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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第四十二話~【ファンタシアへ】

 

~ファンタシアでルーたちが来るのを待っていたが、いつまでも来ないので自らスティックタウンへ訪れたヌァザであった~

 

 

ヌァザ「この前来ていた連中とは少し顔ぶれが違うようだが。」

 

ルー「この方たちは彼らの仲間です。」

 

モブ「この人が例の王様か?」

 

アイ「こら!失礼よ!」

 

ヌァザ「いや、かまわん。その方が私もやりやすいのでな。」

 

モブ「だ、そうだぜ?アイ。何でもかんでも立場だけで心にもない敬意を払うのは逆に失礼だろ。」

 

ヌァザ「確かに違いない!君と私とでは今会ったばかりのあかの他人…お互いに何も知らないのだからな。」

 

モブ「でも、まあ…立派な人だってことは俺にもなんとなくわかったぜ。なあ?トノト。」

 

トノト「なぜ、私に聞く?ヌァザ君、君は立派な人間なのかね?」

 

モブ≪社長!直接本人に聞くヤツがいるか?話を振る相手を間違えたか。≫

 

ヌァザ「最善は常に尽くしているが、立派とは程遠いな。」

 

トノト「モブさん…だそうだ。」

 

モブ「はいはい。分からないことは本人に聞けってか?」

 

レオン「モブ、おまえ…トノトの事は分かってるじゃねぇ~か。」

 

トノト「で…何故、スティックタウンまで来たのか…1.ダッジが飲みたかった…2.飲み会の臭いを感じた…3.急がなければならない理由があった。」

 

フードの男「4…おいらが連れて来た。」

 

トノト「お?マキマキではないか?この仕事を頼んだ覚えはないが。」

 

マキマキ「いや、おいら的にトノトが言った1~3の話全てが当てはまっているからな。」

 

トノト「なるほど!急がなければいけなかった理由は?」

 

マキマキ「飲み会が終わってしまうからに決まってるだろ?」

 

トノト「確かに…では、マキマキがヌァザ君を飲み会に連れて来た…という認識で良いのか?」

 

ヌァザ「まぁ、そうなる。」

 

ルー「本当ですか?王がわざわざ個人的な飲み会へ参加するだなんて…」

 

ヌァザ「私も魔獣に飲み会へ誘われたのは初めてだよ。なんだか面白そうでな。」

 

トノト「スレン君も魔獣だが飲み会には誘われたことがなかったのか…まぁ、あの状態では無理か。」

 

ヌァザ「ヤツのことを知っているのか!?」

 

トノト「少し顔を合わせただけだけどね。おそらく君が思っている通りの人間だろう。」

 

ルー「どういうことですか?」

 

トノト「ヌァザ君は危険を招くために、スレンを国へ連れ込んだわけではない…ということだよ。」

 

ヌァザ「き…君?」

 

レオン「だが…被害を出してしまったため、その責任を自分で取ろうとしている…ってところか。」

 

ヌァザ「ヤツは俺が止めなければ…」

 

トノト「止める?ちょっと違うかな。」

 

ヌァザ「ヤツは街の人間を殺し…街を逃げた…その原因を作ったのは私だ。」

 

トノト「ふむ…君も彼の心臓を探したのかね?」

 

ヌァザ「心臓を…探す?」

 

トノト「そう、おそらく今彼がしようとしていることはそれだろう。」

 

ヌァザ「…その考えには…及ばなかった…私が至らぬばかりに。」

 

トノト「至らない…それも違う。君がスレンを助けていなければ、もっとたくさんの人が餌となっていただろう。君のおかげで被害は最小限に抑えられている。」

 

ヌァザ「ヤツの心臓を探せば…救えるのか?」

 

トノト「はい。なんでもそうなんだが…本人が一番苦しんでいるはずだ。」

 

ヌァザ「しかし、情報も全くない…どうやってヤツの心臓を…」

 

トノト「もう、ヌァザ君だけの問題でない。私たちも彼を救う義務ができてしまったのでね。」

 

ヌァザ「で!では!」

 

トノト「ああ、私たちに任せてもらえないだろうか?アテもあるので。」

 

