魚を釣る際に、本来魚が食べない物を餌として用いるもの。
針の部分も含めて呼ぶことが多いが、一部のルアーやソフトルアー(ワーム)など、針が付いていない状態で販売されている物もある。

擬似餌には魚が自然の中で食べている昆虫や小魚等に似せて、『マッチ・ザ・ベイト』や『マッチ・ザ・ハッチ』の考えで作られたものと、自然界には存在しない形状や光や音のアピールで魚の関心を引くものがある。

木製又は合成樹脂製の魚の形又は対象となる餌となる生物をデフォルメして模した擬似餌。本来肉食の対象魚用の擬似餌だが、稀に、草食魚が反射的に釣れることもある。

大きさ、用途によってフックと呼ばれる針が1~4本ほど下部又は側部に装備されている。また、餌木やスッテと呼ばれる日本のイカ釣り用の擬似餌には、傘状でかえしの無い特殊な針が付けられている。なお、フライなどの毛針には、そのまま針に毛が巻き付いている。

捕食対象なら対象魚の口に、攻撃対象なら口またはスレ掛かりとして体のどこかにフックが掛かる仕組みとなっている。

大きさは様々で、ピーナッツからワインボトル以上の大きさまで多種多様、色や模様のパターンも非常に多岐に亘っている。

タイプとしては、水面に浮くタイプ・沈むタイプ・水中で静止するタイプ・リップという板状のものを抵抗にして沈むタイプなどがあり、次のように分類される。

 🎣 フローティングタイプ
ルアーのトップウォータープラグやリップの付いたルアー(ミノーやクランクベイト)は基本的に浮く

 🎣 シンキングタイプ
ジグやスプーン、スピナーと呼ばれる金属製のルアーや餌木は基本的に沈む

 🎣 サスペンドタイプ
一部のリップ付きルアーは水中で静止ないし極ゆっくり浮くか沈むかする

アピールの仕方については、プラグ自身の動きによってアピールするタイプ・水面に泡をたて、はじける音でアピールするタイプ・水の抵抗を利用して振動するタイプ・表面塗装により様々な色を反射させるタイプ・音源となる金属球またはそれに準じた音を発生するものをプラグ内に内蔵しているもの・上記の複合タイプ等があり、また魚の動きに非常に近づけたものもある。