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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第五十話七~【スレン一味と対峙の崩壊】

 

~モブたちが運転するフライングキャッスルバギーの開発はかなり進んでいた、また、ゲーム大会を終えたカッサンたちも秘密基地へ戻っていたある日~

 

カッサン「また、ほぼ徹夜か…でも、腹は減るんだよねー。今日もリサさん、食堂へ来てるかな?」

 

シュン

 

部屋を出るカッサン

 

いつもと雰囲気が変わっていることに気が付く

 

カッサン「あれ?向かいに部屋ができてる…えっと…シャボン?誰だろ?」

 

シュン

 

向かいの部屋のドアが開く

 

シャボン「…え?…え?」

 

カッサン「あ…おはようございます!」

 

シャボン「お、おはようございます!」

 

シャボン≪部屋の場所が変わるって言ってたけど、き、聞いてないですよ!向かいに…こ、こんな若くて可愛い子がいるなんて!≫

 

カッサン「あ、あのう…お名前は?」

 

シャボン「あ、すみません!私、フライングキャッスルバギーの運転手、シャボンと申します!」

 

カッサン「私はカッサンと言います。よろしくお願いします」

 

カッサン≪フライングキャッスルバギー?何かの乗り物なのかな?…たぶん、トノトさんね。こんなに若い人もいたんだ≫

 

シャボン≪カッサンさんか…コミュニケーターで有名なゲーマーのカッサンと同じ名前か…僕…早期購入特典で貰ったサイン色紙を大切に持っているんだ…どんな人かは知らないけどね≫

 

シャボン「えっと~。僕、これから食堂に行く予定だったんです。そちらもお忙しそうですし、改めてご挨拶にお伺いします!」

 

シャボン≪よし!モブさんに教えてもらったナンパ術!これで次につなげたぞ!≫

 

カッサン「あ…私も食堂へ行くところでした!」

 

シャボン「え?で、で、では、ご、ご一緒に!」

 

シャボン≪やばい、やばい!意識しすぎて緊張してきた!≫

 

 

数日前の秘密基地のバー

 

トノト「モブさん、シャボン君はいつもキャッスルバギーの部屋で寝泊まりしているようなので、そろそろシャボン君の部屋もホール近くに作ろうと思っているんですが…彼が喜びそうな部屋ってどんなだろう?」

 

モブ「お!さすが社長!優しいねぇ~。でも、あいつは飛ぶのが何よりも好きだからな…あ、でも…」

 

トノト「でも?」

 

モブ「あれ…湖に来ていたあの子…名前はなんていったかな?」

 

トノト「湖に来ていた人で、モブさんが名前を覚えていなさそうな人…つまり、バーに来ない人間か…カッサンの事かい?」

 

モブ「お?それそれ!よく分かったな!社長!」

 

トノト「彼女はコミュニケーターのプロゲーマーでね。一度どんなものか試してみたかったのでゲームの対戦をしてみんだが、手も足も出なかったよ。口は出たけどね」

 

モブ「おい、そっちも早ぇ~な。それにしても…社長の好奇心は相変わらずすげぇ~」

 

トノト「で、カッサンの向かい辺りに部屋を作って欲しいと?」

 

モブ「おうよ!歳もわりと近いし、シャボンもゲーマーだしな!」

 

トノト「ほう!ゲーマーとは知らなかった。私やモブさんとは違うタイプの人間とは思っていたけど」

 

モブ「ヤツはゲームの腕前でフライングキャッスルバギーを運転していると言っても過言じゃねぇ~ぜ!」

 

トノト「では、あの辺にアスカさんの部屋なども含めてゲーム施設を作った方が良いのか」

 

モブ「すまねぇ~が、よろしく頼む」

 

トノト「分かました。で、モブさんの部屋はここで良いのかい?」

 

モブ「ああ、俺はバーのソファーが最高だぜ!温泉も近いしな!」

 

 

~今~

 

シャボン≪ドキドキ…なんか…や、やっぱり、緊張するな≫

 

カッサン「着きましたよー?」

 

シャボン「では、入りましょう!」

 

~秘密基地食堂~

 

