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ご訪問いただき誠にありがとうございます。

まだまだ至らない点も多いですが、読んでいただいた方に楽しんでいただきたくて、全身全霊で作品作りに取り組んでおります。

少しでも皆様が "楽しい" と感じていただけるよう精進いたします。

 

毎回ストーリーを読みに来てくださる方々には感謝しありません。

とても励みになります。

 

これからも Ultimate をよろしくお願い申し上げます。

将来的にアニメ化を目指しております。

 

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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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【変更事項】

ストーリーをより楽しくするために設定変更があり、キャラクター名に変更がございます。

順次修正していくので今しばらくお待ちください。

 

・元 ルシファー→リオ・カーニバル(リオ)

・元 ヘカテー→ディア・デ・ムエルトス(ディア)

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Ultimate ONE ~第六十七話~【酒護獣】

 

~シャクリュウと行動を共にすることとなったバウンサー達、ひとまず宿泊施設へと泊まるのであった~

 

シャクリュウ「くが~~~…」

 

バウンサー「シャクリュウのヤツ…部屋に着いて早々に爆睡したな」

 

ヌァザ「疲れていたのだろう」

 

バウンサー「ヤツのいびきもうるさいんだが…」

 

隣の部屋から大きな音楽と人の声が聞こえる

 

カッサン「オラオラオラオラオラーーー!」

 

ヌァザ「あいつ…寝ずにやるつもりか?」

 

バウンサー「何でもプロゲーマーの世界は厳しいのだと」

 

ヌァザ「バウンサーや俺が剣の訓練をするようなものか」

 

バウンサー「あ…」

 

ヌァザ「どうした?」

 

バウンサー「そういえば、トノトからシークレットモードにする機械を借りていた」

 

ヌァザ「なんだそれは?」

 

バウンサー「設定した範囲内であらゆる生命から感知できないようにする機械なんだが…これでカッサンの騒音問題も解決できそうだ」

 

ヌァザ「ふむ。俺たちはともかく他の客に迷惑だしな」

 

バウンサー「カッサンの部屋に行って来る」

 

 

ブーーー

 

バウンサーがカッサンの部屋のドアフォンを鳴らす

 

カッサン「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 

バウンサー「聞こえていないな…仕方がない、斬るか」

 

ヒドラを構えるバウンサー

 

バウンサー「透閃…」

 

カッサン「オララララッラアーーー! あ~喉かわいた。そろそろ何か飲まないと脱水症状になりそう」

 

グラスを持ちジュースを飲もうとするカッサン

 

クピ

 

シュパーーーン!

 

カッサン「…え?」

 

グラスが綺麗に切れジュースがこぼれる

 

カッサン「これって…まさか!」

 

カッサン「ぽ、ぽ、ポルターガイスト?こ、怖いんだけど…」

 

ブーーーーー

 

ブザーが鳴る

 

カッサン「うわ!ドアを開けたら、やばい奴がいるパターーン?ど、どうしよう?」

 

ブーーーーー

 

カッサン「こっわ!こうなったら、強行突破してバウンサーさん達の部屋に逃げ込むしか!」

 

ブーーーーー

 

 

ガチャ

 

恐る恐るドアを開けるカッサン

 

バウンサー「…気がつけよ」

 

カッサン「ああ~!なんだコボルドかぁ~!」

 

バウンサー「そしてロールプレイング脳…軽くディスられた気もするが」

 

カッサン「バウンサーさん、どうしたんですか?」

 

バウンサー「隣人を気にせず思いっきり爆音でゲームを朝まで出来るようにしに来たんだが」

 

カッサン「本当ですか?バウンサーさん優しいぃ~!」

 

バウンサー「いや、これは優しさではなく、迷惑回避だ」

 

 

バウンサーはカッサンお部屋をシークレットモードにした

 

カッサン「ありがとうございます!」

 

バウンサー「明日は朝に出発する。寝坊するなよ」

 

カッサン「はい!寝ないから大丈夫です!」

 

 

ガチャ

 

自分の部屋に戻るバウンサー

 

バウンサー≪…大丈夫なのか?≫

 

 

~宿泊施設近くの飲み屋街~

 

スレン「飢えもなく、こうやって街を歩くのも随分と久しいな…トノトとハロウィンのおかげだ」

 

バーのような看板が立っていた

 

スレン「あそこにするか」

 

 

バーに入り、酒を飲むスレン…そのバーにはステージがあり、人同士がマイクを持ち何かを言い合っており、観客が盛り上がっていた

 

