みなさま、こんにちは!
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます!
気が付けば5月も後半に入りましたね時の流れの速さに愕然とする今日この頃です。
では、前回の続きです。
何度も危ない状態を迎えたにも関わらず、その度に乗り越えて帰ってきてくれる母の生命力に驚くとともに、なぜ母は医学的な予想を超えて今もこの世にいてくれているんだろう・・・。
とうてい答えの出ない疑問ですが、私のこのめんどくさい性格が災いし、真剣に考えるようになりました。
寿命ってなんだろう。生命力ってなんだろう。生きる、死ぬってなんだろう・・・(はい、めんどくさいですよね)
最初は母のもともと持っている生命力が強くて、そのおかげだと思っていました。けれど、もしかしたら私たちの「母に生きていてほしい」という思いが強すぎるがあまり、それが母をこの世に繋ぎ止めているのではないかと思うようになりました。
何年か前にニュースで見たのですが、アメリカで男性が脳死と判定され、臓器提供のために手術が行われることになったそうです。けれど、父親が「息子はまだ生きている!意識が戻る可能性はゼロではない!」と猛反対し、医師らを追い出して銃を片手に病室に立てこもったそう。その後、警察がやってきて説得を試みるも父親は断固拒否。数時間後にとうとう逮捕されたそうですが、なんと、その息子さんはその後、意識を取り戻したそうです。
父親は半年間拘留されたそうですが、その後、息子のいる自宅に戻り、仲良く暮らしているとニュースでは言っていました。
担当医師も、「医学では説明できない事象で、奇跡という他ない」と言っていました。
このケース以外にも、植物状態になった人を家族が諦めずにケアし続けて、十数年後に目を覚ましたというケースもあるそうです。
もちろん、これは本当に稀なことで、願えば叶うなどと言った夢物語を紹介したいわけではありません。病気はそんなに甘いものではないことは小学生の頃に姉を失ったことで嫌というほど知っています。
ですが、私は母の頭や手をさすりながら、
「どうか、良くなりますように。一日でも長く一緒にいれますように」と、繰り返し繰り返し念じていたのです。救急搬送されたときも、必ず回復して帰ってきてくれると信じ、それをひたすらに願い念じていました。
本人の強い意志や生きたいという思いが命を長らえさせることがあるなら、そばでケアする人の思いがそうさせることも、もしかしたらあるのかもしれません(もちろん、これは科学的に証明できることではないですし、もしかしたらそういうこともあるのではないかと思っているだけなのですが・・・)。
ただ、もしそうだとしたら、寝たきりで何もできない状態の母を長くこの世に引き留めてしまうのは母にとって幸せなことなんだろうか。どんな状態でも生きていてほしいと願うのは私のエゴなんじゃないか・・・。
そう思ってしまう気持ちもあるのです。
母がなぜ今もこの世にいてくれるのか・・・。
その答えが、もう少ししたら見えてくるのかもしれません。