私の市では日本語支援指導員の一年は、5月中旬ぐらいから始まります。4月は学校も新学期で何かと忙しいし、そうこうしているうちにGWになって、GW明けぐらいに今年度の勤務曜日時間の相談が始まって稼働開始です。何とか軌道に乗ったころにはあぁ夏休み🌞要は子どもたちと同じスケジュールです。ただ大人の事情で指導は2月一杯で終了。

年度内に給与支払いを終えたいという理由らしい💰

というわけでただいま2か月半ほどの春休みに入ったところです。

今のうちに教材の整理や自分の勉強をしておかないとー

それから別のバイトもこの時期に集中的に

長いようであっという間に過ぎちゃいますからね。

 

先日「子どもの日本語教育研究会」主催のオンラインセミナーがありました。

たくさんのテーマで分化していましたが、私が聞いたのは、日本で生まれ育った外国人児童と普通の日本人児童の作文を、語数や複文の多さ、助詞の欠落などで比較すると、やはり大きな差がみられる(もちろん日本人児童の方が上)といった内容。

 

確かに話せても文を書くのが一苦労、という子は多いです。口から出る言葉を文字にする作業は、文字をすらすら書けない子には苦行ですよね。

 

しかし、素朴な疑問。なぜ書けないのかな。

学年が進んでから日本に来たならわかりますが、日本で幼稚園に通っていたような子なら街中で日本語を目にする機会は日本人の子と変わらないでしょう。

となると、やはり身近な大人が、どれだけ日本語のものを読み書きしているかなんでしょうか。そうは言っても我々日本人の親だって、文豪じゃあるまいし、最近は新聞なんて取ってない、という家庭もあるし、手紙もそうそう書かないですけどね。せいぜい、学校から来たプリントをさっと読んで返事を書く、テレビの字幕を一瞬で理解して大笑いする、書類やDM、特売チラシに目を通す、おもちゃの説明書や絵本を子どもに読んでやる、家庭の読み書きなんてこんなものではないでしょうか。それでも、僕が読めない漢字いっぱいの文章をお父さんお母さんは読めるんだ、すごいな!と、日々感じることが大きな意味をもつのでしょうか。

 

このセミナーの資料で一つ興味深かったのが、英語圏へ入国した子どもたちの日本語・英語の作文を入国年令と滞在年数で分類した調査の結果。長期滞在グループでは英語作文は全員が標準値を超えるのに、日本語作文の方は半数以上が標準以下だったとのこと。これってつまり、英語圏に長くいると、日本人の子でも英語の方がうまくなって日本語を忘れていっちゃう、ということですよね。

 

だったら日本で生まれ育った外国人児童も学年が進むにつれ日本語作文がうまくなってもよさそうですがそういう結果は得られていない。じゃあ母国語の作文ならうまく書けるのでしょうか。そこまでの調査は行われていなかったようですが。

 

日本語(を書くということ)が難しいのか英語(を書くということ)の方が易しいのか。

まさか英語圏の先生の教え方がうまいのか!?