スレン「この街では口喧嘩が流行りなのか?まぁ、興味はないが」

 

クピ

 

スレン「クラーケンのラムコーク…クレイジーの酒がここまで出回っているのか…」

 

店のマスター「お客様!よくお分かりで!知り合いに遠くの街の酒を仕入れてくれる人がおりますので」

 

スレン≪トノトか?まあ、いい≫

 

DJ「さて!次の対戦は~!レイモンVSグレイダー~!」

 

スレン「グレイダー…だと?」

 

DJ「さぁ~!先行はグレイダー!どんなラップを聴かせてくれるのかぁ~!」

 

ドンドンドンドンキュキュキュ

 

グレイダー「ニャニャニャン ニャニャニャニャ ニャンニャニャン…」

 

 

DJ「勝者!レイモン!」

 

ワーーーーー!

 

スレン「よく分からんが…だろうな」

 

スレンが酒を飲んでいると隣にグレイダーが座った

 

グレイダー「何飲んでるにゃ?おっと、これでもトノトのペット、酒とかくだらない答えはなしだにゃ」

 

スレン「ふっ、これはラムコークだ…それより、おまえ…何してたんだ?」

 

グレイダー「MC バトルにゃ!」

 

スレン「あれは、MC バトルというのか…」

 

グレイダー「おいおい!なんで MC バトルをやっているか聞かないのかにゃ?」

 

スレン「まぁ、好きにやればいいさ」

 

グレイダー「スレンも夜行性なのにゃ?」

 

スレン「夜人はもともとコウモリが擬人化した魔物だからな」

 

グレイダー「ふ~~ん。で、なんで俺が MC バトルをやっていたかって言うとにゃ」

 

スレン≪こいつ、聞いてないのに喋り出したな≫

 

グレイダー「神殿の祭壇までたどり着いたが攻略できずに戻ってきたただ一人の人間がいるのにゃ」

 

スレン「ほう」

 

グレイダー「そいつの名前は…”スケルトン”…しかし、今はこの街にはいないらしいにゃ」

 

スレン「情報は聞けずか」

 

グレイダー「いや、彼は有名な元ラッパーでその仲間から一部の情報を聞き出せたにゃ」

 

スレン「ラッパー?」

 

グレイダー「そう!さっきのMC バトルとかやってる人間達にゃ」

 

スレン「なるほどな」

 

グレイダー「その話では…神酒を守る酒護獣は、二匹いることが分かったにゃ」

 

スレン「トノトから一匹はサイボーグらしいと聞いたが」

 

グレイダー「そう、そしてもう一匹は…不死」

 

スレン「つまり、俺のようにか?」

 

グレイダー「おそらく」

 

スレン「正直、実際に行ってみなければ分からないが、今まで誰も攻略できなかったのがなんとなく分かる」

 

グレイダー「そして、その祭壇の前のトラップは間違えた場所に触ると大気圏外へ飛ばされてしまうにゃ」

 

スレン「飛行してもダメなのか?」

 

グレイダー「おそらく、3Dトラップだろうにゃ」

 

スレン「俺にとってはそっちの方が厄介かもしれないな」

 

グレイダー「神酒の攻略は一瞬で The END なんてのもよくあることだにゃ、慎重に調査を進めなければいけないにゃ」

 

スレン「その話は他の連中にも話しておくべきだな。今は寝ているだろうが」

 

グレイダー「俺たちも寝るにゃ、昼行性の仲間と行動しなきゃいけないのにゃ」

 

スレン「おまえ…それでどこかで寝ていたのか?」

 

グレイダー「建物の屋上で寝ると気持ちが良いのにゃ」

 

スレン「俺は洞窟の方が落ち着くけどな」

 

グレイダー「仲間が泊っているところを教えて欲しいにゃ」

 

スレン「ああ、分かった」

 

 

そして宿泊施設へ戻るスレンとグレイダーだった

 

~スレン達のアジト~

 

ラセツ「おい!みんな!メディシティーのスパイが来たぞ!どうする?」

 

オーディン「スレンはいないしな。リオ様も外出している」

 

ラセツ「じゃ、とりあえず追い返すか」

 

ワイズマン「急用かもしれんぞ。用件だけ聞いとけ」

 

ラセツ「ああ、分かった」

 

スパイに話を聞きに行くラセツ

 

 

ラセツ「おい!ジーク!なんでもおまえに用事があるんだってよ」

 

ジーク「俺にか?」

 

 

ラセツ「確かディアがどうとかって…」

 

