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まだまだ至らない点も多いですが、読んでいただいた方に楽しんでいただきたくて、全身全霊で作品作りに取り組んでおります。

少しでも皆様が "楽しい" と感じていただけるよう精進いたします。

 

毎回ストーリーを読みに来てくださる方々には感謝しありません。

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これからも Ultimate をよろしくお願い申し上げます。

将来的にアニメ化を目指しております。

 

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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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【変更事項】

ストーリーをより楽しくするために設定変更があり、キャラクター名に変更がございます。

順次修正していくので今しばらくお待ちください。

 

・元 ルシファー→リオ・カーニバル(リオ)

・元 ヘカテー→ディア・デ・ムエルトス(ディア)

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Ultimate ONE ~第六十八話~【銘器虎徹】

 

~神殿へ向かったバウンサー達とジークを連れ去られたスレン一味、一方秘密基地では~

 

トノト「アビューズ君、いい酒が入ったし乾杯でもしようじゃないか?」

 

アビューズ「おっと!その手には乗らないぞ!俺を酔わせて実体化させようとしているんだろ?」

 

 

トノト「ふむ。バレバレか…」

 

ピリカ「私がお酒を飲むと憑依から外れるのよね。でも私の体内から出てこないし」

 

トノト「では、この案はどうだろう?ピリカさんは止めて私に憑依するとか!」

 

ピリカ「トノトさん!」

 

アビューズ「おい!なんでおっさんのおまえに憑依しなきゃならねぇ~んだよ!」

 

トノト「それもそうだ」

 

ピリカ「ところでリサさん達は?」

 

トノト「モブさんやシャボン君たちとコミュニケーターまで試験フライトしに行ったみたいだよ」

 

ピリカ「コミュニケーターってあのゲームで有名の?」

 

トノト「ピリカさんまで…コミュニケーターって街はそんなに有名だったのか…」

 

ピリカ「私もゲームをするので名前は知っていました」

 

トノト「お酒を飲むゲームはないのかい?」

 

ピリカ「ぷっ。ないです!そんなものがあったら私たち酒人に勝てる人はいませんよ」

 

トノト「利き酒ゲームとかな…うむ…あれば欲しい」

 

ピリカ「作れるんですか?」

 

トノト「モエ君のようにデジタルの現実化に成功しているし、そういうワンドも既にある街では作られているからな」

 

ピリカ「あ、シャクリュウさんの大瓶の事ですか?」

 

トノト「そう!シャクリュウとも一緒に酒探しの旅をしたいのだが、なにせ危険な旅でね」

 

ピリカ「神酒は特に大変そうですよね」

 

トノト「神酒を守っている酒護獣や数々の仕掛け…神々のいたずらとも言われているが、それが昔流行ったゲームだったかもしれませんね」

 

ピリカ「一体どんな人がそんなことを…」

 

 

~フライングバギー内~

 

ブロロロロローーーーー

 

リサ「あと三回の瞬間移動で到着できそうね!念のため到着位置は街から100km 手前にしましょう!」

 

シャボン「了解です!」

 

モブ「でもいいのか?俺たち乗っちまって。ウェブに注意されていた気がするぜ」

 

リサ「私たちが出発したファイトナからコミュニケーターの間では危険な地域がないはずです。安心しても大丈夫ですよ」

 

モブ「まったく、人のいう事を聞かないところは変わってねぇ~な」

 

リサ「私もだいぶ丸くなったとは思いますけど?吟醸酒が大吟醸になった感じかしら?」

 

モブ「社長の影響をもろ食らってんな~移ったな。酒菌がよ酒菌が…」

 

リサ「私も酔わない身体に生れたかったわ!」

 

モブ「おい…リサが酒人とか、もったいないだろ!酒吞兵衛じゃ、世の中のためにならねぇ」

 

シャボン「モブさんが言いますか?それ」

 

リサ「ぷすっ」

 

 

シャボン「さあ!次の瞬間移動で到着する予定ですよー!」

 

モブ「任せたぜ!シャボン!」

 

シャボン「はい!最初から全部任されていますけどね!」

 

リサ「でも、数回瞬間移動を繰り返したのに誤差がないのは、さすがシャボンさんという感じよね!」

 

シャボン「はい!こういうゲーム操作みたいのは自信があります!」

 

モブ「そういえば、シャボン!おまえ部屋を変えたんだってな!隣に若い可愛い子がいたってのに」

 

