私はふららが再入院する前からだんだんと家に寄り付かなくなっていってましたが、高校時代は部活もあったし色んな不信感から自宅に寄り付かない日が増えてました。


私自身は本格的に荒れた時代こそほんの一瞬で、
祖母の同居を機に荒んだ生活を辞めようと大人しく過ごして、穏便に生活する事を心がけてました。


そして再退院を果たしたふららを目の前にして、
なるだけ家にいる時間を無くそうと思うようになってました。


両親と会話らしい会話もしなくなりました。
もちろんふららが部屋にいて何か言いたげでも、
きびすをかえしてそのまま出かけることもありました。


高校時代、家族の悩みを学校の友達へ話した事はありませんでした。


家に寄り付かなくなり、私もだんだんと荒んでいきます。


恋人にも心配されてました。
でも家に居場所がない事も知っていたのですが、
荒んでいく私に気づかない訳ではありません。


いっそ私が消えてしまったらいいのに…


ポツリと、そんな思考が過ぎる日が増えます。


衝動的に手首を切った事もありました。
しかしカミソリって思うほど切れ味が良くなくて痛くも痒くもありません。
転んだ方がよっぽど痛いし、血が出るじゃん…そんな風に思ってくれてバカバカしい!と苛立ちます。


氷河期がいきなり来て凍死出来たらいいのになぁ…
そんなバカげたことも考えてた事もありました。


恋人と近所の河原で空を見ながら時間を忘れて話し込んだこともありました。


家に戻ればふららがいる。
そう思うと胃が痛いのです。


帰宅は日に日に遅くなっていきました。


部屋に戻るとふららは起きてます。
またブツブツと呟いていたり、音楽を垂れ流したり…
それでも私は無言です。


ある日、帰宅すると部屋に飾ってた大好きな※アーティストのポスターがロフトの物以外は全て無くなってました。
ふららがやったのは言うまでもないので黙っています。

するとふららは言いました。


「あの※アーティスト死んだし、怖いからポスター捨てたよ」

※そのアーティストの事はお察し下さい。

「なんか話しかけてくるんだもん。気味が悪かった。」


ふららは精神疾患…ふららは精神疾患…


心で念仏を唱えるようにこらえます。


頭の中はマグマが沸々としている感覚がありますが、また揉め事を起こせば私のせいにされる。


ずっと大切にしていたポスター…
見る影も無くなってしまい、布団に潜り込んで叫び出したい衝動を抑えてます。


大好きなアーティストのポスターも私にとっては心の拠り所で、憧れのスター。


余計に居場所が無くなった気持ちになった私。
両親にもいちいち言う事が嫌になってたので全て自分の中で苛立ちを押し殺し続けました。