ご逝去されました ご利用者様

彼女のことを考えながら

チョコが食べたいという
娘の手をひいて
駅前まで
少し
歩いた

嵐が来るという今日の夕方は
時おり
強い風が吹いている
雲が早く流れている

帰り道には
嵐が来るなんて
予報ははずれかと思うような
夕焼けが
街を
私たちを
包んだ  
一面オレンジ色に


わたしの耳に聞こえるのは

生きろ
生きたい

もっと生きなければ

生きなくちゃ

というそんな言葉だけ



もっと貪欲に生きたい


人が亡くなったというのに

そんなことを考えるのは

どうしてなんだろう