リサ「マジックストーンを研究して相手の魔法をブロックする手段を見出せました…それを広範囲なエネルギーフィールドとして再現できれば、アンチマジックは完成するわね」

 

何かに気が付くリサ

 

リサ「誰か来るわ。カッサンかしら?モブさんが来る確率2%、トノトさんが来る確率は13%…やはり、カッサンですよね?」

 

ウィーーーーン

 

リサ≪やはり、カッサンね?待って!もう一人いる。シャボンさん?≫

 

部屋に入るシャボンとカッサン

 

店員ロボット「イラッシャイマセ」

 

カッサン「あれ?挨拶をするようになった?学習しているのかな」

 

シャボン「前はしていなかったんですか?」

 

カッサン「はい、以前はほとんど自動販売機みたいな存在でしたけど」

 

シャボン「そうですか…人工知能の研究でもしているのかな」

 

カッサン「ゼロからのスタート?客が店員を作る…的な?」

 

シャボン「トノトさんなら考えそうなことですね。あの人、遊び心満載なので」

 

カッサン「ですよね!この前トノトさんと対戦した時は酷かったですもん!」

 

シャボン「ぷっ。酷かったって?」

 

カッサン「あのですね!…って、あれ?…向こうのテーブルに飲みかけのコーヒーと食べかけのハンバーガーがある」

 

シャボン「それ、キャロットの珈琲とドムドムのフィッシュバーガーですね…リサさんかな」

 

カッサン「え?リサさんとお知り合いなんですか?なんか詳しそうですけど!」

 

 

リサ≪あら、なんで私…姿を消しちゃったんだろう?何もやましいことはしていないのに≫

 

リサ≪本能的にお二人の邪魔をしていけないと思ったのよね?しかし、このまま部屋を出るとドアがウィーーーーンとなり、居たことがバレ、かなり恥ずかしいことになるわね≫

 

リサ≪あ、でもこのまま居るとお二人の会話を盗み聞きしたことになるので、それはいけないことだわ!どうしましょう!こんな時トノトさんがいれば…≫

 

 

~秘密基地ホール~

 

ハロウィン≪ドキドキ…そろそろハロウィン城へ…どうするつもりなの?トノト≫

 

アスカ「おはようございます!ハロウィンさん!」

 

ハロウィン「ギクッ!」

 

アスカ「ん?」

 

ハロウィン「あ、おはよう!」

 

ハロウィン≪いかん、いかん、今からそんな事ではトノトを守れない!冷静にならなければ!≫

 

アスカ「う~ん…眠い…。やっぱり徹ゲーはきつい…よし!寝よう」

 

ハロウィン「お…おやすみなさい」

 

立ち去るアスカ

 

ハロウィン「ふぅ~。じゃ、心を決めていくか!」

 

~ワープポイントに向かったハロウィン~

 

モブ「よう!ハロウィン!遅かったじゃねぇ~か!」

 

ハロウィン「な、なんであんたはそんなに余裕なのよ」

 

モブ「飲み会だろう?派手にやろうぜ!」

 

トノト「おはよう!みんな揃ったね!ブレイブシティーからはワイバーンで行く、すぐ着くだろう。ハロウィン、誘導をお願いします」

 

ハロウィン「つまり、今回はワイバーンに乗っていくの?」

 

トノト「ああ、気球のようなイメージだと分かりやすいだろう」

 

モブ「それにしても、昼間っから飲み会だなんて、スレン達もやるじゃねぇ~か!」

 

ハロウィン「トノト…アポは取ったの?」

 

トノト「いや?取れるわけがないだろう?」

 

ハロウィン「そうよね…」

 

モブ「お?飲み会に乱入か!おもしれぇ~!」

 

ハロウィン≪いつまで勘違いしているのよ、この人…≫

 

トノト「では、行きましょうか!乱入しに!」

 

ハロウィン≪トノトも話を合わせるなよ≫

 

~トノトたちはブレイブシティーからハロウィン城へ向かった~

 

モブ「このドラゴン…早ぇ~な。俺たちのフライングキャッスルバギーよりも早い」

 

トノト「まぁ、空のギャングとまで言われているくらいだからね。素早い敵をも捕食するために得た飛行能力は凄まじいものがある」

 

