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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第五十一話~【スマショット ジャングルフルーツ】

 

トノトがハロウィン城に行くことを聞かされたハロウィン、しかし仲間には伝えないように口止めをされる。

 

動揺したハロウィンだったが、ひとまずは皆とジャングラタウンで待っているペガコーンと会いに行くことを提案するのであった。

 

~部屋の掲示板を見るリサ~

 

リサ「あら、ハロウィンが明日ジャングラタウンに?私も行こうかしら?」

 

参加のボタンを触るリサ

 

リサ「後は誰が行くのかしら?トノトさんも入ってる。あそこは安全だし、ゆっくりと楽しめそうね。」

 

コンコン

 

リサ「今どきノック?カッサンとかではなそうね、誰かしら?」

 

ドアを開けるリサ

 

ハロウィン「り、リサ…」

 

リサ「あら、ハロウィン?何かあったの?」

 

ハロウィン「何かあった?ど、ど、どうしてわかったの?」

 

リサ「いえ、分かりやす過ぎたから。他の人には言えない事かしら?」

 

ハロウィン「り、リサ…うわ~~~ん!」

 

泣き出すハロウィン、リサはハロウィンを優しく部屋の中に入れた

そして、ハロウィンはトノトがスレンのところに行くことを話してしまうのであった。

 

 

リサ「…で、トノトさんが戦いたくないって言ったんだ?」

 

ハロウィン「そうなの~!私どうしたらよいかわからなくて」

 

リサ≪戦いたくないってことは…戦えるのよね?≫

 

リサ「ハロウィン、私の考えだと…大丈夫だと思うわ?」

 

ハロウィン「え…まさか!リサまでトノト病に?」

 

リサ「ぷっ、トノト病ってなにかしら?」

 

ハロウィン「だって、トノトは適当人間だし。なんでリサは大丈夫だと思ったの?」

 

リサ「うう~ん…女の勘かな?」

 

ハロウィン「う…やっぱり、トノト病だ」

 

リサ「トノトさん、冗談は言うけど嘘はあまり言わない人だし、危険であればモブさんを連れて行かないはずよ?」

 

ハロウィン「そ、そうだけど。」

 

リサ「だぶん、何か対策があるのね」

 

ハロウィン「でも、スレンの魔眼とかいうヤツ…あんなの使われたらいくらトノトだって。」

 

リサ「ああ、あのワンド…何か魔法のようなものが封じ込めてあるみたいで、なかなか解析も進んでいないのよね」

 

ハロウィン「命を消されたように思えたけど…そんな魔法…」

 

リサ「命を消された…か…」

 

リサ「あ!そういえば!」

 

ハロウィン「何かわかったの?」

 

リサ「うん!メタリカでオーディンがたくさんの人の命を奪う技を使っていたの!」

 

ハロウィン「オーディンって冥人の?」

 

リサ「そう!ということは、怖い人がスレンだけじゃないって事になってしまうけど」

 

ハロウィン「…魔法のようなもの…冥人…たぶんそれ、暗黒魔法だわ。」

 

リサ「暗黒魔法?」

 

ハロウィン「そう…恐怖や憎しみを精神エネルギーとして魔法を唱えるの、人の命を奪ったり、病にかけたりするのよ」

 

リサ「人の命を奪う不死身のスレン、暗黒魔法を使うヘルのオーディン…そしてそこの王であったルシファーさん。改めて考えると恐ろしいわね」

 

ハロウィン「ん?なんでルシファーだけさん付けなの?」

 

リサ「え?な、なんとなく…」

 

ハロウィン「ワイズマンだけでもヤバいと思ったのに…トノトのバカ」

 

リサ「正直、私もトノトさんだけは何を考えているかよく分からなくて」

 

ハロウィン「だしょ?私もよく分からないのよ」

 

リサ「え?ハロウィンも?」

 

ハロウィン「うん、コスモだって解析は難しいって言ってたし」

 

リサ「つまり…考えていないって事かしら?」

 

ハロウィン「だから!それがトノト病なんだって!今気が付いたの?」

 

リサ「でも、考えてなくても何故あんな打算的な行動ができるのか不思議よね?」

 

ハロウィン「経験豊富だから、考えなくても勘だけでできちゃうとか」

 

リサ「あ、それよ!」

 

ハロウィン「そうか!…て、それでいいのかよ!」

 

リサ「そういえば、私も普段は興味がないんだけど、なんとなく宝くじが当たりそうだから買ってみたら当たったことがあるの。たぶん、知らず知らずに計算をして出した答えだったんだわ!」

 

ハロウィン「リサの理系脳め」

 

リサ「とりあえず、今はトノトさんの勘を信じましょう?きっと脳のどこかでは無意識に計算をしているはずだから!」

 

ハロウィン「リサがそういうなら…分かった」

 

