子供と大人の間の世代を指す。
心理学と文学に於いて対象とする年齢が異なる。

なお、精神的に子供のまま大人になりきれない大人についてはピーターパン症候群、機能不全家庭で育ち成人してもトラウマを持つ大人についてはアダルトチルドレンを参照。

発達心理学では成人期前期を迎えた人間のこと。
エリク・H・エリクソンのライフサイクル論に於ける段階の1つで、典型的には31歳から40歳頃にこの段階に至る。
発達課題としては親密性と孤独の対立があり、友達やパートナーが主な関係を構成する。

英語圏の図書館に於いては児童文学と文学一般の間、12歳から18歳までの読者を対象に書かれた文学に対して Young Adult (YA) というカテゴリーを設けている。
日本では13歳から19歳を読者層として想定している図書館が最も多い。
日本にはかつて「ジュブナイル」が用いられた時期があるが、21世紀初頭には「ヤングアダルト図書」、図書館に於ける「ヤングアダルトコーナー」の設置など用語として用いられるようになった。
講談社の書籍レーベル「YA!ENTERTAINMENT」のYAはヤングアダルトの略である。

扱われるジャンルは文学一般とほぼ変わらない。
想定読者層である12歳から18歳を主人公に据える傾向はあるが、必須条件という訳ではない。
21世紀にとてもよく売れた作品として、『トワイライト』や『ハンガー・ゲーム』が挙げられる。
幅広い層に読まれており、その7割近くが18歳から64歳だとする市場推計がある。

日本のライトノベルを含める見方もある。
国内の図書館に於いては、ライトノベルがYAコーナーに置かれるケースが多く、YA図書を占めるライトノベルの割合が高い図書館も多い。
一方アメリカでは、現地出版社の意向もあり、YAにライトノベルは含めない方針が主流である。
そうするに至った理由として、図書館に於ける未成年者も手に出来る本の基準が非常に厳しいことが挙げられる。
エン・プレスの創業者の一人であるカート・ハスラーによれば、性的暴力やマイノリティへの差別を含むもの、セクシーな少女が表紙を飾っているものなどは、YAとして認めてもらうのは困難であるという。