ハロウィン「あ!あの湖!あそこよ!あの湖の中央に!」

 

トノト「おっけー!じゃ~このまま突っ込みますよー!」

 

ハロウィン「え…ワイバーンごと?」

 

にやりと笑うトノト

 

モブ≪この性格…誰かに似てねぇ~か?≫

 

ズドドドドーーーーーン

 

ワイバーンごと湖に突っ込んだハロウィン達

 

~ハロウィン城~

 

ハロウィン「ひさしぶりね…」

 

トノト「あの城がそうだな」

 

モブ「湖の中に城が?なんだここは」

 

ハロウィン「私のマジックワールドよ」

 

トノト「じゃ~ここで死んでも死なないわけか…計算通りだ」

 

ハロウィン「と、トノトごめん…これを作った当時の私では、それができなったのよ」

 

トノト「ま、マジ?」

 

ハロウィン「ひょっとして…トノトの余裕ってそこだったの?」

 

トノト「まぁ~それもある」

 

ワイバーン「ギャアアアアアアアーーーーオ!」

 

~ハロウィン城、城内~

 

ジーク「おい、なんか魔獣ぽい鳴き声が聞こえなかったか?」

 

セルケト「やれやれ、掃除でもしに行くか?」

 

スレン「いや、魔獣ごときで無駄な労力を使うな。それに魔獣をゴミのように言うのもやめろ…俺も魔獣だ」

 

セルケト「す、すまん」

 

ルシファー「強い魔力を感じる…危険な予感がするわ」

 

スレン「魔力だと?」

 

ワイズマン「俺意外に魔力を持った人間がいるのか?」

 

オーディン「冥人ならみんな魔力を少なからず持ってる」

 

スレン「ヘルの異変が起きた時に数名地上へ来たと、ロキが言っていたな。冥人なのか?」

 

ルシファー「いえ…この魔力は…おそらく魔人によるもの」

 

スレン「なんだと?」

 

ジーク「敵なのか?味方なのか?そいつが魔獣も連れて来たって事か」

 

スレン「なら、敵と思っていた方が良いだろう」

 

ルシファー「感じたことのない魔力です。充分に気を付けて!」

 

スレン「ラセツ…あいつはいないか…ま、俺たちだけでも充分だろうが」

 

カーリー「私は抹殺対象以外の殺戮行為はしないわよ。失礼するわ」

 

スレン「仕方がない…そういう約束だしな」

 

立ち去るカーリー

 

 

トノト「ワイバーン、君は私が呼ぶまでパークにいてください」

 

ワイバーン「ギャアアアアアアアーーーーオ!」

 

トノト「おりこうさんだ」

 

シュン

 

消えたワイバーン

 

モブ「飲み会場にワイバーンはいたら盛り上がるものも盛り上がらないしな」

 

トノト「そういうことだ」

 

ハロウィン「トノト…相手はもう、私たちに気が付いているわよ」

 

トノト「襲ってこないところ見ると、来いということだな」

 

モブ「なにさっきから物騒なことを言ってるんだ?さっさと入ろうぜ!」

 

 

ハロウィン城、王の間

 

ドーーン

 

ハロウィン達が王の間に入ると玉座にはスレンが座っていた

 

スレン「おまえだったか…俺に血酒を飲ませた…」

 

ルシファー「トノト!」

 

ハロウィン「え?知り合い?つか、この人魔力すごっ!」

 

ルシファー「あなたは誰?あなたの魔力もすごいわよ」

 

ハロウィン「私の名前はハロウィン!魔人モルガンただ一人の弟子よ!」

 

ワイズマン「モルガンだと?」

 

ルシファー「知らないわね…」

 

ハロウィン「ズコーー!」

 

ワイズマン「俺は知ってるぜ、魔人の歴史上で一番魔力が強かったと言われている人間だ」

 

スレン「で、トノト…おまえがここに何しに来た?その魔人を従えて」

 

トノト「従えて…と言えば噓になるが、君たちに聞きたいことがあってね」

 

スレン「なんだ?場合によっては…殺すぞ」

 

モブ「こわっ!逃げた方が良さそうじゃないか?」

 

