福島大学陸上競技部で棒高跳のコーチをしている木次谷聡といいます。
この度、棒高跳オンラインコーチングを始めました。
オンラインコーチングをご希望の方は下記にご入力をお願いいたします。
福島大学棒高跳オンラインコーチングの内容
1 無料版
【対象】
①当面は4m40~4m80程度の高校生の男子選手を優先とします(それ以上の記録の選手や大学生、女子等は個別にご相談ください)
②棒高跳のコーチがいない選手、普段は他のコーチに指導を受けている選手どちらでも可(他のコーチに教わりながら、セカンドオピニオン的に使っていただいても結構です。秘密は守ります)
※初心者の方がオンラインでコーチングを受けるというのは、安全面も含めて適切な方法ではないと考えていますので、当面は募集いたしません。それを理解した上でどうしてもという場合は個別にご相談ください。
【内容】当面は個別に相談して進めます
基本としている進め方は
①選手が自分の跳躍を動画撮影する
②動画や質問などを木次谷まで送っていただく
③zoom等を使ってコーチング(技術的なアドバイスやトレーニング方法など)
※一斉指導(配信)ではなく、個別指導を基本としています。
※跳躍している現場でリアルタイムでのオンライン指導も検討中です
2 有料版(準備中)
①選手が自分の跳躍を動画に撮る
②動画を木次谷に送る
③木次谷が海外のトップレベルコーチの動画を送り、アドバイスをもらう
③海外コーチからのコメント等を送ってくれた選手にフィードバックする
オンラインコーチングをご希望の方は下記にご入力をお願いいたします。
※希望者が多数の場合はお断りすることがありますのでご了承ください。
1.棒高跳オンラインコーチングをはじめる理由
棒高跳オンラインコーチングを始める理由。それは私自身の辛い経験からです。
私は棒高跳選手でしたが、私には棒高跳の専門の指導者はいませんでした。
私は棒高跳の専門コーチの指導をうけられなくて困っている選手の気持ちがわかります。
「棒高跳が好き!」なのに、「強くなりたい!」のに教えてくれる人がいない、そんな選手の気持ちがわかります。
私も同じでした。棒高跳の専門の指導者に教わっている他校の選手たちが羨ましかった!!
この度、専門の棒高跳の指導者がいない選手をサポートしたいと思い、「福島大学棒高跳オンラインコーチング」を始めることにしました。
私はこれまで沢山の海外のトップコーチたちから棒高跳の技術やトレーニング方法、そしてそれらの基礎になっている理論・考え方について教わってきました。
それらは本当に多種多彩で、日本では指導されていない技術、日本では実施されていないトレーニングも含まれています。
これらの情報は私が持っているだけでは宝の持ち腐れです。
もしかしたらこれらの情報を活用したらもっともっと強くなれる選手もいるのではないかと思い「棒高跳オンラインコーチング」という形で公開しようと考えました。
2.棒高跳の専門コーチからの指導を受けられなかった経験
(ここは読み飛ばしても大丈夫です)
私は中学2年生から棒高跳を始め、14年間選手として棒高跳の競技を行ってきました。
現役時代、私は棒高跳のコーチに指導してもらったことがありません。
現役時代は自分でビデオを見たり、他の選手を真似したり、書籍を読んだりしながらトレーニングをしてきました。
やる気はとてもありました!
棒高跳で強くなりたかったので、高校生、大学生の時は、毎日授業の前には一人で朝練をし、チーム全体での練習が終わっても一人で残って夜遅くまで練習しました。休みの日は一人だけで午前と午後練習したりもしました。
また、たくさん走って、たくさんウェイトをすれば強くなるだろうと思って、短距離ブロックと一緒にひたすら走ったり、ウェイトをしました
※当時の福島大学の短距離ブロックの練習は本当に量が多かったです。
私は「関東大学の棒高跳び選手もこれぐらいは走っているだろう!」と思い、「関東の選手には負けたくない!」という思いでがんばりました(当時は他大学の情報とかを知る手段が無かったのです)。
のちに、他の大学の棒高跳選手に聞いたら「そんなに練習しているの?走ってるの!?僕らはそんなに走らないよ」と驚かれました。
また、毎日のように棒高跳のビデオを見て自分なりに研究しました。(懐かしのVHSテープ、91年東京世界陸上!! 当時は日テレが世界陸上を放映!!!)。
どの場面で誰がどのような解説をするか、どの場面でCMが入るか記憶しているぐらい、本当にテープが擦り切れるまで見ました。
※91年東京世界陸上の棒高跳の解説者は広田哲夫コーチでした。のちにご縁があり今は懇意にさせていただいております。
自分なりにいろいろ試行錯誤してトレーニングしていましたが、なかなか記録は伸びませんでした。大学には棒高跳のコーチいなかったため、棒高跳のコーチがいる選手を見て「羨ましい!!」「自分も棒高跳のコーチさえいてくれたら強くなれるのに!!と思っていました。
やる気はあるのに、専門的な知識がない、教えてくれる人がいない、もどかしい思いでした。
3.最初はインターネットで勉強しました
(ここも読み飛ばして大丈夫です)
大学3年生のころ(1996年ごろ)にはインターネットが普及し始めました。
大学の研究室にはインターネットに接続したパソコンがあったので、「棒高跳で強くなりたい!、なにか参考になるものはないか?」という思いで、まずは「棒高跳」は英語でなんというかを辞書で調べ、棒高跳は英語で「pole vault」というんだということを知りました。
次にインターネットで「pole vault」と検索してみました(当時はYahoo!が主流でgoogleはまだ一般的ではありませんでした)
すると、次から次に「POLE VAULT」に引っ掛かるページが出てくるではありませんか!
