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まだまだ至らない点も多いですが、読んでいただいた方に楽しんでいただきたくて、全身全霊で作品作りに取り組んでおります。

少しでも皆様が "楽しい" と感じていただけるよう精進いたします。

 

毎回ストーリーを読みに来てくださる方々には感謝しありません。

とても励みになります。

 

これからも Ultimate をよろしくお願い申し上げます。

将来的にアニメ化を目指しております。

 

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by miki tonoto 

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Ultimate ONE ~第二話~【研究員】

 

バーを出たレヴナントが最下層の町を歩き回り何かを探していた。

 

レヴナント あのオーク…バーに入る前に見かけたとき、服にはすでに血痕が付いていた…

 

路地に入るレヴナント

 

レヴナント「ここの突き当りには、DQNの研究施設があり、警備は厳しいはず…まさかとは思うが…」

 

路地を進んでいくと看板が立っており"ライブハウス アーク"と書かれいる。

 

レヴナント 「昼間はライブをやっていないはずだ。やはりここは関係がないか…」

 

戻ろうとするレヴナントがあるものを見つける。

そこには、食べかけのハンバーガーが落ちていた…

 

レヴナント「ここの清掃は必ず朝に入るはず、ならその後に捨てられたものか…ライブハウスの従業員だろうか…それにしても自分の店の前に捨てるなんて…臭うな」

 

ライブハウスに入るレヴナント…

 

~ウエピナ 飛行艇のハッチにて~

 

モブ  「ふぅ~、やっと着いたぜ~!しっかしまぁ~、こんなデカい街をよく作ったもんだぜ」

 

助手が飛行艇の整備士と話をしている

 

助手 「では!燃料の方をお願いしますね!6 時間後には戻ってくると思いますので」

 

助手 「モブさ~ん!早速ですが武器を仕入れに行きましょう!」

 

モブ 「ああ~。俺たちも旅行に来たわけじゃないしな。それに…この街はどうも好きになれん」

 

助手 「はは!確かに田舎育ちの私たちには落ち着かない街ですよね!」

 

モブ 「使いの者が来る予定だが…誰かわかんねぇ~な」

 

辺りを見渡すモブ

 

モブ 「確か、DQNって会社の研究員という話だが、研究員ね~。白衣、白衣っと…」

 

助手 「え?DQNの研究員がわざわざ直接来られるんですか!?なんで?」

 

モブ 「ああ…あるものに頼まれてな…例のブツだよ」

 

助手 「ブツって…まさか!?」

 

モブ 「その、ま・さ・か…さ。帰ったらありったけの高級酒を飲みまくろうぜ!」

 

引き続き見渡すモブ

 

モブ 「お、おい!さっきから気になっているんだけどよう…」

 

助手 「何ですか?」

 

モブ 「あそこにいい女がいるじゃね~か」

 

助手 「モブさん!また女の話ですか!? って~…レオ…タード?着てますね」

 

助手と目が合い寄ってくる女

 

助手 「ややややや、ヤバいですよ!目が合っちゃいました!こっちに来ます!どうしましょう!?」

 

モブ 「おいバカ!こういうときは黙ってデートにでも誘えばいいんだよ!」

 

女は近づき話しかける

 

女 「こんにちは!あの~…モブ…さんですか?」

 

モブ 「おい!どこ見てるんだ? モブは俺の方だぜ!」

 

助手 「し、失礼ですよ!モブさん!」

 

女 「そうでしたか、ごめんなさい。私はDQN社の研究員をさせてもらっているリサといいます!」

 

 

モブ 「あんたが研究員だったか!こっちこそ失礼した。…にしても、おたくの社長はいいセンスしてるぜ!」

 

こっそりと、助手に話しかけるモブ

 

モブ 「俺はこの会社に入りてぇ~」

 

助手 「モブさんの学力では絶対に無理ですよ~!」

 

モブ 「コホッ…で、早速なんだが、例のブツは?」

 

リサ 「ワンドの事ですね!それなら最下層の研究施設にありますので一緒に来てくださいね!」

 

モブ 「話が早くて助かったぜ。さすが一流企業だな」

 

助手 「き、綺麗な方ですね」

 

モブ 「高嶺の花って…ヤツだ」

 

~最下層の研究施設~

 