ジーク「何!?分かった!俺が直接聞きに行く。おまえらはここにいろ」

 

スパイの元へ行くジーク

 

オーディン「ディアとジーク…一体どういう関係なんだ?」

 

ワイズマン「おまえ…ディアを知っているのか?」

 

オーディン「ディア…そう呼ばれているヤツなら冥人で知らないやつはいない。ディア・デ・ムエルトス…最高位の暗黒魔法を使う魔術師だ」

 

ワイズマン「俺はジークの恋人と聞いているが?」

 

オーディン「そうなのか?確かに今はヘルにいないけど…死んだという噂もある」

 

ワイズマン「俺もメディシティーのモルモットにされて殺されたとジークから聞いていたが」

 

オーディン「ディア・デ・ムエルトスはリオ様と匹敵する魔術師…メディシティーのモルモットになんかなるか?」

 

ワイズマン「では、別人なのか…」

 

 

~幻滝の湖のほとり~

 

メディシティーのスパイ「ジーク様にお伝えしたいことがありましてね。急を要する話なんですが」

 

ジーク「ディアがどうした?あいつは殺されたんじゃないのか?」

 

メディシティーのスパイ「ところが、まだご存命なことが分かりました」

 

ジーク「なんだと?」

 

メディシティーのスパイ「ただし、病が完全に治っておらず今なお実体を持ったまま…」

 

ジーク「メディシティーはもう信用できない。俺がディアを助けに行く!」

 

メディシティーのスパイ「お待ちください。ディア様の治療は最終段階まで来ています。しかし、彼女を完治させるにはホーリードラゴンの遺伝子が必要とのことです」

 

ジーク「ホーリードラゴン?」

 

メディシティーのスパイ「竜殺しと言われているハンターのあなたなら名前くらいは聞いたことがあると思いますが」

 

ジーク「世界最大にして最高の知能を持つと言われている。あのドラゴンか」

 

メディシティーのスパイ「さすがでございます。ホーリードラゴンはいかなる病にもかかることがないと言われております」

 

ジーク「…そのドラゴンは…何処にいる?」

 

メディシティーのスパイ「おおよその生息地は把握しておりますが。現在、ホーリードラゴンは世界に1匹しか残っていないとの報告があります」

 

ジーク「そうか…そいつの身体の一部でも持ち帰ればいいんだな?」

 

メディシティーのスパイ「話が早くて助かります」

 

ジーク「だが、その前に。ディア…ディア・デ・ムエルトスに会わせてくれ!」

 

メディシティーのスパイ「そうおっしゃると思いまして、面会の許可がおりるように裏で手を回しておりました」

 

ジーク「では!」

 

メディシティーのスパイ「これから、メディシティーに行くことは可能でしょうか?許可された時間も長くはありませんので」

 

ジーク「分かった。今すぐ俺を連れていけ」

 

 

ラセツ「ジーク…帰ってこないな」

 

ワイズマン「スパイとは連絡が付かないのか?」

 

ラセツ「あ、その手が!」

 

ドーン

 

王の間に人が入ってきた

 

リオ・カーニバル「どうしたの?みんな」

 

オーディン「リオ様!」

 

ラセツ「ジークが…」

 

ラセツたちは経緯をリオ・カーニバルに話した

 

 

リオ・カーニバル「なるほど…通信も拒絶されているわね」

 

ワイズマン「どういうことだ?」

 

リオ・カーニバル「おそらく…スレンや私がいない間に…ハメられた…」

 

ワイズマン「メディシティーのスパイがそもそも俺たちを…」

 

ラセツ「助けに行かなきゃ!」

 

リオ・カーニバル「いえ、彼は私たちの中で一番強い戦士。危険な場合には自分で何とか出来るわ。それより、スレン、カーリー、セルケトがいない時に動くのは危険よ」

 

ワイズマン「くっ…ジークの脳筋野郎。何してやがる」

 

ルシファー「今は彼が無事に戻ってくることを期待しましょう」

 

 

~シャクリュウを仲間にすべく神酒の探索に向かうバウンサー達、一方でジークをメディシティーに連れ去られたスレン一味…どうなるのか~

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【今回登場したお酒】

 

 

★クラーケン:クラーケン ラムはトリニダード・トバゴ産のラムに11種のスパイスをブレンドし和やらかな味わいになっっています。

ブラックスパイスドラムであるクラーケンはコーラで割ると良いと言われております。

 

キャプテンモルガンなどのスパイスラムよりもまろやかな感じ。 

落ち着いて飲みたいときに最適です。   神酒 とのと