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by miki tonoto
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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと
製品版リライト : 文章修正 福田有人
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Ultimate ONE ~第五十五話~【ガンシティー】
~コミュニケーターで問題を解決したカッサンたち。一方、トノトとレオンはガンシティーに向かうべく、ファンタシアに来ていた~
ヌァザ「トノト…本当におまえもガンシティーに行くのか?」
トノト「酒の匂いを感じたのでね。それにコイツをレヴナントさんに貸してもらったから大丈夫です」
カチャカチャ
トノト「むっふっふ」
44オートマグを見て目を輝かせているトノト
レオン「そいつは玩具じゃねぇ~んだぞ、トノト、しかもその銃は初心者用じゃねぇ~」
トノト「わかっているさ!」
ヌァザ「血の気の多いガンマンもたくさんいると聞く…充分に気を付けろよ」
アイ「トノト、仕事のお礼もまだしていないしさ、ちゃんと帰っておいでよ」
トノト「酒を買いに行くだけですよ。ご心配なく」
ヌァザ「さあ、ここがテレポートのゲートだ。何度も言うが、気を付けろよ!特にトノト!おまえは何かと不用心だ!」
トノト「冷やしたショットグラスも用意している。準備は万端です、安心したまえ」
レオン「わかってんのか…ホントに」
シュン
アイ「行っちゃった…」
ヌァザ「あいつの危機感の無さはどこから来るんだろうな」
アイ「さぁ?」
~ガンシティー~
巨大な銃のような形をした建造物がありその真下にトノトたちは来ていた
レオン「なんだ?おい、これが街か?」
トノト「おそらく、この内部が街になっているのだろう。どこかに入り口があるはずだ」
レオン「確かに、この銃の様な建物の中に大勢の気配を感じるが」
トノトはスコープを取り付け、辺りを見渡した
トノト「あそこにコンピューターらしき機械があるな」
レオン「トノト…そのスコープは何だ?」
トノト「トラップ解析用のスコープさ。あそこが入り口の可能性が高い、行ってみよう」
自動販売機ほどの大きさがある機械にたどり着く
レオン「どこをどう弄ればいいのかわからねぇな。言語も違う」
トノト「んん…侵入許可の説明が読めるらしい…このボタンか」
ポチ
長い文章が表示された
レオン「なんて書いてあるんだ?」
トノト「やはり、銃の腕を試すテストがあるらしい。それに合格した者はそこのゲートから街の入口へワープができるようだ」
レオン「で、どんなテストなんだ?」
トノト「スタートを押してから10分以内に3つのランダムに動くターゲットに自分の銃で弾を当てればよい。ただし弾は6発以内で仕留める必要がある。」
レオン「機械のランダムか…気配は読めねぇ~な」
トノト「ルールの内容から想定すると一定距離直線的に動き、それからランダムで方向が変わると考えた方がいいだろうな」
レオン「なら、行けるか」
トノト「どうする?レオンから行くか?」
レオン「おまえのがっかりした顔を見るのも楽しそうだが、機械の操作方法がわからねぇ。俺からで頼む」
トノト「わかった。では行くぞ」
スーパーブラックホークに弾を6発込めるレオン
レオン「この円の上に立てば良さそうだな。いつでもいいぜ」
トノト「では…ポチっと」
すると機械から光が発せられレオンを包み込んだ
機械「生体情報と使用している銃の情報を取得しました。参加可能です」
3、2、1…ピン
すると遠くに距離の違う3つのターゲットが現れ宙を動き出した
レオン「あれか…」
トノト「意外と速いな」
レオン≪確かに直線で動く距離は50cmと意外にシビアだ…だが問題はない≫
ドン ドンドン
ピン
クリア時間15秒
トノト「早っ!」
レオン「なかなか難しかったぜ」
トノト「レオンだと難しいようには見えなかったが」
レオン「おまえには無理だ、狂暴な魔獣もいないようだし、ここでワープを登録して酒でも飲んで待ってろ」
トノト「いや、私には待っている酒がいる」
レオン「おい、失敗するとペナルティーとかはあるのか?」
トノト「いや、二度とチャレンジできなくなるだけだな」
レオン「なら、問題ない。勝手にやってろ。先に行くぜ」
トノト「私も現地飲みがしたい…後で行くさ」
レオン「ゲートってここだよな?」
トノト「がぁーーーーーー!」
レオン「ど、どうした?」
トノト「弾が…一発しか入ってない!」
レオン「ぷっ…確認してなかったのか?ど素人が」
トノト「これは、面倒なことになったぞ」
レオン「一発じゃ俺でも無理だ。あきらめるんだ、じゃーな!」
シュン
消えたレオン
トノト「くそう…あいつを一人で現地飲みはさせないぞ!」
トノト「この円から地上155cmでこの方向に垂直に撃った時、ターゲットが3つ重なる時間…いや、オートマグの場合、弾速 1612.8km/h を計算に入れた乱数調整を行う。スコープ!…時間を割り出してくれないか?」
先ほどの機械にハッキングをかけるスコープ
スコープ「スタートから8分と53.0231秒で条件と一致します」