リサ「私は付いて行くことができないけど…きっとそうすれば、トノトさんの計算が狂ってしまうだろうから」

 

ハロウィン「じゃ、みんなにも言わないでおくよ」

 

リサ「そうね!」

 

少しモヤモヤしたが、納得はしたハロウィンであった

 

~そして次の日~

 

秘密基地ホール

 

魔獣の声「ギャアアアアアアアーーーーオ!」

 

タケル「グオオオオオーーーーーーー!」

 

レオン「おい、おい、なんで魔獣に交じってタケルまで吠えてるんだよ」

 

カッサン「タケルさん、いつも吠えてる。ちょっと近所迷惑なんだけど」

 

レオン「カッサンもジャングラタウンに行くのか?」

 

カッサン「まさか?私、虫とか自然のあるところ嫌いだし、見送りに来ただけ」

 

レオン「トノトもなんでワイバーンを連れて来たんだ?」

 

バウンサー「ジャングラタウンは空を飛ばなければ行けないところもあるからな」

 

レオン「バウンサー…おまえも行くのか?」

 

バウンサー「ああ、刀鍛冶がいるからな」

 

レオン「銃も弾代が結構いくが、刀は刀で金がかかるのか」

 

バウンサー「そういうことだ」

 

バウンサー「それよりおまえこそ何故ここに来ているんだ?」

 

レオン「あれよ、あれ…スマショット ジャングルフルーツ」

 

バウンサー「酒か…だったら、トノトなら買ってくると思うが」

 

レオン「わかってねぇ~な。酒と言えば現地飲みだろう?」

 

バウンサー「今のおまえの一言で次は誰が来るか想像できてしまったんだが。」

 

レオン「きっとヤツは来るぜ」

 

誰かが近づいてきた

 

モブ「よう!みんな朝から気合が入ってるじゃねぇ~か!」

 

レオン「それはおまえだろ」

 

モブ「がははは!そりゃ違いねぇ~な!」

 

カッサン「朝からテンション高っ…」

 

バウンサー「そういえば、アイやブルーはどうなったんだ?」

 

モブ「なんでも、基地だと何かとロスタイムが生じるとかで、社長がファンタシアに工場を作ったらしいぜ」

 

レオン「トノトも相変わらず忙しいやつだな」

 

バウンサー「じゃ、アイやブルーはしばらくファンタシアか」

 

リサ「おはようございます!」

 

カッサン「あ!リサさん!おはようございます!」

 

リサ「カッサン、おはよう!カッサンも行くの?」

 

カッサン「い、行こうかな」

 

レオン≪さっき行かねぇつってただろうが≫

 

リサ「後はハロウィンかな?」

 

ピンポンパンポン

 

古臭い音色のチャイムの音がした

 

レオン「なんだ?」

 

するとホールに大きなスクリーンが現れた

 

ハロウィン「ちょっとみんな!」

 

スクリーンにはハロウィンの顔が映っている

 

リサ「あら、ハロウィン何かあったのかしら?」

 

ハロウィン「ちょっとわかんないんだけど…オヤツって300円まで?」

 

レオン「遠足じゃねぇ~よ」

 

モブ「おい!ハロウィン!酒はおやつの中には入らねぇ~ぞ!」

 

ハロウィン「ほんと?わかった!ありがとう!」

 

パンポンピンポン

 

 

リサ「…それだけ?」

 

バウンサー「それよりその回答で正しかったのか…」

 

遅れてハロウィンが到着する

 

バウンサー「行きたいヤツはみんな揃ったみたいだな」

 

モブ「わりと出席率高めだぜ」

 

誰かが息を切らして大急ぎで走ってくる

 

タケル「すまねぇ~~~!遅れたぁ~~~!」

 

レオン「なんでさっきから声聞こえた奴が、一番遅ぇんだよ」

 

カッサン「確かに…」

 

タケル「じゃ!トノトさんが待ってるぞ!みんな行こうぜ!」

 

バウンサー「最後に来た奴が仕切ると」

 

~そしてワープゾーンへ行くリサ達だった~

 

ワイバーン「ギャーーーオ!」

 

バウンサー「ワイバーン、久しぶりだな」

 

トノト「こいつも行けない環境に行きついてしまってな。一度戻ってもらったよ」

 

バウンサー「ワイバーンが行けないところ?いったいどんなところだろう」

 

トノト「私が調べたところ、その一帯には空気がなかった。それ以上進んでいたら、こいつは死んでいたところだ」

 

タケル「げ!そんなところがこの地にはあるのか」

 

トノト「おそらく、トラップだろう」

 

バウンサー「トラップがあるということは…」

 

トノト「ああ、おそらくその先に “神酒” がある」

 

リサ「土地に真空の仕掛け…どういう構造なのかしら?私も調べてみたいわね」

 

トノト「そうしてくれると助かる。その話はあとで…では、行きましょうか!ジャングラタウンに!」

 

