今のうちに私の生徒さんたちを紹介しておきます。

個人の特定を防ぐ目的とプライバシー保護のため、動物さん・生き物名で例えさせていただきます。

また国名もランダムなアルファベットで示します。

 

クワガタ君1年生(2022年3月)

生育:Y国生まれ幼稚園から日本育ち

家庭:パパ?人、ママY国出身、3歳上に兄、1歳下に弟

言語:日本語、E語、T語

性格:物静かで黙々とやるタイプ、マラソンとドロケイに命をかける

指導開始:1年生11月

 

ひらがなもカタカナも漢字もほぼ書ける、指示も他の子よりちゃんとこなせる、音読もできる。うーん、何が担任の先生は不安なんだろう?と最初はよく分かりませんでした。

 

よくよく聞くと、教室で他の子から話しかけられても、受け答えをほとんどしないし、困ったことがあっても伝えに来ないのだそうです。話すことに自信がないのかもしれない、とのことです。確かに話しかけても頷いたり首を振ったりでの返答が多く、あまり自分からは話さない子でした。

 

字が書けない、読めない、というのは分かりやすい。ですが話さない、というのは年齢や性格も多いに関係ありそうで、専門的に学んだことのない身にはなかなか判断が難しいところです。しかも指示がこなせるということは理解はできているということで、特に指導する必要あるのかな、そのうち話し始めるんじゃないのかという気もしました。

 

最初はうなずき首振りが多かったクワガタくん、慣れるにつれ休み時間にやったドロケイの話や、好きな虫の話、図書室で借りたかいけつゾロリのダジャレを披露してくれるように。すると確かに単語が多く、日本語を文章で話すのが苦手そうなことが分かってきました。言語は一対一でないと伸びない、と言われます。1週間に一度でも日本語でゆっくり話を聞いて対話する時間が彼には必要なのかもしれません。