ヌァザ「ほ、本当か?私でできることなら何でもする!すまないが、助けてやってくれ!」

 

トノト「君…だけではなく、街としてそう考えられたら、ファンタシアは素晴らしい街になるのだろうな。まぁ、人それぞれなので難しい話ではあるが…」

 

ルー「トノトさん…」

 

モブ「もう、話は終わっただろう?しけた面をする暇があったら、前を向き、酒を飲む!」

 

ヌァザ「ありがとう…」

 

レオン「ヌァザ!こっちに来てピザでも食わねぇ~か?」

 

ヌァザ「ああ、朝から何も食べていない。腹が減ったよ。」

 

アイ「ていうか…あんたたちの飲み会は一度始まったらなかなか終わらないんだね。」

 

~ヌァザがレオンの隣へ行く~

 

ヌァザ「あの時はおまえたちを悪人と勘違いしてしまい…すまなかった。」

 

レオン「悪人?いや、俺は暗殺者だし間違えてはいないぜ?」

 

モブ「善悪って本当はどうでもよくてよ。問題は立場や環境の違いだよな。」

 

シャボン「モブさんもごく稀に良いことを言いますね!」

 

モブ「うるせぇ!おまえの母さんを呼ぶぞ?」

 

シャボン「え?それはやめてくださいよ!」

 

モブ「がははは!」

 

 

~トノトがマキマキの方へ行く~

 

トノト「マキマキ…やはり君は仕事ができる人間みたいだね。」

 

マキマキ「一応、魔法が使える程度は頭が良いからな!」

 

トノト「いい師匠を持ったみたいだね。」

 

マキマキ「げ!嘘だろ?」

 

トノト「君のたまっている仕事が落ち着いたら、連れて行ってくれ。君の故郷…クリスマスシティーに!」

 

マキマキ「クリスマスシティーには、クリスマスって祭りがあるんだ。その時までに仕事を終わらせて、ゆっくりバケーションを取りたいね。」

 

トノト「クリスマスバケーションとでもいうのか。楽しみにしているよ。」

 

~そういうとトノトはヌァザの方へ行った~

 

 

レオン「…でな!このピザはチーズだけで物足りないんだが、ケチャップを付けると美味いピザに変わるんだぜ?」

 

モブ「レオンは何でもケチャップを付けたがるよな!」

 

シャボン「ケチャラーですか?」

 

レオン「ケチャラー?聞いたことねぇ~ぞ、そんな言葉。」

 

ヌァザ「それでか!君は弾にまでケチャップを使うのか?」

 

レオン「ケチャップ弾は安いんだ。節約用の弾だぜ。」

 

アイ「どこで売ってるのさ、そんなもん!」

 

~トノトが近づいてきた~

 

トノト「ところで、アイさんの仕事の話とレオンのガンシティーの話は済んだのかい?」

 

アイ「仕事の話か…すっかり忘れてたわ。」

 

ヌァザ「仕事の話?何のことだ?」

 

トノト「アイさんは君たちがメタリカへ贈呈したアルテモンを製造した技術者でね。」

 

ヌァザ「なんだって!この世に数名いるかどうかと言われている、アルテモンを製造する技術を持っている人なのか?」

 

アイ「まぁ、そうなんだけど。それだけじゃ、稼ぎが足りなくてね。」

 

ヌァザ「つまり、その製鉄の技術で私たちの国から仕事を請け負いたいと?」

 

アイ「そういう事さ…無理に…とは言わないけど。」

 

ヌァザ「もちろん良いぞ!アルテモンを作る技術者とあれば、こちらからお願いしたいくらいだ。」

 

アイ「あ、ありがとうございます!バウンサーに使ったのがこの世に存在している最後のアルテモンとさえ言われるくらい希少な金属で、仕事がなくてさ。」

 

ヌァザ「大昔は山ほど大きなアルテモンの塊があったらしいが、突如としてこの世から消えてしまったらしい…壊れないはずのアルテモンが消えるはずがないので、ただの言い伝えと言われている…。」

 

ブルー「アイさん!良かったですね!私たちにもようやく仕事らしい仕事が!」

 

レオン「俺もヌァザに用事があるんだが。」

 

ヌァザ「レオンはガンマンだったね。ひょっとしてガンシティーの事か?」

 

