自宅から最寄りの場所にぁる

某中古CD取扱店が無くなって

栄養失調になりかけていた。


音源の摂取経路を絶たれたようなものだからだ。



近所だったということもあってか

いつでも補給出来たのに

不確定(おぼろ)な情報(しらせ)

迷うことなく自分の耳へ飛び込んできた。


『あそこの店、れたらしいよ』



 (マジっすか...)




思いがけぬ出来事に絶句する他なかった。





後日、事実を確かめるべく

現地へ直接脚を運んだ。


風に時折はためくテナント募集の貼り紙。





度が過ぎた落胆にその場を離れられず

暫し茫然と立ち尽くす。





・・・とは言っても

魂の奥底でくすぶり続けていた

我慢比べにも似た本能。




消えかけていた心に火を点けたのは

アプリでいていたフリーミュージックだった。





根っからの雑食主義者

既存の所持音源だけじゃ物足りないと

感じたのだろう。




焔は勢いを取り戻し再度燃焼を始めた。




音楽は己のとなり、となる。

世の中に存在する楽曲は

身体を作る上で欠かせない栄養素だ。



やはり己は音楽がなくっちゃ生きていられない。


・・・間違いなく生きていけない。




𝘔𝘶𝘴𝘪𝘤 𝘪𝘴 𝘷𝘦𝘳𝘺 𝘪𝘮𝘱𝘰𝘳𝘵𝘢𝘯𝘵(𝘰𝘳 𝘯𝘦𝘤𝘦𝘴𝘴𝘢𝘳𝘺), 𝘢𝘯𝘥 𝘵𝘩𝘦𝘺 𝘢𝘳𝘦 𝘢𝘣𝘴𝘰𝘭𝘶𝘵𝘦𝘭𝘺 𝘦𝘴𝘴𝘦𝘯𝘵𝘪𝘢𝘭.