2日目明るさと尿意で6時に目覚めた二人は、肌寒い霧の全くない摩周湖を一望し、早々に片付けを行い、出発した。目的は朝方の釧路湿原だった。生まれてこのかた道東へのドライブは幾度となく行ってきたが、釧路湿原だけは行っていなかった。
そんな素敵な湿原風景に期待し、屈斜路湖を経由しながら湿原に向かった。
えー何もなかった。厳密にいうと、どれが湿原で、きっとこれ全部湿原なのだろうと思いつつ、広大な景色に、へーという感想ししか出なかった。もっと沼があって、見たこともない野鳥が飛んでてと思ったが、野鳥は泣き声ばかりで、運転中にオジロワシを見たぐらいだった。地元にもいるわい。と。
pun子のタンチョウソフトに付き合い、早々に次の目的へ。
次は、牡蠣であった厚岸で牡蠣を食らってやろうとしていた。なにぶんpun子は牡蠣をはじめとして貝類には目が無く、今回の目的に最大の期待を寄せていたのだ。
まずは一日の準備をと銭湯を探し、しばしくつろいでいた。
しかし、今の時刻11:00前。何か食いたいが厚岸までは遠く、一食は釧路の有名蕎麦屋に行くこととした。この店も暖簾分けが沢山あるのだが、それこそ昔幼少期に行った記憶しかない。
が、店に入って種込というメニューを頼み、すすって気付いた。この味知ってる。なんてどこの蕎麦の違いも分からんくせにと思うが、これは、違う。
懐かしさに近い昔よく食べていた蕎麦の味。な気がしてならない。
とにかく美味い。美味いとしか言いようがなく、
自分が釧路の人間だって事を思い出したようなそんな妙なノスタルジックに浸ってしまった。
子供のころに食べていた味をそんなに覚えているわけなどないが、じぶんでも説明のしょうがない感覚なのだ。
蕎麦に感激した私はpun子に寄り道をしたいと願い出たところ。快諾してくれた。
おじいちゃんおばあちゃんの家跡地が近いことに気付いたからで。
行かなくてはいけないと、そんな感じ。

