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やすにいさんのブログ

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こんにちわ!
今日もブログを読んでくれて、ありがとう。

昨日は連載を一休みし、モーニングコーヒーをお届けしたけど、どうだったかな?
日頃感じていることをテーマを決めて集約し、発信するので、こちらもお楽しみに。

さて、表題に戻る。
初めて応募した新人文学賞の落選が判明し、私は失意のまま午後の仕事を終え、帰宅した。

いつかは言わなきゃならないことなので、帰宅してすぐ妻に行った。
「ダメだった」

何がダメだったのか、ちゃんと言う気になれなかった。ちゃんと言う勇気が持てなかった。喪失感が怖かったのだ。

応募のための原稿を送ってから発表まで、かなり時が経過していたので、妻は何の事だか分からなかったのだろう。
「何がダメだったの?」と聞き返してきた。

(察してくれよぅ!)と思ったが、それは無理だった。止むを得ず、ボソッとつぶやいた。「文学賞・・・」

これまで小説の才能を盾に、会社を、職場を、仕事を酷評してきた私が、盾をなくした瞬間だった。妻はどれだけ責めるだろう。
「ほらみなさい。あなたには小説家なんて無理だったのよ」恐らくそんな言葉を浴びせられるだろう。何しろ、家庭のせいで自分が日銭を稼がされ(本当は立派な給与をもらっていたにもかかわらず、私はそういう捉え方しかしていなかった)、そのお陰で小説家になりそこなったと言い続けていたのだから。

ところが、反応は全く予期せぬものだった。

「もうあきらめるの?」

「え?」

「文学賞は他にはないの?」

「いや、そういうわけじゃ・・・」

「じゃあまた書けばいいじゃない」

「また書くって・・・?」

「本当に小説家になりたいのなら、大賞を取るまで書けばいいじゃないの」

「そりゃそうだけど」

誠に歯切れが悪い。
そしてこのとき脳裏に疑問がよぎった。
(自分は本当に小説家になりたいのか???もしかしたら、小説家という社会的立場や、ライフスタイルや、デカダンで自由なイメージや、そういった雰囲気的なものに憧れていただけではないのか?)

幼いころ作文を褒められ、何となくそれが自信となった。ところが、小説家になるべく何の行動も起こさないままに自信だけを保持してしまったため、それは妄想となって膨張し続け、ついには私の理性まで支配し、足元の生活や仕事や家族との関係までも侵食していった。

その過程で、小説を書きたいという夢は、小説家のような暮らしをしたいという欲望へと歪み、変質していったのだった。

妻に背中を押され、自分の文章を世に問い、そして拒絶されるまで、この妄想が終わりを見ることはなかっただろう。

まったく、何ということだ。

だが私は、最低限の意地を貫くべく、再度文学賞に挑戦した。
そして、落選した。

結局、計3回、私は文学賞に応募し、すべて箸にも棒にもかからず落選した。
自分の実力を知るには十分だった。

何か、霧が晴れるような思いだった。
本当は小説家になれるはずなのに、目の前の障壁(=家族を守るために企業人として働くこと)のせいで自分は小説家になれないんだ・・・なんて思いながら日々を過ごしているより、バッサリ道を絶たれたほうが、よっぽどスッキリした。

ただ、ここから本当の自分探しが始まった。
そしてこのあと、またもや私は大きなショックに見舞われることになる。

しかし、妻の一押しがなかったら、もしかすると自分は45才の今でも、小説家の妄想にすがり続けながら、嫌々仕事を続ける日々を送っていたであろう。
落選×3回という事実が、本当の自分らしさを活かして生きる道への扉を開いてくれた、そんなターニングポイントになったのは、間違いない。

妻に・・・・・感謝だ。
素晴らしいパートナーシップを発揮してくれた。

さて次回からは、小説家への思いを断ち切った後の、時分探しについてお伝えする。
実は、私の心を支配していた妄想は、「小説家の才能がある」というものだけではなかったんだ。

ブログは毎日書くので、お楽しみに

                            byやすにいさん