今年も電力不足が見込まれる夏本番を前に、企業が職場での節電対策を強化している。軽装で働く「クールビズ」や、勤務時間を繰り上げる「サマータイム」の実施期間を広げたり、店舗や駅の照明を消費電力の少ないものに切り替えたりする動きが広がっている。
日立製作所とユニ・チャームは、ノーネクタイや半袖シャツなどの軽装で働く「クールビズ」の期間を5~10月の半年間に設定。昨年に比べ日立は2カ月間、ユニ・チャームは3カ月間延長する。
よりくだけた服装での勤務を容認する「スーパークールビズ」に踏み込む企業も増えた。あいおいニッセイ同和損害保険はTシャツでの勤務を認める。電力需給見通しが最も厳しい関西電力管内でも、NTT西日本がポロシャツの着用を容認した。
一方、ダイエーは、就業を1時間早めるサマータイムを昨年より約2カ月半延長して、4月末から10月初旬まで導入。トリンプ・インターナショナル・ジャパン(東京)も1カ月前倒しして5月から始めた。森永乳業は、昨年は東京電力管内などに限っていたが、工場、研究所を除く全国の支社・支店に拡大する。
電力不足や料金値上げへの対策として、大手百貨店の三越伊勢丹ホールディングスは、全国の店舗に設置している約13万個の照明を、消費電力の少ない発光ダイオード(LED)に交換。阪神電気鉄道は、全49駅や車庫などの施設 の照明をLEDに切り替える。
出典:ウォール・ストリート・ジャーナル日本版