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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと
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Ultimate ONE ~第三十六話~【ホークビーの巣穴へ】

 

トノト「ホークビーの孵化は早い、私は早急に巣穴へ…いやいや、ファンタシアへ行きたいのだが。」

 

バウンサー「トノト…心の声の後、普通に訂正したな。」

 

ルー「私も皆さんの秘密基地とファンタシアを行き来できるようにしたいので、トノトさんの協力が必要です。」

 

レオン「では、狂人の街へ行くグループとファンタシアへ行くグループで分けて行動するのが良さそうだな。」

 

トノト「では、まずバウンサーは狂人の街だ。」

 

バウンサー「もちろん良いが何故だ?」

 

トノト「君自体をワープの転送先として設定している。」

 

バウンサー「一応、クレイジーにもワープポイントを登録するという想定か。」

 

トノト「こ、こ、こ…怖いけどね。」

 

ルー「ではファンタシアのグループは?」

 

トノト「おそらくホークビーの巣穴には卵を守る成虫がいるだろう。」

 

ルー「どういう意味ですか?」

 

トノト「ホークビーは飛ぶ…遠距離攻撃が得意な人に護衛してもらいたい。」

 

レオン「ハロウィンだな。」

 

トノト「いや、レオン君…君だろう?逃げようとしても無駄だぞ。」

 

 

レオン「俺の銃も虫相手じゃな。」

 

トノト「それに、ファンタシアはガンシティーともつながりがある。」

 

レオン「そこまで考えていたか。すまなかった。」

 

ルー「では、私とトノトさんとレオンさん…ということでよいでしょうか?」

 

トノト「大勢行くと危険だしね。おそらくだが、ブレイブシティーの近くにスレン達のアジトがある。」

 

バウンサー「ワイズマンがいたからか?」

 

トノト「ああ、政府側のバウンサー…君がいると狙わる可能性があるのだよ。」

 

ルー「スレンはファンタシアを逃亡した…ファンタシアとやりあうことはないのか。」

 

トノト「そう。そしてレオンが気配を消せば、私とルー君だけ…襲われる可能性はほとんどないとみている。」

 

ルー「トノトさんが襲われる可能性はないんですか?」

 

トノト「私は戦力外だからね。」

 

バウンサー「自分で言うな。」

 

トノト「気になるのは、彼に飲ませた血酒にヒールの魔法をかけてみた。それを飲んだ時の彼の反応だ。」

 

ルー「ヒールって神聖魔法の?」

 

トノト「そう…夜人の飢餓状態を治すには人間の血が必要だが、血に回復魔法をかけることによってその心臓にも癒しの影響があるのでは?と思ってね。」

 

ルー「ヤツは城の人間を刺し殺し逃げた奴ですよ。」

 

トノト「今の夜人はそれほど残酷ではない。飢餓状態だったと考えられるが血は吸わなかったのかい?」

 

ルー「いえ、彼の持つ剣…フラガラッハは殺した人間の血を吸う魔剣です。それで…」

 

トノト「なら、飢餓状態であったと考えて間違えはないでしょう。だが少し不自然な点もある。」

 

ルー「というと?」

 

トノト「彼を見たが肉体的にはかなり飢餓状態の影響を受けているが、かろうじて理性は持っているということだ。」

 

ルー「最初に王とあった時はひどい飢餓状態で、我が王にも理性なく襲ったらしいです。」

 

トノト「今のスレンも通常であれば理性は保てないはずだな。」

 

ルー「しかし、ヤツが殺した女性と会ってから、彼は理性を持つようになった。」

 

トノト「ふむ。その女性はファンタシアの人間かい?」

 

ルー「いえ…あとで分かったのですが、ビューティーという街の出身だそうです。」

 

トノト「それだな。ビューティーは神聖魔法が普及している街だ。ヒールよりも強力な魔法であれば…あるいは。」

 

ルー「で、では、殺されたその人は強力な神聖魔法を自分の血にかけていたとでも?」

 

トノト「その可能性はありますね。」

 

ルー「何故そんなことを?」

 

トノト「ルー君…もし、その人がスレンの苦しみを理解していたとしたら?」

 

ルー「スレンを助けるためにやったとでも?」

 

トノト「君は人の苦しみを理解したときにでも助けようとはしないのかい?」

 

ルー「…う…それは…」

 

バウンサー「ルーよ…一度おまえのところの王とトノトを会わせてみることを俺はお勧めするぞ。」

 

ルー「わかりました。」

 

トノト「ではルー君、ホークビーの巣穴には付いて来てくれるのですね?」

 

ルー「え?」

 