トノト「スタートからタイマーをかけてくれ」
スコープ「かしこまりました」
トノト「では」
ポチ
円の上に立つトノト
光りがトノトを包む
機械「生体情報と使用している銃の情報を取得しました参加可能です」
3、2、1…ピン
スコープがカウントダウンを始める
トノト「8分か…長いな。酒でも飲んでいるか」
トノト「今の気分はどの酒だ?悩んでいるだけで8分かかりそうだ」
トノト「荒れた荒野か…まぁ、テキーラってところか」
ドンフリオを取り出す
冷えたショットに注ぎ飲みだす
クイ
トノト「いわずもがな、銘酒だ。美味い」
タイマーは7分を経過していた
トノト「そろそろか…しかし、長く構えていると…ブレる」
ピピピ
トノト「ん?」
通信機が鳴った
トノト「トノトですが」
ハロウィン「あ…トノト?今大丈夫?」
トノト「死んではいないが、そろそろヤバい」
ハロウィン「え?何かあったの?」
トノト「後…40秒か…」
ハロウィン「40秒?ちょ、他に誰かいるの?」
トノト「レオンはいたが…ヤツはもういない…いってしまった…」
ハロウィン「えーー!レオンが?逝ったって?」
トノト「俺を置いて先にいってしまうなんて…」
ハロウィン「今助けに行くから!場所はどこ?」
トノト「いや、いいんだ…もう遅い…俺もヤツのところにいくよ」
ハロウィン「まって!トノト!」
ドーーーーン
銃声が聞こえた
ハロウィン「トノトぉぉぉぉぉーーーーーー!」
プチ
~ガンシティー~
レオン「トノトには悪いが、こっちも生活がかかっているんでな」
辺りを見渡すレオン
レオン「さすがに、ヤバそうなやつばかりだ」
レオン「まずは弾を売っているところにいくか」
一人の男が歩いていた
男「ん?珍しい奴が歩いているな…カメレオンのような姿…」
レオン「!…気配を消した方が良さそうだぜ」
姿を消したレオン
男「姿を消した?いや、気配すらしない」
レオン「ち、俺に気づいたやつがいるぜ。何者だ?」
男「気配を消す、カメレオン族の男か…こんなところでお宝を見つけたぞ!」
レオン≪なるべくヤツから離れるか≫
男「ち、ち、ち、ち…伝説の暗殺者…レオン…何処に居やがる。もたもたしていたら見失うぞ。ヤツの懸賞金は高い…俺が伝説を超えてやる!」
男「ハイキャパ。感知した温度を一掃しろ!」
レオン≪おいマジか!完全に俺を狙ってやがる。これだけの人に紛れているが、皆殺しるつもりだぜ≫
ハイキャパ「フルオートに切り替えます」
ウィーーーーン
レオン≪ちっ、建物の影に≫
ドドドドドドドドドーーーー!
ぎゃーーーーーーー!
大勢の断末魔の声と共にバタバタと倒れていく街の人達
…
ウィーーーーーン
ハイキャパ「感知した温度は全て排除しました」
男「…レオンがいない…」
建物から銃士が出てきた
銃士「凄い銃声が聞こえたが、大丈夫か?」
銃で撃たれた死体がゴロゴロと転がっている
銃士「な!なんだこれは!」
男「おい、カメレオンマンを見なかったか?」
銃士「お!おまえは!世界 №1の暗殺者、イクシオン!」
ドン
頭を撃ち抜かれた銃士
イクシオン「おっと、俺の名前を知っているとは、同業者だったか。なら、なおさら名を言うのはタブーだ」
イクシオン「あの中に死体がないということは…建物の影に隠れたか…噂通り、勘の鋭いヤツだ」
建物の影に隠れていた銃士「あいつがイクシオンか…ヤツを倒せば、俺が №1に!」
ドーン!
イクシオンに発砲する銃士
イクシオン「ち」
ドンドン
手に持っていたルガーと腰に装着されたデザートイーグルを撃つイクシオン
キューン
銃士「俺の弾を撃ち弾いた?」
ドガーーーーーン
銃士「グボ!」
建物を破壊しながら貫通した弾はその銃士を撃ち抜いた
イクシオン「レオンじゃない」
レオン≪腰のデカい銃…片方はフルオート…もう片方は貫通弾…ヤツ自身も一丁持ってるのか≫
イクシオン「どこかに隠れているはずだが…」
イクシオン「ふっ。物事…うまくいかないとイラっとするねぇ~」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン
貫通弾が建物を破壊していく
レオン≪あいつのどこが暗殺者だ?ただの目立ちたがり屋だろう≫
ガガガガ…
貫通弾が自動的にリロードされていく
レオン≪てめえでリロードしやがれ≫
レオン≪これ以上長引かせると、被害が増えるだけだな…どうする?≫
レオン≪マシンガン…貫通弾…それに…ルガーか≫
レオン≪貫通弾はさっきリロードされたから7発…ルガーは2発しか撃っていない…残り10発と考えていた方がいい≫
レオン≪デザートイーグルはアナコンダ、ヤツのルガーはスーパーブラックホークで弾ける…問題はハイキャパだな。俺のリロードでも追いつかない≫
何者かが歩いてきた
トノト「ん?この辺だな?酒の匂いがするのは…待てよ?血の臭いがする」
ウィーーーーーン
ハイキャパが作動する
レオン≪あの、バカ!どうやって入ってきやがった!≫
ドドドドドドドドド
トノト「お?」
ドドドドドドド
イクシオン「おい!いつまで撃ってる!もう死んでるだろ!」
ハイキャパ「標的に弾がヒットしません」
カスカスカスカス
イクシオン「ち、弾切れか。リロード!」
シュン
トノトに撃った弾がワープされイクシオンの目の前に現れた
イクシオン「!」
ドンドン!
