これから試合に向かうみたいな顔。
心拍数が半端なく上がってしまった。
そして慌てて見るのをやめた。
で、今日。
お昼休み。2時半頃休憩に入ったからか、休憩室には誰もいなかった。
1人、そ~っとiPhoneで続きを見た。
…泣いたよ、大ちゃん
確かにはっちゃけてるよね。
でもそのはっちゃけっぷりが私にはすごく悲しく見えたんだよ。
そして怖かったの。
あ、大ちゃんが怖いとかじゃもちろんなくて。そゆことじゃなくて。
なんて言うのかな…。
大ちゃんが本当に壊れちゃうんじゃないかなって。ここでスケート人生が終わってもいいかもしれないって本気で思ってたんじゃないかなって。
そう思ったらたまらなく怖くなった。
大ちゃんは、終わったあとに「とても楽しかった」って言った。
笑顔もいっぱい見せてくれた。
なのに、ね。
なんなんだろう、私ってば。
確かに大ちゃんは前を向いて歩き出したんだと思う。ビートルズのときにそう思った。でも、だけど、やっぱり心の奥には計り知れない大きな傷がまだ残ってるのかもしれない。
…そう簡単には癒えない、か。
それでもフレンズを全力でやり切ろうという責任感と、ファンを全力ではっちゃけて楽しませてくれた優しさと。
そんな大ちゃんのことが、私はどうしようもなく大好きで、そして切ない。
大ちゃんのためだけの、いーっぱいのタオルが揺れた客席。きっと大ちゃんがとても見たかった光景。
忘れないで、大ちゃん。
リンクの真ん中で大ちゃんのその目に映ったこの光景を決して忘れないで。
そしてまた、大ちゃんのタオルがたくさん揺れるリンクに戻ってきてね。