病院へ。
父さんが先生の弟さんと知り合いで、2週間ほど前に「癌で今月いっぱい持たないだろう」と聞いたから。
私の人生の中では1番思い出深い先生。
今の時代なら問題になるのかもしれないけど、ビンタされた生徒は数知れず。もちろん私も。悪さの度合いによって、往復ビンタにもなるという恐ろしさ…

でも、悪さをしたことは自分たちが1番わかっていた。だから親たちも知っていたけど問題になんてなりゃしなかった。
クラスメイト同士の呼び捨て禁止令が発令されたり、忘れ物を3回したら帰りの会で歌わされたり、校則とは別に先生が決めたルールを楽しみながら守ったり破ったりしていた気がする。
授業を中断して得意の怪談でみんなを怖がらせたり、音楽家で学年全体をまとめて器楽演奏会に出たりもした。
お正月には自宅に生徒を集めて百人一首大会。夏休みにはみんなを1泊でキャンプに連れて行ってくれた。
20年ぶりにクラス会をしたときは、授業で作ったみんなの俳句や卒業文集をコピーして持ってきたり、小さな出来事をいちいち覚えている先生に驚いたっけ。
そんなことを思い出しながら入院しているという病院へ行き、ナースステーションで名前を告げて病室を聞いた。…ら。
「入院されていませんよ。」
…ん 



「違う病院じゃないですか?」
…え 



すぐ父さんに電話し、もう1度先生の弟さんに聞いてもらった。病院の名前も場所も科も階も、…間違ってない。
看護師さんにそれを伝えた。
しかも613号室とまでわかった。…ら。
「613号室はそういったお名前の方は入っていないですね。」
…ん 



「外来でいらしてる同じ名前の方はいるようですけど。」
…え 



なにー?なんなのー?どゆことー?
再び父さんに電話。父さんも…





ワケわからんけど、取り敢えず病院を出る。せっかく出てきたので新倉だんごでも買って帰ることにした。
お菓子を選びながら思い浮かんだのは、もう相当よくなくて自宅に戻ったのかなってこと。だったらもう会えないんだなぁって思ったら、ちょっと涙出た。
お菓子を入れるカゴ持ちながら…

その後。
父さんがもう1回確認してくれた結果。
別人の話だった…。
父さんは「先生は元気にしてるかい?」と聞いたらしい。先生の弟さんはなぜかまったくの別人を頭に浮かべて話していたらしい…。
なぜ

その方はうちの近所の柔道の先生だから面識はある。確かに「先生」。でも、父さんと先生の弟さんは、柔道の先生の話などしたこともないらしい…。
なぜ

会話のキャッチボールとはよく言うけれど、完全にドッヂボールやないかい

私の涙を返せ~っ

…まぁね、先生はとっても元気にしているらしいからよかったんだけどね 



久々に色々思い出したし、また元気な先生を呼んでクラス会したくなった。
みんなに声かけてみよっかな。
我々が卒業した小学校のPTA会長がクラスメイト。その小学校に通う姪っ子の鈴の担任もクラスメイト。そんな話を聞いたら先生嬉しいだろうしね。
あー。とんだ1日だった。
あ、でも。柔道の先生のこと。それはそれでショックだった。子供の頃から知ってるし、私と年の近い3人兄弟がいるから家にも遊びに行ったことがある。優しいおじさん。頑張ってもらいたい

そだ。
カレンダーめくらなきゃ。
1月と2月の大ちゃん、お疲れさま

3月と4月の大ちゃん、こんにちわ