トノト「スティックタウンの人たちがどんな苦労をしてきたか…少し理解できるかもしれませんよ?」

 

ルー「ほんとだ…確かにそうだ。」

 

トノト「経験しなければ物事を理解することはできませんからね!」

 

ルー「はい!なんか僕、ホークビーの巣穴に行きたくなってきました!」

 

レオン「完全に乗せられたな。」

 

バウンサー「では、クレイジーへは俺とリサとタケル、ハロウィンで行けばよいか?」

 

トノト「私も行ったことがないので分からないが…狂った人がいる街か…人が狂う街なのか…いずれにしても、バウンサーは必須だ。」

 

バウンサー「なるほど、俺は機械だからな。」

 

トノト「街に入る前にリサさんの調査と精神魔法が使えるハロウィンの力が必要になるかもしれない。」

 

バウンサー「もし、人が狂う場所なら、タケルだけだと危ないな。」

 

トノト「一応、街としては成立しているので暴れたりということはないかもしれないけどね。」

 

バウンサー「ああ、気を付けてはおく。」

 

トノト「では、クレイジーへの行き方はドランクシティーのKUSHIRO酒場のマスターに聞くといい。」

 

バウンサー「トノトが直接教えれば良いことだろう?」

 

トノト「リサさん達も海の幸を食べたいだろう?」

 

バウンサー「そうか、ずいぶんと気が利くな。トノトよ。」

 

トノト「ああ、ではコスモさんにもよろしく伝えておいてくれ。」

 

バウンサー「コスモにマスターを解析させて海の行きかた調べろってことか…トノトらしいぜ。」

 

レオン「トノトはボケで油断させておいて抜け目がないからな。」

 

トノト「空に浮かぶ海に存在するクレイジー…だが本当の海はさらに桁違いな場所らしい…行きたいだろう?」

 

レオン「俺たちにはスレン達のこともあるんだが…」

 

トノト「スレンが仲間を集め、すぐには攻撃を始めないのは、それほどメディシティーは手強い相手ということだな。」

 

バウンサー「その街のことも調べなければいけないか。」

 

トノト「つながりがあるのはウエピナ…リサさんやウェブさん経由で何か情報を得られるかもしれない。」

 

レオン「スレン達がメディシティーとやりあう理由が分からない以上、俺たちもうかつに動くことができないしな。」

 

バウンサー「俺たちの仕事はメタリカの反乱組織にいた連中の捕獲だが、それも難しい状況になっている。」

 

トノト「いずれにしても今は情報収集が先です。」

 

ルー「ファンタシアも協力をします!」

 

トノト「というわけで、ひとまずはファンタシアとワープを繋ぎに行って来るよ。」

 

バウンサー「わかった。任せる。」

 

トノト「私はブレイブシティーにワープを登録している。そこからキャッスルバギーで。」

 

バウンサー「あれじゃ、目立たないか?」

 

トノト「シークレットモードにする。」

 

レオン「また便利な機能を付けたな。」

 

トノト「ホークビーやワイバーンなどの空を飛ぶ魔獣も多いからね。」

 

ルー「では!それでスティックタウンの方へ行けばよいのですね!」

 

トノト「おそらく、スティックタウンのふもとが巣になるだろう。」

 

レヴナント「私の役割は?」

 

トノト「万が一のためにここにいてもらいたい。」

 

レヴナント「分かりました。」

 

レオン「話は決まったな。さっさと行こうぜ。」

 

トノト「モブさんたちを呼んだら早速行きましょう。」

 

 

~トノトたちはモブを連れブレイブシティーからスティックタウンへと向かった~

 

モブ「スティックタウンが見えてきたぜ。ふもとで下ろせばいいのか?」

 

トノト「はい。ホークビーは手あたり次第目の前の者を攻撃するため、他の魔獣も少ない。シークレットモードにしていれば襲われることはないでしょう。」

 

モブ「わかった。酒でも飲んで待ってるぜ。」

 

トノト「キャッスルバギーは秘密基地ともつながっている。万が一バギーが襲われても秘密基地のバーにいれば安全だ。」

 

モブ「そしたらおまえたちはどうするんだよ?」

 

トノト「バギーが破壊されワープの登録が消えても、私のワープリングで戻ることができる。」

 

ルー「では、一度スティックタウンへ行ってワープ先を登録してから巣に行ってはどうでしょうか?」

 

トノト「ああ、そこの蜂蜜酒を飲みながら巣の探索をするのもよいね!」

 

モブ「俺も飲みてぇ~!」

 

トノト「ではモブさん、一度街まで頼みます。」

 

モブ「了解!」

 

~そしてスティックタウンへ行くトノトたちであった~