シャボン「ええ。カッサ…あの方は悪い人じゃないんですが」

 

モブ「え…その女の子に問題があったのか?」

 

シャボン「いえ、その隣人のタケルさんと言うかたがいつも大声で雄たけびをあげていて…」

 

リサ「あら、すっかりそのことを考慮に入れていませんでした。すみません!」

 

シャボン「いえ、いいんです…僕は…」

 

リサ「シャボンさんの部屋にも防音装置を付けた方が良かったわね」

 

シャボン「あ!その手があったか!」

 

モブ「シャボン!男は簡単にあきらめるもんじゃねぇ~ぞ!」

 

シャボン「まだ、何もありませんって!」

 

モブ「よし!社長に合コンを開催してもらう!」

 

シャボン「まさか秘密基地で?でもカッサンさんはまだ未成年のはずでは?」

 

リサ「カッサン、もうそろそろ二十歳になるわね」

 

モブ「ちょうどいい~!タイミングじゃねぇ~か!初めて飲む酒で酔わせてよ~?それから…」

 

シャボン「モブさん!」

 

モブ「まぁ!幹事は俺にどんと任せろ!」

 

シャボン「トノトさんじゃないんですか?」

 

モブ「魔獣を連れてきたらどうすんだよ!俺が嫌なんだよ!」

 

シャボン「自分もあやかろうとしている魂胆丸見えですけど…」

 

モブ「こほん…そうこう言っているうちに着いたぜ」

 

リサ「モエさん?出てきてくれる?」

 

ビン

 

モエ「はーい!」

 

リサ「私たちをギブさんのところへ案内してくれるかしら?」

 

モエ「了解ですぅ~!」

 

通信機が起動した

 

ギブ「リサ!待っていてくれと言ったのだが来てしまったのか?」

 

リサ「ええ、待っている時間がもったいなかったので」

 

ギブ「仕方がないな…」

 

リサ「私もコミュニケーターにワープを登録しておきたかったの!トノトさんはお留守番ですし」

 

ギブ「すまないが。私はリサと会うことができない」

 

リサ「え?用事があったかしら?」

 

モエ「えっと~ギブはコミュニケーターのガーディアンに拘束されているの」

 

リサ「ひょっとして、タケルさん達が行ったときに…」

 

ギブ「そうだ…君の仲間や街の人に迷惑をかけてしまった」

 

リサ「あら、残念ね。会えると思っていたのに」

 

ギブ「そう言ってくれるのなら嬉しいが…モエ、リサを私の研究施設に案内してくれ」

 

モエ「分かりましたよっと~!」

 

モブ「で、俺たちは?」

 

リサ「コミュニケーターに着いたらワープを登録するので自由にしていて良いですよ」

 

モブ「じゃ~、ちょっくら街をプラついて、いい女と酒がなかったら帰るかぁ!」

 

 

そしてフライングバギーから降りるリサ達

 

 

リサ「モブさん!ありがとうございました!」

 

モブ「いいってことよ!これが俺の仕事だしな」

 

シャボン「私もフライトができて楽しかったです!」

 

モエ「モブ!ピリカちゃんに手を出したらダ・メ・ヨ?」

 

モブ「何心配してやがるんだよ!しかし、アビューズさえいなければな」

 

シャボン「モブさん…またハロウィンさんに浮気しているって言われますよ!」

 

モブ「俺、フリーーーだし!何言われても平気だし!」

 

シャボン「つよっ!」

 

リサ「では、何かあったらまた連絡しますね!」

 

モブ「おうよ!」

 

そしてモブたちと別れたリサ達

 

モエ「リサ~?ギブの研究所、どうやっていく~?」

 

リサ「交通機関はあるのかしら?」

 

モエ「えっと~。地下移動タウンと地上船、飛行艇とワープ!移動機関は充実しているよ!」

 

リサ「じゃ~!地下移動タウンで行きましょう!」

 

モエ「あ、やっぱりリサは一番怪しいので来た」

 

リサ「地下にある街が動いているのよね?楽しみだわ!」

 

モエ「研究熱心~!じゃ、いこういこう!」

 

地下移動タウンに行くリサ達

 

 

リサ「地下にある巨大な商業施設という感じね。これで動いているのかしら」

 

モエ「この街は放射状に広がっていて、中心から回転することで移動しているの。でも遠心力等の余計な力は発生しないように作られているみたい」

 

リサ「なるほど!その応用が瞬間移動という事になるわね」

 