飛行艇のハッチから "エアウェア" で降りることが出来るがDQNの社員証がなければ乗り物を使用することが出来ない。

モブはDQN の研究員であるリサと共に最下層へと移動する

 

モブ 「最下層って言えば、治安が行き届いていないって話だが、なんでそんなところに研究室を作ったんだ?」

 

リサ 「はい、この街で一番最初にできた研究施設となり、最下層といってもその地区は人間以外立ち入ることができないため、わりと治安もいいんですよ!それにガーディアンという人たちがパトロールしていて守ってくださるから、普通に買い物や食事もできるんです!」

 

モブ 「ほ~う?俺はそっちの方が居心地良さそうだな」

 

リサ 「ただ、一番最初にできた地区だから新たに開発の手も行き届かず、AIでの監視はしていないんです。犯罪の予知が出来ないため、時々悲しい事件が起きたりしてしまいますけど」

 

モブ 「犯罪の予知か…俺なら捕まっちまうかもな」

 

 

リサ 「さあ、最下層まで付きましたよ! このままワンドの保管室に行きますのでついてきてくださいね」

 

~ワンドの保管室~

 

ワンドはそれぞれ一つの部屋で保管されており、同じく入出を許可された社員ではないと入れない

DQNの技術を持ってしても、数年に一度程度しか開発できず、販売価格はウエピナの高層ビルを丸ごと一軒買えてしまうほどとか。

モブとリサはそのワンドの部屋へ入っていった。

 

リサ 「これが、ご注文を頂いたワンドになりますが、お間違えがないですか?」

 

モブ 「詳しくは聞いていないが、何でも触れたものをワープさせる指輪とか…って、コイツはただの指輪にしかみえねぇ~な」

 

リサ 「はい、これはワープリングと言って、登録した場所にワープで行き来できるワンドになります」

 

モブ 「ふーん。そんなもんに、超高層ビルが一件か…俺には価値が分からんよ」

 

リサ 「では、決まり事なので、そこのモニターに手を当ててもらってよいでしょうか?」

 

モブ 「ん?ああ…こうか?」

 

ピピピ…となるモニター付きのコンピューター

 

リサ 「はい!これで依頼主の確認が出来ました! ええ~と~…常連さんですね?」

 

モブ 「こんな、バカ高いブツを何個も買うヤツがいるのか?…どんな趣味をしてやがる」

 

リサ 「これで契約は完了しましたぁ~!ありがとうございます!では早速、飛行艇に運んでおきますね!」

 

モブ 「あ?用はこれだけか?」

 

リサ 「はい、依頼主が確認できれば、それで大丈夫です!お金も振り込んでもらっていますし」

 

モブ 「なら、後は無事に依頼主へ届ければいいだけか。安心したらなんか腹が減ってきたぜ…」

 

リサ 「ここから、少し行ったところに美味しいハンバーガー屋さんがあるんですよ!?もしよろしければ、私もちょうど食べたかったし、一緒にお食事でもどうですか?」

 

モブ 「じゃ~、ブツは助手が受け取るだろうし、少し外の空気でも吸ってくるか。(助手には怒られそうだけどな)」

 

リサ「あ、助手さんをセキュリティの関係上、連れてくることができませんでしたが、食事などして良かったかしら?」

 

モブ「ああ、あいつなら大丈夫だ。いつもの事だからな。それよりもリサ…その、ハンバーガー屋さんでは、酒は…出ないよな?」

 

リサ「そこのハンバーガー屋さんであれば、この最下層特有の製法で作られたランビックというビールならありますけど」

 

モブ「よっしゃ!」

 

リサ「モブさんはお酒が好きなのですね?」

 

モブ「ああ、酒を飲むために働いている!リサはどうなんだよ?」

 

リサ「私…ですか?…農林二号という芋焼酎ならよく飲みますけど…」

 

モブ「わ、若いのに意外と渋いな…というか、ガチ勢じゃないか」

 

~そしてハンバーガー屋に向かうリサ達であった~

 

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【今回登場したお酒】

★農林二号:昭和初期に主に栽培され、今では、忘れられ幻となった品種「農林二号」という希少品種芋を栽培し、原料に使用。

水にもこだわり仕込水に黒麹を用いてカメ壺で醸した逸品。

昔芋の独特な味と香りを楽しめます。

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