切な治療を行うことにより、浮腫を軽減し、進行を止めることが可能です。

夜更しの翌朝「むくみ」が気になる今日この頃・・・
(セルフケアは、やってんだけどなぁ〜)