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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第四十話~【狂人】

 

~リサ達の前に突如現れたスレン~

 

バウンサー「ちっ。神突!」

 

スレン「魔眼」

 

 

キーーーーン

 

ドン!

 

スレンの身体はバウンサーの剣に刺され頭部以外は粉々に消えて行った

 

シュルシュル

 

スレンの身体が再生していく

 

スレン「おい、事情も聞かずいきなりの攻撃か?それにしても、やはり機械に魔眼は通用しないのか。」

 

バウンサー「さっきの攻撃を見ただろ!リサ達は早く逃げるんだ!」

 

バウンサー≪次はヤツの身体の全てを粉々に≫

 

スレン「ソードロック」

 

バウンサー「なに!う、動けん!」

 

スレン「ソードロックをかけられたものは、一週間ほど動くことができない…たとえそれが “物” であってもな。」

 

ドサッ

 

バウンサーは地面に落ちる

 

スレンは地面に降りリサ達に近づいてきた

 

スレン「残りは…一匹は機械か…俺の餌となるのは二匹のみ。」

 

リサ「あなたは夜人という種族らしいわね。」

 

スレン「それがどうした?」

 

リサ「夜人はもともと穏やかな性格と聞きます。」

 

ハロウィン≪リサ…言葉をきざみきざみに話している≫

 

スレン「夜人という種族は人間の血がなければ生きてはいけない。そして俺は大量の血が必要ってことだ。おまえたちも肉を食べるだろう?」

 

リサ「私がルーさんから聞いた話だと、夜人が生きるのに必要な血の量は通常、一週間で10cc程度で補えると聞いているわ。貴方が行っている行動とは違うのよ。」

 

スレン「俺は大食いなだけだ。おまえたち人間にもいるだろう?大食いのヤツが。」

 

リサ「まさか!あなたがここにいるってことは、クレイジーの人間を襲う目的なのでは?」

 

スレン「なるほど。それは名案だな。だが、目的は違う。」

 

リサ「クレイジーには何があるのかしら?」

 

スレン「伝説の戦士…バーサーカー…現在にいるかどうかは分からないがそいつを仲間にしたい。」

 

リサ「そう簡単に仲間になってくれるのかしら?」

 

スレン「仲間にならなければ、食うだけだ。」

 

リサ「狂人の血って美味しいのかしらね?」

 

スレン「きさま。よく喋る女だな。」

 

リサ「あら?そうかしら?あなたが話やすい人だからでしょうか。」

 

スレン「おまえのつまらない話に相手をしている時間はない。俺はクレイジーに…」

 

リサ「…」

 

スレンは一度背を向けたが剣を抜きリサに突き出した

 

スレン「そう…言うとでも思ったか?」

 

リサ「やはり、そうなるのね。」

 

スレン「戦力が分散している今がおまえらを倒すチャンス。見逃すわけがないだろう?」

 

そういうとリサに剣を突き刺そうとした

 

グサッ

 

スレン「ぐふっ。」

 

気が付くとスレンは自分の身体に剣を刺していた

 

スレン「きさま…な、何を…した」

 

すると今度は自分の手で首を締め出すスレン

 

スレン「ぐっ…くそ!」

 

シュルン

 

風が吹いた直後スレンはその場から消えた

 

 

リサ「ふぅ…危なかった。スレンに何が起こったのかしら?」

 

ハロウィン「マリオネット…彼を操作したのよ。」

 

リサ「えっ?ハロウィンがやったの?凄い!」

 

ハロウィン「スレンはもうこの近くにはいないわ。おそらくワープしたわね。」

 

タケル「ぷはあああああーーー!ようやく喋れたぜ!まったく動けなかった!」

 

ハロウィン「彼の能力…あれは命あるものを奪うものよ。タケルが出て行ったら殺されていたわ。」

 

タケル「ってことは、俺もハロウィンが止めていたのか?」

 

コスモ「冷静な判断力、素晴らしいわ!…トノトさんは頼もしい仲間を連れて来てくれたのね。」

 

リサ「あら?コスモさん!」

 

ハロウィン「で、コスちゃん。スレンの解析は出来たの?」

 