モエ「そうなの?」

 

リサ「ええ。現在の瞬間移動はこの土地や宇宙の膨張と自転などの回転速度を利用して安全な範囲で計算できる位置に移動しているの。ワープの方が高度ですけどね」

 

モエ「ふ~~ん」

 

リサ「それにしても…ところどころで、モエさんとカッサンの映像が配信されているわね」

 

モエ「うん!私はコミュニケーターのアイドルだし、カッサンなんてああ見えてこの街の人以外からも超リスペクトされているんだから!」

 

リサ「それで、バレないようにモエさんの姿が別人になっているのね」

 

モエ「ウチはグラフィックだから自由に変えられるのだぁ!」

 

リサ「今頃、カッサンたちは無事なのでしょうか」

 

 

~フライングシティー~

 

バウンサー「…カッサン、くしゃみはしないのか?」

 

カッサン「ん?なんで?」

 

バウンサー「いや…なんとなく…」

 

グレイダー「そろそろ神殿に着くごろにゃ~!」

 

ヌァザ「ここか…一番広い階層の中心って感じだが、こんなところに危険な神殿があるのか?」

 

グレイダー「神殿にさえ入らなければ安全にゃ」

 

シャクリュウ「あの神殿はそう簡単にぶっ壊れないみたいだしな」

 

グレイダー「おまえ、なんかやったのかにゃ?」

 

シャクリュウ「忍者同士だと、おまえ呼ばわりか?火遁を使ったが燃えなかったなや」

 

グレイダー「何を燃やそうとしたにゃ?」

 

シャクリュウ「行けばわかるぜ」

 

スレン「魔獣か魔物がいると考えてよさそうだな」

 

グレイダー「ロボットなら雷鳴を使うにゃ!」

 

ヌァザ「おまえは忍者と聞いたが火や雷が使えるのか?魔法使いのようだ」

 

シャクリュウ「あんたの剣術と同じだろうよ。まずは武道を習い、魔力を持ったものは忍者に振り分けされる」

 

スレン「つまり、グレイダーも魔力を使えるのか…」

 

グレイダー「んにゃ~~~!」

 

スレン「ふん」

 

グレイダー「言っておくけど、おまえの魔眼じゃ俺も死ぬのにゃ!」

 

スレン「ご忠告をどうも」

 

バウンサー「まさか、神殿内は鏡張りとかではないよな?」

 

シャクリュウ「なんでだ?ま、俺が行けたところまではそんな場所はなかったけどよ」

 

バウンサー「なら、いい。今の俺なら魔眼の効果を斬ることもできるだろうからな」

 

ヌァザ「ほ…ほんとうか?」

 

グレイダー「本来のバウンサーであれば、形のないものまで斬ることができるのにゃ!」

 

スレン「いずれにしろ、いつまでもおまえらのいいようにやられる俺じゃないことを見せつけてやるいい機会だ」

 

バウンサー・ヌァザ「楽しみにしているぞ」

 

シャクリュウ「おいおい。本来の目的を忘れちまっているんじゃないだろうな。主役は酒だぞ!酒!」

 

カッサン「あのう…私、明日誕生日ですけど!」

 

シャクリュウ「ん?今日中にクリア出来たら神殿クリア&カッサンの成人祝杯はお預けだなや」

 

カッサン「絶対に明日クリアしてやる!」

 

シャクリュウ「こら!クリアを遅らせようとしてんじゃねぇ~よ」

 

カッサン「だって!トノトさんならこう言っているはずです!クリアする日を合わせて成人祝杯も一緒に出来た方が楽しそうですね!って!」

 

シャクリュウ「…確かにそうだな…あいつならそう言うわ…」

 

ヌァザ「トノトはそういうところが天才だからな」

 

シャクリュウ「カッサン?おまえ、トノトに詳しいな…あいつと何があったんや?」

 

カッサン「な、何って…一緒にゲームをしただけです」

 

シャクリュウ「んん~?ほん~とうにぃ~それだけかや~?」

 

カッサン「な、何ですか!本当ですよ!」

 

バウンサー「…カッサンとシャクリュウは相性が悪い…か」

 

シャクリュウ「まあまあ、へそを曲げんで仲良くやろうや~?カッちゃ~ん?」

 

カッサン「ちょっと、近づきすぎですよ!」

 

ヌァザ「トノトとは違うタイプだな。すでに酔っているのか?」

 

