さよなら② | 豊かなulan
ご逝去されました ご利用者様
彼女のことを考えながら
チョコが食べたいという
娘の手をひいて
駅前まで
少し
歩いた
嵐が来るという今日の夕方は
時おり
強い風が吹いている
雲が早く流れている
帰り道には
嵐が来るなんて
予報ははずれかと思うような
夕焼けが
街を
私たちを
包んだ
一面オレンジ色に
わたしの耳に聞こえるのは
生きろ
生きたい
もっと生きなければ
生きなくちゃ
というそんな言葉だけ
もっと貪欲に生きたい
人が亡くなったというのに
そんなことを考えるのは
どうしてなんだろう