コスモ「あなたが直接私に話しかけて来てくれたからね。前よりは詳しい情報を得られたわ。」

 

リサ「彼…何か苦しみに耐えているように見えましたけど。」

 

コスモ「彼には…夜人が生きるために必要な臓器…心臓がない状態でした。」

 

リサ「それが、彼が狂暴化している原因ということでしょうか。」

 

コスモ「おそらく…そして、その問題を解決する方法がメディシティーにあると考えてよいわね。」

 

リサ「だんだんと繋がってきたわね!彼らの目的が。」

 

ハロウィン「で、リサ。なんでスレンを引き留めるように時間稼ぎをしていたの?」

 

リサ「さすがハロウィン!バレちゃった。」

 

タケル「おまえたちの話について来れないんだが…」

 

リサ「彼の命を奪う能力…それは目にあるワンドの力よ。」

 

ハロウィン「オーラじゃなかったのか。」

 

リサ「ええ、探知機が反応しなかった。」

 

ハロウィン「では、なぜ時間稼ぎを?」

 

リサ「彼のワンドをスキャンしていたの。」

 

タケル「げ!怖っ!リサを怒らせたら絶対怖い。」

 

コスモ「タケルは覚悟しておきなさいよ!」

 

タケル「どういう意味?」

 

ハロウィン「て、ことは同じワンドを作れるってこと?」

 

リサ「たぶんできるわね。でも本来の目的は彼の能力を無効化することだけど。」

 

タケル「それができれば、俺も戦えるってことか。」

 

リサ「不死身であるってことも問題ではあるんだけど。」

 

ハロウィン「ところで、バウンサーは大丈夫なのかな?」

 

タケル「いけね!行ってみようぜ!」

 

バウンサーのもとへ行くリサ達

 

リサ「う~ん。動けないようだけど…どうしてかしら?分からないわね。」

 

ハロウィン「スレンの使っている剣技は…魔力を使用したものね。」

 

リサ「そうなの?」

 

ハロウィン「うん。夜人はもともと魔人が魔力で作った生命体…だから夜人自体にも魔力を持っているのよ。」

 

リサ「あら。どうしましょう。」

 

ハロウィン「まかせて!アンロック。」

 

バウンサー「う、動けたか…す、すまん。役に立てなかった。」

 

リサ「すごい!治った!」

 

ハロウィン「魔力を解除しただけよ。」

 

タケル「ハロウィン…意外とすげぇ~な。」

 

ハロウィン「意外は余計だろ!」

 

バウンサー「やはり…刀を持たなければ、俺は足手まといになるだけだな。」

 

リサ「そんなことないですよ!」

 

タケル「バウンサー心配するなよ!俺の方がもっと役に立てなかったぜ!」

 

バウンサー「気を使わんでもいいわ。」

 

タケル「ヒドラ…探そうぜ!」

 

バウンサー「ああ、かたじけない。」

 

リサ「とりあえず、災難は去った感じかしら?」

 

タケル「また変なのが来ないうちに行っちまおうぜ!クレイジーに!」

 

バウンサー「バーサーカーってのも、気になるがな。」

 

~危険を回避できたリサ達は停留所へと向かった~

 

ハロウィン「ここが停留所?」

 

バウンサー「ずいぶんとレトロな感じがするな。」

 

リサ「表札にクレイジーに行く場合はボタンを押せって書いてありますよ!」

 

ハロウィン「どれどれ、ここかな?ぽちっと!」

 

タケル「いるよな?こういうの押したがるやつ!」

 

ハロウィン「悪かったわね!タケルも押したかったくせに!」

 

コスモ「こらこら!あなたたち、子供みたいな喧嘩はやめなさい!」

 

タケル・ハロウィン「はーーい!」

 

急に辺りは暗くなった

 

キュウウウウウウウウーーーーーーーーン

 

リサ「上を見て!」

 

ハロウィン「でっかーーーい!」

 

バウンサー「あれは空鯨だ。人は襲わないから安心しろ。」

 

タケル「50m くらいはあるんじゃないか?」

 

リサ「生命が豊富にいる場所なのね。」

 