レオンが発砲する
イクシオン≪レオン!…しかし≫
イクシオン「キャノンボール」
シュン
イクシオン≪私は一定距離を弾丸より早く動くことができる≫
トノトがワープさせた弾を猛スピードでかわすイクシオン
カチャ
イクシオン「レオンの弾が俺の移動先に!やつ…俺の行動を読んでる!」
ドンドン
デザートイーグルとルガーを撃つイクシオン
レオン≪さすがに反応が早ぇ≫
キュン
スーパーブラックホークの弾をルガーの弾がはじいた
キュン
貫通弾がアナコンダの弾に当たる
イクシオン「早くハイキャパのリロードを!」
アナコンダの弾は貫通弾を貫きそのままイクシオンの方へ飛ぶ
イクシオン「何!…つ、詰んだか…」
ドン!
アナコンダの弾はイクシオンの頭を撃ち抜いた
ドサッ
…
トノト「あら、いただいた弾をお返ししたつもりだったが」
レオン「てめぇ!何とぼけてやがる!」
トノト「あ!レオン!君をどうしても一人では飲ませたくなかったのでね」
レオン「は?どうやって入って来たんだ!」
トノト「い、いや…乱数調整がうまくいき…」
レオン「まぁいい。おまえのおかげで厄介な敵もいなくなったぜ」
トノト「ずいぶん派手にやったな」
レオン「イクシオンがな。俺は無駄な弾は一発も撃ってねぇ」
トノト「弾をケチったな。貧乏暗殺者だからな」
レオン「うるせぇぞ」
トノト「ところでいつまでもレヴナントさんのオートマグを借りているわけにはいかないので、自分のも買いたいのだがいい銃を一緒に選んでくれるかい?」
レオン「どんな銃だ?」
トノト「やっぱり、男はリボルバーだろう?」
レオン「わかった。その代わり…酒奢れよ」
~満面の笑みでグットサインを出すトノトであった~
看板にはGUN具やトミーと書いてある
店員「いらっしゃい!どんな銃をお探しですか?」
トノト「ちょっと変わったリボルバー的な?」
店員「じゃ~、間違えなくコイツかな?マテバ6インチ!どうですか?」
レオン「変態銃と言われているリボルバーだ。おまえにぴったりじゃねぇ~か。」
トノト「じゃ、それで」
レオン「少しは悩めよ」
店員「オプションはいらないですか?」
トノト「私は森で使うので魔獣に気が付かれないサイレンサー…あと、夜間でも使えるサイトが欲しい」
レオン「魔獣狩りにでも使うのか?」
トノト「狩りはしないさ。捕獲用だ」
レオン「?」
トノト「あ、後、このグレネードランチャーもください」
レオン「リボルバーにグレネードランチャー…だと?どこまで変態だよ」
店員「む、サイレンサーか…在庫を切らしておりまして…ライフル用しかありません」
トノト「それを付ける事は可能ですか?」
店員「可能ではあるんですが…ただし、こいつはワンドとなり、ちょっとお値段が…」
トノト「サイレンサーのワンド?どんな能力だろう?」
店員「撃っていることすら分からない…まさにサイレンサーなんですが…」
トノト「お?いいですね!それをください!」
店員「いいんですか?」
トノト「はい!」
店員「まいど!」
トノト「で、弾ですが…」
…
~そしてレオンと男のショッピングを楽しむのであった~
…
ガンシティーのバー
店員「あいよ」
ドン
渡されたのピストルの形をした冷えたボトルであった
トノト「これがイホス・デ・ビジャ ブランコか…リボルバーの形をしたボトル…ここの街らしいな」
レオン「さっきの死体の山も当然のように片付けられていたぜ?」
トノト「人は…武器を持つと、おかしくなる…か…」
レオン「酒を飲んでもおかしくなるやつはいるだろ」
トノト「ほんとだ。どっちが人の本心なんだろうな」
レオン「どっちもだろ?」
トノト「さすがレオン!人の気配をよく読んでいる」
…
~街の外れ~
ズリズリ…
イクシオンの死体を引きずり、運ぶ男がいた
男「イクシオン…君のような、優秀な暗殺者がこんなところで殺された?それは嘘(ダウト)だろ?」