私は本当に興奮しました!
「世界にはこんなに棒高跳の情報があふれているなんて!!」、「日本で言われていることと全然違う!」と。
今でも覚えているのはAdvantage AthleticsというページとU.S. Pole Vault Academyというページです。
当時から棒高跳の技術やトレーニングについて詳細に説明されていました。
私は興奮してそれらの棒高跳のページの翻訳を始めました。
その当時は私は英語はそんなに得意なほうではありませんでしたが、「棒高跳で強くなりたい!」「日本人は知らない情報を先に取り入れて、他の大学の選手に勝ちたい!」という気持ちで、辞書を引きながら憑りつかれたように翻訳しました。(今、英語が話せるようになっているのはこの経験が大きいです)
棒高跳のコーチはいませんでしたが「棒高跳が好きだ!」「強くなりたい!」という気持ちと、【海外の棒高跳の情報】のおかげで、最終的には大学時代は日本学生個人2位、日本インカレ4位という結果を出すことができました。
4.コーチになって初めての海外での棒高跳修行
コーチになってからも海外の棒高跳の情報を集め、棒高跳の知識を得るためいろいろなことをしました。
インターネットで文献を集め翻訳をすることは継続していたのですが、「文献を読むだけでなく、実際に海外にいって棒高跳を勉強したい!文章にできないことで重要なことがあるはず。海外で棒高跳の勉強をしたい!」という気持ちが強くなってきました。
ここでまたインターネットの登場です。
「pole vault camp(棒高跳 合宿)」や「pole vault clinic(棒高跳 クリニック」と検索したら、アメリカの棒高跳クラブの合宿やクリニックの情報が沢山出てきました。
実はこの時点では私は海外に行ったことがなかったのですが、「絶対にアメリカの棒高跳合宿に行く!一人でも行く!」と決めていました。
主にアメリカの棒高跳チームのページを見ていましたが、その中でMt.SAC(マウント サンアントニオ カレッジ・カリフォルニア州・アメリカ)のページが目に留まりました。
そのホームページを詳しく見ているとコーチ紹介のページがあり、その中にBrian Yokoyamaという文字が目にとまりました。
最初は「日系人の方がコーチをしているんだなあ」という程度でした。
引き続きのページを見ているとTetsuo Hirotaという名前を見つけました。
これは先ほど書いた91年東京世界陸上で棒高跳の解説をしていた、広田哲夫氏ことです。
私は最初は、アメリカだったら単身でどこでも乗り込んで合宿に参加してやろうと思っていて準備をすすめていました(この時は英語はほとんど話せません)。ただ、いろいろ見ていく中で。日系人の方がいらしゃるし、日本のコーチも参加しているし、冬休みの時期に合宿をしているようなので初めてのアメリカ合宿はMt.SACにしようと決めました。
なんとかして広田哲夫コーチの連絡先を調べ、ダメ元で「一緒に連れて行ってください」とお願いしました。すると意外にも「いいよ」というお返事でした。
これが私にとって初めての海外での棒高跳の合宿参加でした。
初めての海外での棒高跳研修についてはいつか書こうと思いますが、そのMt.SAC棒高跳合宿での出会いが次々とつながり、棒高跳サミットに参加したり、ドイツに行ったり、ポーランドに行ったり、チェコに行ったりとアメリカやヨーロッパ各地で棒高跳の研修につながり、海外のコーチたちと連絡を取り合う仲になりました。
5.棒高跳オンラインコーチングをはじめる理由(再び)
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