住宅等の施設の敷地内に設けられた、建造物のない広場である。

木や植物、草花を植えたり、石や池などを配して花壇として住民の安らぎや慰みとして利用されることが多い。住宅敷地の小さな空間に設けられる庭を坪庭、またその本格的で規模の大きなものは、庭園と呼ばれることもある。
現代に於いては、室内庭園、全く植物を用いない庭(平庭)なども【庭】と称されることもある。 
西日本など地方によっては屋外の庭をソトニワ、屋内の土間をニワと呼ぶ場合があるが、ニワとは本来敷地内で作業を行う為の実用的な空間を指す言葉であり、そこで行われる諸々の作業を庭仕事と呼んだ。

一戸建て住宅の庭は、荷物収納の為の倉庫や、農家であれば納屋が設けられたり、幼い子供の遊び場となって三輪車等が放置されたり、あるいは洗濯物を干すための物干し台が設置されたり、家の中では果たすことの出来ない生活上の様々な用途に活用されている。また年間の様々な行事を行う為の場所としても大切な役割を担っている。
たとえば、新年を迎えるにあたっての準備としての餅つき、学校への入学時の家族そろっての記念写真、端午の節句の鯉のぼり、夏休みのビニールプールでの水遊びなどが挙げられる。また、犬小屋や自家用車の駐車場などが存在する場合もある。農業が盛んな地域に於いては、農畜産業を行う場所という側面もある。

一戸建て住宅の庭は、隣家との間を生垣やコンクリートブロックの塀で囲まれて、個人の私有地を形成している。

特定の場所、地域に土地鑑があることなどを指して俗に「自分の庭」というように表現することがある。