まぶしっ。
いままで生きてきて、驚いた、痛い、苦しい、怖い、暑い、寒い。というマイナス要素系統の理由で目覚めることはあったが、単純にまぶしっと目覚め一発目・・・目覚める直前に思ったことはないだろう。
またそんな。そんな事ねーべ。なんて他人の発言であればつっこんでしまうかもしれないが。
激しくまぶしかった。そんなキャンプ2日目。早朝5時。
憂鬱なトイレタイムである。キャンプ場においてトイレで用を足すことの恐怖はいつまでもぬぐえない。まぁ理由は当然おばけなんて第6感以降のソレではなく、もっと現実的な彼らのせいである。
確実に無防備な姿となり、音を立てずにひそんでいるやつらの動向を常にチェックしなければならない。当然。ケツもびびって出るもんも出ない。なんとも都会育ちとは情けないものだ。
しかし、トイレに入ったところ、非常に状態がよい。食べログ風評価で言えばキャンプ場にしては4.5はつくであろう印象であった。
彼らの気配もせず、安心して個室のドアを開けて愕然とした。
こんなに良い環境なのに、個室の窓全開は意味がないだろう。なんなら個室だし。換気はわかるが、それでは、小屋の裏とかにいるブンブン飛ぶやつとか、ほかのやばいやつとか入ってくるでしょう。
もーほんと勘弁。お姉風に呟きつつも用はしっかり済ませた。ありがたや。
ところで、早い朝飯に取り掛かり、焦がして失敗した米を取り返すように、おかずと卵でかきこみ終了。
気持ちを切り替えておいしいお昼を食べようと約束し、早々に解散。
ロケーションも含め良いキャンプ場だった。
年々クオリティを増していく我々のキャンプライフ。便利な道具を購入し、より快適にキャンプができるように工夫が学ばれていく。
しかしどうだろう、先ほどのトイレの件もそうだが、キャンプに行き、虫の飛んでいるなか食事をするのは嫌だ。そんな理由から、全面にメッシュを張ることができるタープを張り、木炭で起こした火では加減が難しく、場所も取るので邪魔だとカセットコンロも常備。
暗くては美味いもんも美味く感じられないと、しっかり明かりを取れるライトを用意し、寝床のテント内に至っては空気で膨らむマットレスまで備えたのだ。細かく言えばきりがない。
大自然を満喫したいのであれば、大胆にも青空ないし、暗闇の中、タイマツやキャンプファイヤーの明かりのみで飲食ないし会話を楽しみ、大地に手足を広げ、星空を見上げながら眠ればよいのだ。野生動物からはタイマツで身を守れ。
それでこそ、この惑星の地表に引き付けられた形で生きていることを実感できよう。
ま、結局のところ、キャンプとは非日常を楽しむものであり、作られた環境であれ、非日常の空間でBBQなどをして気分転換を図る方法なのだ。大人の現実逃避方法。
しかしながらこの楽しいキャンプもすべてが良い方向にベクトルが向いているわけではない。片付け作業である。ある意味キャンプの中で一番現実的な瞬間といえよう。さっきまでの非日常空間を解体し、帰路への準備なのだから。そんな時間こそ逆に楽しんでやりたいと思い、キャンプの朝はできるだけ早起きをし、この空間を噛みしめるのがこの上なく好きなのである。
朝露が足元を濡らし、野鳥が早々と活動を始める。陽が高くなり始めると同時に蝉などの虫たちも各々の活動をはじめるのだ。
とまぁ草木や山川が好きな私にとって、この上ない過酷な贅沢なのである。