グレイダー「シャクリュウは酒人だけど、酔っぱらうにゃ!」

 

シャクリュウ「グレイダー!それを言うじゃねぇ~よ!」

 

スレン「そんなこと、どうでもいい話だろ」

 

 

グレイダー「ん?アレがそうかにゃ?」

 

バウンサー「みたいだな」

 

~街の中心部はぽっかり穴か開いており、その中心に四角い建造物が浮かんでいた~

 

カッサン「橋が付いていない!どうします?」

 

スレン「飛んでいくしかないだろう」

 

ヌァザ「俺たちは上層まで飛んできたが、シャクリュウとグレイダーは飛べるのか?」

 

シャクリュウ「まあ、羽の生えた天使や悪魔にでもなれば行けるわな」

 

ヌァザ「?」

 

グレイダー「俺は右足を出して落ちる前に左足を出すにゃ!」

 

カッサン「え…それで行けるの?」

 

スレン「先に行っているぞ」

 

飛んでいくスレン

 

シャクリュウ「こら!先走ると、いつか死ぬぞ!」

 

スレン「かまわん」

 

シャクリュウ「なんなんだ?あいつ」

 

ヌァザ「あいつは不死だから、万が一の場合に自分が身代わりになろうとしているのだろう」

 

シャクリュウ「不死か…羨ましいぜ、アイツ」

 

ヌァザ「まあ、ああいう態度だが。上手く生きられない理由もある。大目に見てやってくれ」

 

ドン、と酒瓶を置くシャクリュウ

 

シャクリュウ「でけぇ~酒を飲むにはそれなりの器ってのが必要でよ。俺は…」

 

グレイダー「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃーーーーーーー!」

 

シャクリュウ「って、人の決め台詞を壊すなや!」

 

ヌァザ「あいつ…本当に行きやがった!」

 

カッサン「すごーーーー!」

 

戻ってくるグレイダー

 

グレイダー「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃーーー!修行だにゃ!」

 

シャクリュウ「お、おまえ…それを言いに戻ってきたのかや?」

 

グレイダー「修業は大事だにゃ!」

 

カッサン「い、今止まってますけど~?」

 

グレイダー「にゃ?…にゃーーーーーー!」

 

ヌァザ「…落ちた」

 

カッサン「え?」

 

すると下から突風が吹いてきた

 

ゴゴゴゴゴゴゴ…

 

カッサン「わっ!」

 

ブフォオオオオオオオーーーー!

 

シャクリュウ「か、身体が風で持っていかれる!」

 

カッサン「ヤバ!飛ばされるぅ~!」

 

ヌァザ「竜巻が来たぞ!」

 

大きな竜巻が吹き荒れる

 

ゴゴゴゴゴゴゴ…

 

グレイダー「忍法竜巻の術にゃ!」

 

シャクリュウ「て、てめぇ!いいから先に行け!」

 

グレイダー「にゃははははーーー!」

 

グレイダーは竜巻に乗っていった

 

カッサン「ふぅ~」

 

ヌァザ「で…シャクリュウ。おまえも同じように行くのか?」

 

シャクリュウ「ああ、俺は天使に変身していこうかな~?と思ってたところだ」

 

ヌァザ「天使?」

 

ドン、酒瓶を置くシャクリュウ

 

シャクリュウ「銘器虎徹!俺の今日の気分は “天使の誘惑” が飲みてぇ~!」

 

そういうと酒瓶のラベルが天使の絵が描かれているものに変わった

 

シャクリュウ「そんでよ?器はな?トノトにもらった小樽焼きでいいとしてよ?」

 

ヌァザ「?」

 

シャクリュウ「問題は氷なんだよなぁ~?」

 

カッサン「あのう…」

 

シャクリュウ「なんや?」

 

カッサン「ひょっとして、ラベルが変わったその大きな酒瓶の酒を飲むと天使に変身して飛んでいけるとか?」

 

シャクリュウ「ああ、そうよ?」

 

カッサン「氷は?」

 

シャクリュウ「まあ、氷は何を使っても天使にはなれるんだが。今日の気分てのがあるだろうよ」

 

カッサン「え…」

 

シャクリュウ「いやああああ~~!迷うなぁぁぁぁぁぁ~!」

 

ヌァザ「バウンサーよ…ドランクシティーの忍者はみんなこんな奴らか?」

 

バウンサー「あ、ああ…」

 

~そしてしばらく悩み続けるシャクリュウであった~