トノト「モブさん、ここにワープを登録したので帰りたければ帰っても良いですよ。しかし、この会の事はみんなに今は内緒でお願いします」

 

モブ「あ、ああ…わかったぜ」

 

シュン

 

消えるモブ

 

ハロウィン「あの人、何しに来たの?」

 

トノト「スレン君すまない。聞きたい事とは…ずばり!憑依した冥人を取り除く方法について!だよ?」

 

スレン「はっ?」

 

オーディン「おい!一人消えたぞ!何かしたな!」

 

ハロウィン≪空気が悪くなってきたわね…私が操作した方が良さそうなのは…この中で一番強い人間のジーク≫

 

ルシファー≪ハロウィンといったか…今、魔力を使っている…何をしているの?≫

 

スレン「トノト…そんな私用のためにわざわざ俺たちのアジトへ乗り込んできた…とでもいうのか?」

 

トノト「イエス!その通り!」

 

セルケト「教える必要はないぜ…何故なら…トノト、おまえはここで死ぬからなぁ~!」

 

襲ってくるセルケト

 

トノト≪気になっていたが彼は尾からサソリのように毒を撃つタイプなのだろう…しかも宇宙人だ≫

 

 

ズブ

 

トノト「ぐっ」

 

セルケトの尾で刺されたトノト

 

スレン≪ちっ…セルケトのヤツ…最後まで人の話を聞け!≫

 

セルケト「ふっ。これできさまも一瞬で死ぬはずだ。我々スコーピオの毒は宇宙でも5本の指に入るほどの猛毒だぜ!」

 

トノト「そ…それはどうも…その貴重な毒を…」

 

セルケト「なに!まだ生きているだと?どんな生き物でも一瞬で死ぬはずだぞ!」

 

ルシファー「彼をよく見て!刺された肩を凍らせているわ!」

 

 

~その少し前…秘密基地ホールでは~

 

散歩から帰って来たバウンサー

 

バウンサー「今日は少し遠くまで散歩してみたが遅くなってしまったな。まあ、やることもないのだが」

 

アスカ「なかなか眠れない…あ!おはようございます!バウンサーさん」

 

バウンサー「ああ、おはよう。ところで、トノトを見かけなかったか?侍の秘伝書に書かれてあった剣技について聞きたかったのだが」

 

アスカ「そういえば、ハロウィンさんがトノトさんと一緒にスレンという人たちのアジトにこれから行くと言ってたかな?あれ?考えてただけか。どっちだったろう?ヤバい…眠くて覚えていない…」

 

バウンサー「!場所は?」

 

アスカ「たぶん、ブレイブシティーの南…湖があると思う」

 

バウンサー「かたじけない!」

 

バウンサー≪ちっ、トノトめ!≫

 

凄まじい速さでトノトのところへ向かうバウンサー

 

 

~現在のハロウィン城に戻る~

 

セルケト「きさま…腕を毒ごと凍らせることで、毒の進行を止めたか…」

 

オーディン「おまえら危ないぞ!俺がやる!キルボール!」

 

トノト「聞く耳持たずか…君たちは血の気が多いな」

 

キルボールがトノトに当たった

 

オーディン「!」

 

トノト「君の生命を奪う暗黒魔法…いただきました」

 

トノトはマジックストーンを持っていた

 

オーディン「ふっ。何かは考えていると思ったよ!」

 

ハロウィン「トノト!2発撃ってるわよ!」

 

2発目のキルボールがトノトに直撃する

 

トノト「!油断した!」

 

 

オーディン「な、なぜ…死なない?おまえは生き物じゃないのか?」

 

トノト「君がオーディンくんか?…オールピースで一緒に飲みたかったのだか、君が下戸で残念だったさ」

 

スレン≪さっきからジークとワイズマンが動かない…何をしている?≫

 

ルシファー「スレン!ジークはきっと魔人に操られているわ!」

 

ハロウィン「バレちった」

 

スレン「ルシファーおまえも手を貸せ!わ、ワイズマンは?」

 

ルシファー「トノトの右手を見て!」

 

スレン「ヤツの右手?…な…無いだと?」

 

ワイズマン「ぐふぉ!」

 

血を吐き出して倒れるワイズマン

 