シュン

 

~ジャングラタウンレインボーレイク湖畔~

 

シュン

 

トノト「たぶんこの湖の下に洞窟があるはずだ。そこにハロウィンの用事がある。」

 

レオン、タケル、カッサン、モブ「えっ?聞いてないぞ」

 

トノト「水深20メートルだから潜れる深さだと思うがどうする?」

 

ハロウィン「潜るのは嫌よね。お化粧が崩れるし」

 

バウンサー「リサはすっぴんだから良いけどな」

 

モブ「おい、そういう問題じゃないだろ?」

 

カッサン≪わ、私でさえお化粧をしているのに、リサさん、すっぴんであんなに奇麗なの?≫

 

ハロウィン「魔法で行っちゃおうか?」

 

トノト「私はどちらでもよい」

 

カッサン「魔法一択で!」

 

ハロウィン「じゃ、マジックコート」

 

みんなの身体がぼんやりと光った

 

ハロウィン「それじゃ、行こうか」

 

水の中に入るハロウィン

 

トノト「しかし、ハロウィンは器用に魔法を使うな」

 

トノトも入った

 

カッサン「いや、これ絶対溺れるでしょ」

 

リサ「これ、どんな効果なのかしら?楽しみね」

 

リサも入る

 

カッサン「え、えい!」

 

ドボン

 

モブ「俺たちも行くしかねぇ~よな」

 

~みんな入った~

 

~湖の中~

 

トノト「こ、これはすごい!息ができるぞ」

 

リサ「濡れてる感じもないわね」

 

ハロウィン「急に深くなってる。絶壁の穴の中に水が溜まっている感じかな」

 

トノト「岸から300mまでは水深20m、その先になると400mまで深くなる」

 

ハロウィン「岸寄りに洞窟があるって事ね」

 

トノト「それより…」

 

リサ「バウンサーさん…」

 

ハロウィン「沈むの早っ!」

 

トノト「バウンサーに魔法は必要だったのか?どう見ても重りにしか見えないが」

 

リサ「一応、水中も大丈夫なように作ってあるわ」

 

トノト「アルテモンじゃ錆びることもないだろうしな」

 

カッサン「ちょっと待って~!」

 

もの凄い勢いで下に沈むカッサン

 

ハロウィン「いやいやだったわりには元気ね、カッサン」

 

トノト「若さには勝てないな」

 

レオン「ていうか、トノト…その手に持っているものはスマショット ジャングルフルーツじゃねぇ~か!いつの間に買ったんだ?」

 

トノト「これは持ってきたものだよ。現地の味と飲み比べがしたい」

 

モブ「社長!潜りながら飲むなんてずるいぞ!」

 

トノト「湖の中で飲む酒は最高だぞ!」

 

ショットを一つモブに渡す

 

モブ「ひゃ~!気が利くねぇ~!湖の中で酒を飲むなんて、普通じゃできないからな」

 

トノト「ほら!レオンも!」

 

レオン「ちょっと待て!酒には肴が必要だろ?」

 

トノト「ひょっとして?」

 

レオンが銃を構えて撃った

 

撃った弾は魚に当たる

 

レオン「ちゃんと弾で〆ておいたぜ。そいつはレインボーアメマス、刺身に最高だ」

 

トノト「さすがレオンだ!この魚なら採っても問題はないだろう」

 

魚を取りに行ったトノト

 

トノト「おーい!コイツをバウンサーに捌いてもらうぞ!」

 

急いで下にもぐるトノト

 

レオン「待てこら!俺の魚だぞ!」

 

モブ「こういうのはみんなで分け合うもんだぜ!」

 

 

ハロウィン「みんな元気よね…」

 

リサ「それじゃ!ハロウィン!私たちも競争しましょうか!」

 

ハロウィン「ほ~う?魔力を使うわよ!」

 

リサ「オムニモード」

 

するとリサの身体がロボットのように変化した

 

 

リサ「もちろん!望むところよ!」

 

リサ、ハロウィン「それじゃ~!」

 

ドーーーーン

 

凄まじい勢いで下に降りるリサとハロウィン

 

トノト「?」

 

レオン「なんだ?ありゃ!」

 

モブ「速すぎてわからなかったが、たぶん、リサとハロウィンだよな?」

 

トノト「片方はロボットだったような気がするが」

 

レオン「気配はリサだ…俺たちも早く行こうぜ!刺身をおろしに!」

 

~皆は洞窟の入り口で集まることとなる~

 

タケル「おれ?ずいぶん深くまで来てしまったけど確か20mって言ってなかたっけ?誰も来ねぇ」

 

コスモ「ここは水深400mよ。見えない速さであんたが先に潜るからこうなるのよ」

 

タケル「くそう!出遅れたか!見えない速さで戻るぜ!」

 

コスモ「私の誘導に従いなさい」