レオン「ああ、行きかたを教えてほしい。」

 

ヌァザ「わかった。しかしあそこは入り口までは行けるんだが、銃で的を当てられないものは入れないので、入れる人間は我が国にはいないのだよ。」

 

レオン「つまり、ガンマンしか入れない街か…俺は問題ない。」

 

トノト「面白そうな街だな。私も行ってみたいな。」

 

レオン「おまえ、そもそも銃を持っていないだろう?」

 

トノト「困ったな…レヴナントさんのを借りるか。」

 

レオン「おい!あのオートマグは素人がぶっ放せる代物じゃねぇ~ぞ!」

 

トノト「彼に撃ち方を教えてもらうさ。」

 

レオン「いずれにせよ、入り口まではワープを登録してほしい。来てくれよな。」

 

トノト「わかった。」

 

ヌァザ「ガンシティーへはファンタシアからワープゲートを使う形になる。」

 

レオン「すまない。その際は立ち寄らせてもらうぜ。」

 

トノト「私からもヌァザ君にお願い事があるのだが。」

 

ヌァザ「ああ、なんでも言ってくれ。」

 

トノト「ブレイブシティーの王に会わせてほしい。」

 

ヌァザ「ブレイブシティーの王に?君が何の用だ?」

 

トノト「魔王の身体を保存している施設を見てみたいのです。」

 

ヌァザ「ああ、確か16000年ほど前に討伐されたという魔王の…しかし自分の国を苦しめた者の身体をなぜ保存したがるのか。」

 

トノト「そこも含めて確認がしたくてね。」

 

ヌァザ「今はその施設は移動しており、一つの街として機能するほど大きいようだ…しかし…」

 

トノト「しかし?」

 

ヌァザ「ああ、外部の者は入れず、魔力で存在がバレないようにシークレットシールドを張っている。」

 

トノト「なるほど…おそらく神聖魔法を隠すためだろう。」

 

ヌァザ「魔王ではなく、神聖魔法を…だと?」

 

トノト「ここから先の話は王に会ってから話そう。」

 

ヌァザ「君なら信頼ができる…よいだろう、私が会わせる。」

 

トノト「助かります。」

 

ヌァザ「今日はもう遅い…明日一度ファンタシアへ戻りケトを連れて行く。」

 

トノト「ケト?」

 

ヌァザ「ああ、彼も神聖魔法を使える。その街で学んだ者だ。話がスムーズになるだろう。」

 

トノト「ふむ…では、ファンタシアで飲み直すか。」

 

モブ「んあ?これから行くのか?」

 

トノト「ファンタシアの酒場を見ておきたいのでね。」

 

レオン「ワープを登録し忘れるなよ!」

 

モブ「レオンは行く気ねぇ~なこりゃ。」

 

レオン「スティックタウンの気候が合っているんでな。」

 

アイ「私たちも行こうかしら?ほら、どんなものを使っているとか調べておきたいし。

 

ブルー「いいですね!でも、なんかもう眠たい。」

 

ルー「では、私が城の客室までご案内いたします!」

 

アイ「騎士様の護衛付きかい!そりゃ安全だね。」

 

ヌァザ「すまないが。我が国は気の荒い奴も多くてな。」

 

アイ「そ、そうなんだ…」

 

モブ「そういえば、俺はキャッスルバギーの整備があったな。」

 

シャボン「そうですね!モブさんが行ってファンタシアの皆様にご迷惑をおかけしたら、大変ですもんね!」

 

モブ「おい!」

 

レヴナント「私は行って良いのでしょうか?」

 

ヌァザ「こ、このかたは?」

 

トノト「私たちの友達さ、レヴナント君も不死身の体質を持っていてね。」

 

ヌァザ「君たちのお仲間なら、もちろん問題はないが。」

 

レヴナント「ありがとうございます!」

 

モブ「なんか、お開きになる感じだな。俺はショーコさんと基地で飲み直すぜ。」

 

シャボン「整備はどうしたんですか?」

 

モブ「おまえがやるから大丈夫だ!」

 

シャボン「ひえ~~!」

 

 

~そしてスティックタウンでの飲み会は終わることとなった~