ルシファー「彼の右手は…ワイズマンの心臓にあるわ!今すぐ蘇生しなければ!」

 

スレン「自分の手をワープさせて心臓を握りつぶしただと?」

 

トノト「これでルシファーさんの動きも止めることができた」

 

オーディン「くそう!コンバットモード!これでおまえを直接破壊する!」

 

実体を持つオーディン

 

トノト「おおーーー!冥人は実体が持てるのか?なら…」

 

ドン

 

左手で4500mlの酒瓶を取り出すトノト

 

トノト「これで、君と酒が飲めますね」

 

瓶の酒が一気に減りだす

 

オーディン「お…おえ…」

 

吐いて倒れるオーディン

 

ルシファー「しまった!またワープか!下戸に大量の酒を飲ませたら、命にかかわります!オーディン!今回復しますのでもう少し待って!」

 

ルシファー≪セルケトは…神経を凍らされていて冬眠状態だわ≫

 

スレン「くそっ!殺す!」

 

トノト「魔眼というヤツでかい?」

 

スレン「ああ、だが、オーディンの技が効かないおまえ…ではなく…そこの魔人に!」

 

スレン≪魔人を殺せばジークが動けるようになるはずだ≫

 

トノト「ちぃ…手荒な真似はしたくないんだが…ミラー」

 

たくさんの鏡が出現した

 

ルシファー「スレン待って!魔眼を反射するつもりよ!その鏡に見られたものは!」

 

スレン「魔眼!」

 

ルシファー「間に合わない!ミスト!」

 

一気に霧が立ち込めて皆の視界が無くなった

 

トノト「さすがルシファーさん!機転が良いですね」

 

ドーーーーン

 

王の間の扉が開く

 

バウンサー「トノト!」

 

トノト「お?バウンサーか」

 

バウンサー「トノト、おまえは帰れ!」

 

トノト「心配して助けに来てくれたんだね!ありがとう」

 

バウンサー「さっさと行け!」

 

トノト「じゃ、ハロウィン、帰るよ」

 

ハロウィン「う、うん。バウンサーも気を付けて!」

 

トノト「バウンサー…スレン君を…頼む…」

 

バウンサー「御意」

 

シュン

 

消えたトノトとハロウィン

 

霧が消えていく

 

消えるスレン

 

バウンサー「来たな!」

 

ザン

 

ジーク「やっと、動けた!」

 

スレン「!ヤツを斬ったはずが…いない?」

 

ジーク「いや、スレン、おまえが斬られたぜ」

 

スレン「何!」

 

腕を斬り落とされていたスレン

 

スレン「み、見えなかった…」

 

ジーク「後ろだ!スレン!」

 

スレン「く、くそう…何故だ…再生しない!」

 

チン

 

刀を鞘に納めるバウンサー

 

バウンサー「それは、ヒドラの呪い…斬られた傷は、癒えることがない」

 

斬られた腕ごと逆の手で剣を持ちバウンサーに襲い掛かろうとするスレン

 

スレン「うらぁーーーー!」

 

フッ

 

スレン「消え…」

 

トン

 

スレン「…た…」

 

ドサァ

 

気を失い倒れるスレン

 

バウンサー「峰打ちだ…拙者の場合、鞘で撃つのだがな」

 

倒れたスレンと斬り落とした腕を持つバウンサー

 

バウンサー「悪いが、トノトの命令なのでスレンは少し借りていく」

 

もの凄い速さでバウンサーに飛び掛かるジーク

 

ジーク「俺はスレンのようにはいかないぜ!」

 

バウンサー「早い!」

 

ジークのスピアーがバウンサーを襲う

 

シュン

 

消えるバウンサー

 

ジーク「くそう!逃げられたか!ヤツを追う!」

 

ルシファー「いえ…手当が先よ。それに、彼らの口調ではスレンはまた戻ってくるはず」

 

ジーク「キャッチアンドリリースかよ!なめやがって!」

 

ルシファー「トノトは…ワープを登録したと言っていた…ここにいつでも来られるって事か…抜かりはないわね」

 

~そして話し合いは通じなかったが、気を失ったスレンを連れて帰るバウンサーであった~