ハロウィン「綺麗な場所よね。リピートして遊びに来たいわ!」

 

バウンサー「スライムシャークに襲われたことをすでに忘れているとは…恐るべし。」

 

リサ「そういえば、ジャングラタウンにもまだ行ってないわよね!」

 

ハロウィン「あ…あそこに私の大切な物があるんだった。」

 

リサ「じゃ、みんなで行きませんか?」

 

ハロウィン「うん!そうしよう!」

 

バウンサー「俺は刀鍛冶に興味がある。」

 

リサ「じゃ、決まりで!」

 

タケル「魔眼の対応策ができるまで、バカンスは続くな。」

 

ウィーーーーーーーーン

 

上空から何かが降りてきた。

 

バウンサー「あれじゃないか?」

 

魚のような形をした乗り物が近づいて来る

 

ドーーーーーン

 

リサ「間違えないようね。」

 

乗り物から男が下りてきた

 

運転手「へっ、へっ、俺を呼んだのはおまえたちか?乗るか俺に殺されるかのどっちかにしろ!」

 

バウンサー「のっけから、嫌な予感がするんだが。」

 

リサ「もちろん!乗りますわ!よろしくお願いします!」

 

タケル「つよっ!」

 

ハロウィン「あのう。お代なんですが、どうすれば?いくらなの?」

 

運転手「質問を二つすんじゃねぇ~よ!俺に一人ナイフで斬り刻まれるか、銃で撃たれるかのどっちかだ!」

 

リサ「あら?想定外だったわね。」

 

ハロウィン「なんか。クレイジーなんだけど。」

 

バウンサー「そこは想定通りだったな。」

 

リサ「それにしても、どうしましょう?」

 

バウンサー「俺がいく。」

 

バウンサーは運転手に近づく

 

バウンサー「俺じゃダメか?」

 

運転手「おめぇはロボットじゃね~か!血の出ねぇ~ものには興味がない!」

 

バウンサー「では、きさまごときがもし、俺を壊すことができたなら。ここにいる全員を殺していい。それでどうだ?」

 

運転手「ほーーう?おまえ、きさまごときって言ったね?その言葉を吐いたことを後悔させてやるぞ!」

 

バウンサー「かまわん。やれ。」

 

タケルがハロウィンの耳元でささやいた

 

タケル「意外とちょろかったな。」

 

ハロウィン「ま、壊れたときは私の精神魔法で操作してやるわ!あんな奴!」

 

タケル「ハロウィンは一定期間で人の精気を吸わなければいけないんだろ?」

 

ハロウィン「は!だからトノトは私をこっちメンバーに!」

 

タケル「悪人はたくさんいそうだしな。」

 

 

~数時間後~

 

運転手「ちっきしょー!弾ももうなくなってしまったぜ!」

 

バウンサー「どうした?全財産をはたいて俺を破壊する武器を買ってきても良いんだぞ!」

 

運転手「ああ~。わかった、わかった!こっちが一文無しになりそうだぜ。クレイジーまで連れてってやればいいんだろう?クソが!」

 

リサ「なんか、攻撃している方が可哀想でしたわ。」

 

タケル「あんな奴、気にすんなって。」

 

運転手「ほら、早く乗れよ!」

 

乗り物に乗るリサ達

 

リサ「あのう…運転手さん?10分ほどお時間をいただいてよろしいでしょうか。」

 

運転手「は?おまえらバケモンだからって、俺の大事な乗り物を奪い取ろうってんじゃないだろうな!」

 

リサ「いえ、この乗り物を充電しなくても永久に動けるようにしたくて…」

 

運転手「ほんとか?おまえ、殺そうとした人間にそんなことをするなんて頭おかしんんじゃねぇ~のか?」

 

ハロウィン≪おまえが言うなって…≫

 

ハロウィン「それにしても、優しいのね。リサは。」

 

リサ「ただで乗せてもらうのは、やはり悪いもの。」

 

運転手「じゃ、準備ができたら声をかけてくれ!クレイジーへ出発する!」

 

 

~そして空に浮かぶ海に存在するクレイジーへと出発ができたリサ達であった~